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指輪物語に出てくる馬達

◆注:「指輪物語」をまだ読んでいない方、結末までネタバレになってしまいますので、
馬の名前をざっと見るだけ、になさることをおすすめします。


凡例 ■馬名 英語スペル 毛色[訳文中の毛色表現] 騎乗者 ★所有者の変遷

■ビル〈小馬〉 Bill(毛色不明) サム フロド ギムリ ★しだ家のビル→フロド一行(メリー)→サム
ブリー村「踊る子馬亭」の厩から(黒の乗り手に与する者=多分しだ家のビル達の為に)フロド達が乗ってきたメリーの馬5頭が、いなくなってしまったので、バタバーがかわりにしだ家のビルから相場の3倍で買ってくれた、やせ細った老いぼれ馬。以後モリアまで、特にサムになついて、元気になってついて行く。その後、ブリー村に戻り、帰途にあるサムと再会、ホビット庄に一緒に帰る。灰色港までサムを乗せて行ったのもビル。

■ずんぐりや〈小馬〉Fatty Lumpkin (毛色不明) トム・ボンバディル
「でぶのとしよりずんぐりや old Fatty Lumpkin」。ユーモラスなトムにぴったりの愛馬。塚山で逃げた、メリーの小馬5頭が逃げていったのは、ずんぐりやの所だった。ブリー村で、追い散らされたときも、メリーの小馬達はずんぐりやの所に戻っていった。

■早耳、鼻利き、尻尾ふり、田吾作、ちびの白靴下〈小馬達〉 Sharp-ears, Wise-nose, Swish-tail, Bumpkin, White-socks(my little lad)
メリーがフロドの旅の為に用意した、5頭の小馬達。ボンバディルが歌の中で呼んだのを、そのまま自分の名前として覚え、呼ばれると答えるようになる。

■アスファロス Asfaloth 白毛(芦毛?)[白い馬]  グロールフィンデル フロド 
エルフのグロールフィンデルが裂け谷からフロド一行を探しに出た時に乗っていた。エルフの馬だが、鈴のついた、きらきら光る馬具をつけている。アモン・スールで傷ついたフロドを乗せ、黒の乗り手の9頭の馬を、その俊足で振り切りブルイネンの浅瀬を渡る。

■ボロミアが乗ってきた馬 (毛色不明)
ボロミアが夢の謎解きのため、裂け谷を探して旅に出ることになり、ローハンに寄って借り受けた馬。途中、サルバドの浅瀬で失い、後は歩いて裂け谷まで行った。馬はローハンに戻っている。

■茶色のラダガストの馬 (毛色不明)
ラダガストは魔法使い(賢者)の一人。白のサルマンに騙されて灰色のガンダルフをアイゼンガルドに行かせてしまう。その、ガンダルフを探す旅に乗っていた馬。

■黒の乗り手の馬 青毛[黒い馬] ナズグル
ホビット庄のバギンズつまり指輪所持者探索のため、モルドールから出てきた、「指輪の幽鬼」ナズグルの馬。モルドールで生まれた為、幽鬼に怯えず、乗せることが出来る。幽鬼の目のかわりもする。ローハンから盗んだ黒い馬を親とするモルドール産の馬らしい。

■飛蔭(とびかげ) Shadowfax  芦毛[銀色、灰色] ガンダルフ (ギムリ、ピピン:ガンダルフの前に乗せられる、メリー:ガンダルフの後ろに乗せられる) ★セオデン王→ガンダルフ(貸与、その後贈呈)
人の言葉を解するローハンの名馬。本来王しか乗せないメアラスの馬と言われている。白のガンダルフの活躍は、彼の剛脚無くしてはあり得なかった。ガンダルフ以外は乗せず、鞍も手綱もつけない。

■アロド Arod (推定:芦毛) レゴラス(ギムリ:レゴラスの後に乗る) ★ローハンの騎士団→レゴラスに貸与
オークに殺されたローハンの騎士が乗っていた馬。ハスフェルより小柄だが、気性が荒い。ローハン語で「活力に充ちた」と言う意味。オークにさらわれたメリーとピピン探索のため、エオメルがレゴラスに貸す。ギムリは馬に乗れない(乗りたくないと言い張った)ので、レゴラスの後ろにギムリが乗る。以後、ほとんどこの二人が乗っている。(毛色はエオメルの軍団の描写で「灰色」となっている)

■ハスフェル Hasufel  芦毛[黒っぽい灰色] アラゴルン (メリー:アラゴルンの前) ★ローハンの騎士団→アラゴルンに貸与
オークに殺されたローハンの騎士、ガルルフが乗っていた大きな馬。角笛城で 愛馬「ロヘリン」に乗りかえるまで、以後アラゴルンが乗る。アイゼンガルドから角笛城までは、メリーを前に乗せる。

■ロヘリン Roheryn  (毛色不明) アラゴルン
死者の道に向かう前に、ドゥネダインが連れて来た、アラゴルンの愛馬。 アルウェンから贈られた馬。「姫君の馬」という意味。

■ドゥネダインの馬(毛色不明) ハルバラド、他 
北の国の野伏、アラゴルンの身内ドゥナダン達の乗る馬。強壮で堂々とした身のこなし、荒い剛い毛をしている。馬たちはその主人たちに強い愛情をいだいている。

■雪の鬣(たてがみ) Snowmane 芦毛[白い馬] セオデン王 
セオデン王の愛馬。戦場でナズグルに攻撃され、セオデン王の上に倒れて、王の死因になる。

■火の足 Firefoot  (推定:芦毛) エオメル (ギムリ:ヘルム渓谷へ向かう途中乗る)
エオメルの愛馬。ガラドリエルに関する休戦協定の印にエドラスからヘルム峡谷までギムリを乗せる。

■スティッバ〈小馬〉 Stybba  芦毛[灰色]  メリー
角笛城でセオデン王がメリーに用意してくれた小馬。馬鍬砦までセオデン王と並んで話しながら乗る。

■風の道 Windfola  芦毛[灰色]  デルンヘルム(エオウィン) (メリー:前や後に乗せてもらう)
馬鍬砦から男装したエオウィンが乗る、大きな軍馬。メリーは前にマントで隠して乗せてもらう。途中からペレンノール野へは後に乗る。

■ケオルの馬 (毛色不明)
ケオルはローハン軍の惨状を伝えに、エドラスへ向かっていた伝令。ヘルム峡谷へ向かう一行に出会い、セオデン王の出陣を喜ぶ。新しい馬を与えられる。

■蛇の舌(グリマ)の馬 (毛色不明)
エドラスを追い出された蛇の舌が、アイゼンガルドへ乗って来る、疲れ切った老いぼれ馬。エントを怖がって逃げる。

■フェラロフ Felarof 芦毛(白毛?)[白い馬] エオル王 ★レオド→エオル (追補編に記述がある)
飛蔭の祖先。この馬の子孫メアラス族は歴代ローハンの王しか乗せない、人の言葉を解する種。エオルの父レオドが捕まえた白い野生の子馬。

■ファラミアの馬 (毛色不明)
ファラミアは「指輪物語」の中でも特に優れている乗り手の一人。ただし、その騎乗ぶりを讃えるあまりか、馬についての記述は特にない。

■フォルロングの馬 (毛色不明)
四肢のがっしりした大きな馬。フォルロングはゴンドールの召集に応じて来た、ロスサールナッハの殿様。ピピンとベアギルがミナス・ティリスの大門で見物する。

■イムラヒル大公の馬 芦毛[灰色] (ファラミア:前に乗せられる)
イムラヒルはドル・アムロスの大公。完全武装した騎士団を率いてやってきた。カイア・アンドロスに出陣して傷ついたファラミアを助け、前に乗せて戻ったのもイムラヒル大公。

■「サウロンの口」の馬 [真っ黒い馬]
モルドールの黒門でアラゴルン、ガンダルフたちの対応に出てきた「サウロンの口」という塔の副官(人間)が乗る馬。この馬だけは「これが馬だとすればですが」という但し書きがついている、ちょっと化け物じみた馬。とてつもなく大きく、頭はしゃれこうべのようで、眼窩と鼻孔には炎が燃えている。

■ガラドリエルの馬〈婦人用の馬〉  芦毛[白い馬]
ゴンドールへアルウェンとアラゴルンの結婚式の為に乗ってきた馬。灰色港へ行く時も「白い婦人用の馬」に乗っていく。

■ケレボルンの馬  芦毛[白馬]
ガラドリエルや裂け谷の一行と、ゴンドールへアルウェンとアラゴルンの結婚式の為に乗ってきた馬。

■アルウェンの馬〈婦人用の馬〉 芦毛[灰色]
アラゴルンの戴冠式のあと、彼と結婚するために、ガラドリエル達と一緒にゴンドールへ来た時に乗っていた馬。「婦人用の灰色の馬」。

■ビルボの馬〈小馬〉 芦毛[灰色]
灰色港へ向かうガラドリエルの一行と一緒に乗ってきた小馬。ビルボは馬の上でも居眠りをしている。

■馳夫 Strider〈小馬〉 (毛色不明) フロド
ミナス・ティリスから、ホビット庄へフロド乗せて帰って来た小馬。つまり、ホビット庄の掃蕩、灰色港の船出まで、ずっとこの小馬に乗っている。


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