山口百恵神話というのが囁かれ始めたときに、彼女の魅力についても同じような話があった。彼女の顔の目や鼻など、箇々のパーツは平凡で取り立てて特徴がないのだが、その配置は非常にバランスが採れている。これが美人の条件なのではなかろうかというのである。自分では山口百恵はブスだとは思わなかったが、さほど美人だとも思われず、「
山口百恵は菩薩である」という論議が出てくるのが不思議だった。
いずれにせよ、平均とかバランスということが言われるのは、あくまでも多数決ではという条件付だ。
真横から見て綺麗だと、まず美人だと思って間違いない。確信をもって
この後姿は
美人じゃないかと思えることもある。
美人というのは
全体の雰囲気から漂うものである。幼いときから綺麗だと、
絶えず周囲から注目されるので、自然と自分の立ち居振舞いに気をつけるようになる。
あまり変なことはしない。歩き方やちょっとした仕草などが普通より洗練されてくる。それで後姿でもわかるわけだが、単に
自意識過剰の人も多いので断定はできない。
インターネット上は写真があふれている。
写真では美人でもテレビで見るとガッカリすることも多い。それは写真家が巧みだったとも言えるし、美人は見かけだけのことではないとも言える。まあ、結論を急ぐのはやめよう。