心がくじけそうな時に力を与えてくれるおすすめ本


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  • NO.1 人生はいつも「今から」 三浦雄一郎  KKロングセラーズ    
    人生はいつも今からの本 心がくじけそうな時に力を与えてくれるおすすめ本の紹介をしていきます。
    人間関係がうまくいかなかった時や仕事がうまくいかない時、落ち込みますよね。
    自分には能力がないんじゃないかなどと考えだすと、負のループに陥り、人生は真っ暗闇に思えてきます。
    うつ病になる人も多いですね。
    そんな時に、闇を切り開き、生きる力やヒントを与えてくれる本を紹介していきます。
    紹介したい本はたくさん有るのですが、ホームページを作成している時間をあまりとれないので、少しずつ紹介していきます。


    NO.1は、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんの本です。
    70才でエベレスト登頂に成功した三浦さんは、65才の時には、登山はやめていて、体調も悪い状態でした。
    血圧が高く、心臓の調子も悪かったそうです。
    しかし人生はいつも「今からだ」と思い、目標を立てることにしました。
    「もう年だから無理だ」とあきらめずに「命を燃やして人生を行き尽くそう」と三浦さんは言います。
    そして目標、夢が必要だと思い、70才でのエベレスト登頂を目標にします。
    そして1年ごとの目標をたてて、それを地道にやっていきました。
    最初の年は、左右の足首に1Kgの錘をつけて歩くようにして、二年目には2Kg、三年目には5Kg、と増やしていき、最終的には7kgにしたそうです。
    目標を立てて、それを効果的に実行するには日誌をつけると良いそうです。
    トレーニングの日誌は、今日なにを行ったかを書く。その中には、その日に行うメニュー、どのように行ったか、それについての感想を書く。
    日誌をつける事を続けると、目標そのものにだんだん愛着が湧いてくるそうです。
    やるぞと思い、続けていくと、できなかった事が、だんだんできるようになっていくとの事です。

    なにをするにしても、「この年ではもう無理だ」は禁句にしようと三浦さんは言います。
    三浦さんのお父さんは、99才で、モンブラン山をスキー滑降しました。
    スキーが好きで、毎日トレーニングしていたそうです。

    三浦さんは、人生で挫折した時、壁にぶつかった時は、「道は一つではない。なにか方法が有るはずだ」と自分に言い聞かせてきたそうです。

    三浦さんの友人の冒険家が言った言葉です。
    「死を恐れることは、生をおそれることである」
    そばで聞いていて、感心したそうです。
    これをやろうと思ったら、やり通すべきなのだ。ここで死ぬにしても、生命を惜しんでいたら、なにもできない。
    別に死への願望があるわけではないが、自分の運命をこれに賭ける。
    そして、成功したら、きっと登山の歴史が変わる。
    そう思った時、生や死を超越した別の世界が拓けてくる。

    もう60才だからこれは無理、70才だからこれは無理と自分で自分に限界を設定すると、つまらない人生になってしまいますね。
    三浦さんは、28才で「プロスキーヤーになる」と公言して、プロスキーヤーになります。
    アメリカのレースに出ます。
    30才で、イタリアのスキースピードレースに出て、時速172.08Kmの世界記録を樹立しました。
    当時、日本では、器用にまとめる選手が多かったそうです。
    欧米の選手は、捨て身で向かっていく。
    捨て身で努力を積み重ねながら、見えない世界に挑戦していく。
    二流が一流に追いつくには、たがいに苦しい時に、そこから一歩、二歩でなく、三歩も四歩も捨て身で飛び込むしかない。

    冒険をして、死にかけて生還し、また冒険に行く三浦さん。
    ニーチェが言ったそうです。
    「男が愛せるものは二つしかない。遊びと危機と」
    三浦さんも、危険を承知で、心がうずくので、また冒険に行くのですね。
    危険な冒険をなしとげた達成感と心の満足を、男は求めるものです。

    NO.2 置かれた場所で咲きなさい 渡辺 和子 幻冬舎    
    置かれた場所で咲きなさいの本 NO.2は、カトリックのシスターで、ノートルダム清心学園理事長の渡辺 和子さんの本です。

    36才でノートルダム清心女子大学学長になった渡辺さんは、当初考えていた修道生活とかけはなれた生活で「くれない族」になっていました。
    「あいさつしてくれない」「ねぎらってくれない」「わかってくれない」
    自信を喪失し、修道院を出ようかとまでおもいつめていた渡辺さんに、一人の宣教師が短い英語の詩を渡してくれました。
    詩にはこう書かれてありました。

    置かれたところで咲きなさい。
    咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。
    それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々をも幸せにすることによって、
    神が、あなたをここにお植えになったのは、間違いでなかったと、証明することなのです。

    この詩を読んで、渡辺さんは、「くれない族」の自分と決別しました。
    自分から先に学生にあいさつし、ほほえみかけ、お礼を言う人になったのです。
    そうすると、不思議なことに、教職員も学生も皆、明るくなり、優しくなってくれたのです。

    ノートルダム清心女子大学に、自分の本意ではなく入学した人たちに、渡辺さんは言います。
    「時間のつかい方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いてください」

    結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。
    そんな時にも、その状況の中で、「咲く」努力をしてほしいと、渡辺さんは言います。

    どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくていい。
    そのかわりに、根を下へ下へとおろして、根をはってくださいと、渡辺さんは言います。

    この本には、マザー・テレサもよく出てきます。
    マザー・テレサの教会では、パンとスープを、列を作って待っている人々一人ひとりに渡します。
    配りおえて戻ってくるシスターたちに、マザーは、その労をねぎらいつつも、次の問いかけをします。
    「あなたたちは、受け取る一人ひとりにほほえみかけたでしょうね。ちょっと手に触れて、ぬくもりを伝えましたか。
    短い言葉がけを忘れはしなかったでしょうね」
    「生きていてもいなくても同じ」と考えているホームレスの人たちに「生きていていいのですよ」というメッセージを、
    ぬくもりと優しさで伝えるほほえみであり、短い言葉がけです。


    言葉には、そこに愛がこめられている時、起死回生の力があると、渡辺さんは言います。
    マザー・テレサは言っています。
    「私たちには偉大なことはできません。しかし、小さなことに、大きな愛をこめることはできるのです」


    生きるヒントを与えてくれるおすすめ本です。

    千日回峰を2回達成された酒井雄哉さんは、生きているのは、仏様から「お前はまだ生き残れ」と言われ、
    生き残されているという事だと言っています。
    「生き残って、やるべき事が残されている」と、仏様が言ってるそうです。
    今ここにいるということも、仏様が、そこにお前のやるべきことが有る場所だと言ってるのかもしれませんね。
    どう努力しても合わないと思ったら、そこから脱出するのも大きな知恵だと思いますが。
    そこらへんのバランスをどうとるかが、難しいですね。
    酒井雄哉さんは言ってます。
    「一度や二度失敗したからってくよくよすることはない。
    なるようにしかならないんだから。どんなに成功した人だって、お金も、地位や名誉も、あの世に
    持っていくことはできないしな。
    死ぬときはみんな身ひとつ、そう思えばたいした違いはないよ。
    命は自分のものだって思っているかもしれないけども、自分が創りだしたものではないわな。
    命は預かりものなんだよ。仏様からの預かりもの。
    だから、お預かりしている間は粗末にせずに丁寧に扱って、いい状態でお返しするべきものだと思うよ。」
    あらら、渡辺和子さんの本の話をしているはずが、酒井雄哉さんの話になってしまいました。
    酒井雄哉流の「置かれた場所で咲きなさい」の話ですね。
    酒井雄哉さんの「この世に命を授かりもうして」:幻冬舎ルネッスサンス新書から一部を紹介しました。


    NO.3 求めない 加島祥造  小学館    
    求めないの本 「求めない」を発句にして、多くの短詩が書かれています。
    詩を作る者のはしくれとして、私もこのような詩を書けるようになりたいと思いました。

    現代人は、多くを求めすぎるから、幸せになれないと、加島さんは言います。
    ぼくが「求めない」というのは、求めないですむものは、求めないっていうことなんだ。
    すると、体のなかにある命が動き出す。
    それは喜びにつながっている。
    以下は、加島さんの短詩の一部です。


    求めない−
    すると
    いまじゅうぶんに持っていると気づく


    求めない−
    すると
    心が静かになる


    求めない−
    すると
    悲しみが消えてゆく


    求めない−
    すると
    自然の流れに任すようになる

    求めない−
    すると
    依頼心が消えるんだ。
    依頼心は
    イルージョンだよ。ひとは幻に
    頼ろうとしてるんだよ。



    心が疲れたり、くじけそうになった時に、この本を開いて読んでみてください。
    心が静かな喜びに満たされると思います。

    加島さんの詩です。

    好意を求めるひとに、もし
    冷たくされたら-----
    金銭か地位を求めて
    ノーと言われたら-----
    その恐怖から
    心配、不安、ストレスが生まれるんだ

    求めないと
    この恐怖が薄らぐよ
    かなり自由になるよ、そして
    恐怖から自由でいることは
    人生でいちばんいいときかもしれぬ。
    たぶんライフのエンジョイメントは
    ここから始まるんじゃないかな。

    五欲を去れだの煩悩を捨てろだのと
    あんなこと
    嘘っぱちだ、誰にもできないことだ。

    「自分全体」の求めることは
    とても大切だ。ところが
    「頭」だけで求めると、求めすぎる。
    「体」が求めることを「頭」は押しのけて
    別のものを求めるんだ。
    しまいに余計なものまで求めるんだ。

    あなたと私が、今、地球上で生きていることは奇跡のようなものです。
    着るものがあり、住むところがあり、食べるものに困らないというのは恵まれています。
    頭だけで求めると、
    あれが手に入ったから、これも欲しい、これがないと不幸だという思いになり、
    人生がどんどん不充足になっていくということですね。
    頭だけで求めすぎてはいけないということですね。(H.P作者)

    NO.4 タオ老子 加島祥造  ちくま文庫    
    タオ老子の本 心がくじけそうな時に力を与えてくれるおすすめ本:NO.4

    加島祥造さんが、頭と心を空っぽにして、老子を読み、全身で感じたことを
    自由詩にしています、それがタオ老子です。
    加島さんの詩人としての言葉の力が発揮されています。


    現代の、うまく立ち回って、多く利益を得て、豊かになれという考えの対極に、タオ老子は有ります。
    「怒るな」 「欲深くてはいけない」と、タオ老子は言います。
    タオとは、道のことです。


    天はひろびろとしているし、
    地は果てしなくて、
    ともに
    長く久しくつづくものだ。
    それというのも、天と地は
    自分のために何かしようとしないで、
    あるがままでいるからだ。
    だから、長く、いつまでも、ああなんだ。

    タオにつながる人も
    この天と地の在り方を知っているんで、
    先を争ったりしない。
    いつも、ひとの
    いちばん後ろからついていく。
    競争の外に身をおいて無理しないから、
    身体は長保ちするわけだ。



    まわりの人が
    君のことをあれこれ言ったって
    気にしなきゃいいんだ。
    台風は上陸したって、
    半日で過ぎ去る。
    大雨は、いくら降ったって
    二日とはつづかない。
    道につながる大自然でさえ
    この程度なんだ。
    ましてや人間関係の騒ぎなんて
    気にすることはないのさ。



    タオの在り方にいちばん近いのは
    天と地であり、
    タオの働きにいちばん近いのは
    水の働きなんだ。
    タオの人がすばらしいのは
    水のようだというところにある。
    水ってのは
    すべてのものを生かし、養う。
    それでいて争わず、威張りもしない。
    人の嫌がる低いところへ、先に立って行く。
    水はよほどタオの働きに
    近いんだ。
    タオの人は、自分のいる所を、いつも
    善いところと思っている。
    心は、深い淵のように静かだ。
    つきあう人をみんな善い人だとし、
    自分の言うことは
    みんな信じてもらえると考え
    社会にいても
    タオの働きを見失わない。
    タオの人は、手出しをしないで
    あらゆる人たちの能力を十分に発揮させるから、
    人びとは
    自分にいちばんいいタイミングで活動する。
    これをひと口でまとめると
    争うな、ということだ。
    水のように、争わなければ、
    誰からも非難をうけないじゃないか。


    タオ老子を読んでみてください。
    この騒々しい現代に、水のように静かで、平和な世界が出現します。
    人生を考えるヒントになるおすすめ本です。
    くじけそうな心に力を与えてくれます。


    NO.5 人生は愉快だ 池田晶子 毎日新聞社    
    人生は愉快だの本 池田晶子さんをご存じですか。
    わかりやすい言葉で、哲学について語り、書いた方で、2007年に、47才で亡くなりました。
    「人生は愉快だ」は、亡くなったあとに出版されました。

    「14才からの哲学 考えるための教科書」、「41才からの哲学」
    「知ることより考えること」等が有名ですが、他にも多くの著作が有ります。

    「人生は愉快だ」は、第一章 死を問う人々、第二章 生を問う人々 池田晶子の人生相談
    第三章 人生の味わい という構成になってます。

    私は、第二章の池田晶子の人生相談が好きです。
    第一章は、仏陀や老子、荘子、ソクラテスや道元等の思想の簡単な紹介ですが、
    哲学の紹介でもあり、気合を入れて読む必要が有ります。


    プロローグ:考える人生で、池田さんは言います。

    我々は生身の存在だから、仕事上の悩みが存在すれば、病の苦しみだって存在する。
    それは偽りのない事実です。しかし、それらを言わば受け身で悩み苦しんでいるということではなくて、
    妙な言い方ですが、悩むことを楽しむとか、苦しむことを喜ぶとか、そんなふうに変えられるようです。
    それを楽しんでやろうという構えでいれば、それが何なのであれ、それはその人にとって
    楽しみとなるはずです。

    まあこの人生、何のために生きるのかとは、生きている限り避けられない問いではありましょう。
    もしも本当に答えを得たいのであれば、生きている限り一度は必ず自らに問うてみるべきでしょう。
    「私は、食べるために生きているのか、生きるために食べているのか」
    さて、本当に楽しい人生は、どっちだと思いますか。


    池田さんの人生相談が好きです。
    物事を深く考える哲学者の人生相談の回答なので、普通の回答ではありません。

    29才のO.Lが質問します。
    「私は今まで三人の男性とつきあいましたが、男性を心から本気で好きになったことが
     ないです。現在、29才でそろそろ結婚のことも考えたいです。身を焦がすような恋愛を
    したいと強く願っているのですが、もしかしたら私にはもとから人を真剣に愛する能力が
    欠けているのでしょうか。だとしたら、どうすればいいのでしょうか」

    池田さんは答えます。
    「「男性を心から本気で好きになったことがない」というのは私も同じです。
     「本気でこの人じゃなければいけないかというと、そうでもない」というのも同じ。
     違うのは、私にとって、そのことはべつに「悩み」ではない。
     人生にはもっと大事なことがあるとわかっているということです。
     人にはそれぞれ得手不得手というものがあります。
     感情が薄い、感情を信じられないというあなたは、もともと恋愛向きではないのでしょう。
     何のために、そんな努力を傾注してまで、不得手な恋愛を遂行しなければならないか。

     人は自分の不得手なことを、無理してしなくたっていいのです。
     現代は恋愛が至上価値とされている時代です。しかし時代や他人がそれを価値としているからといって、
     自分がそれを価値としなければならない理由はないでしょう。

    愛する人がいないから幸福になれない、と思いこんでいるから、あなたは不幸なのです。
    どうして他人がいなければ、あなたは幸福になれませんか。
    他人がいなければ幸福になれないというまさにそのことが、おっしゃるところの
    「愛する能力に欠けている」というそのことなのです。
    だって、自分を愛することができない人が、どうして他人を愛することができますか。
    愛のない人が、どうして愛することができますか。
    すべては順序が逆だったということに、気がつくことが、始まりですね」

    いかがです、池田さん独自の視点からの回答ですね。


    エピローグ:無から始まる思索で池田さんは、言います。

    近代以降の人間は個人というものを信じ込んでいますが、個人なんて、本当はないのです。
    自分がこの肉体でこの某でと思ってしまったから、人はどんどん小さくなっていった。
    そう思ってしまったから、自分が死んでしまうのが恐いとか、これだけが人生だという話になってしまったのです、
    しかしそうではない。「自分」とは、そんな個人に限定されるものではなく、
    人類や精神、宇宙とは何かという思索のなかで存在する不思議なものなのです。
    そういう自分を感じることを現在人はすっかり忘れている。
    きっちりと考えれば、生き死にというこのおかしな現象、それが成り立つこの宇宙というものが、
    なんて奇妙な存在であるかに必ず気がつくはずです。
    その時、思索が個人を超えていくのです。


    自分で深く思索して、自分で自分の道を決める事の大切さを、池田さんは説いています。

    人生を考えさせるおすすめ本です。私の好きな本です。



    NO.6 元気がでる魔法の口ぐせ 中井俊己  PHP文庫    
    元気がでる魔法の口ぐせ 毎日を過ごしていると、思う通りにならない事って多くて、落ち込む事もありますよね。
    そんな時に、声に出して言うと、元気の出る言葉が、この本には書いてあります。
    プラスの言葉には、プラスのパワーがあるそうです。

    前向きで肯定的な言葉が口ぐせになれば、意識や気持ちも変わるそうです。

    この人生、どうせなら、失敗しても、うまくいかなくてもめげずに、
    前向きに生きていきたいですね。
    この本に出てくる言葉を口に出して、自分に呪文をかけましょう。

    薮内玲子さんのイラストが、ほのぼのとしていて、とても良いです。

    言葉を、少しだけ紹介します。


    「今日、いますぐ」
    はじめるのは、あとに延ばさないほうがいい。
    一歩踏み出せば、もうはじまっています。
    はじめてしまえば、
    やることの大半は、ほぼ成功。
    はじめの1歩、ほら、できた。


    「はじめること、そしてまたはじめること」
    はじめたのはいいけれど、
    いつも3日坊主になる人は、
    3日坊主を月に10回やりましょう。
    そうすれば、1か月続きます。
    やりなおしは、何度でもできます。
    はじめること、そしてまたはじめること。
    チャレンジする精神さえあれば、
    未来に希望と夢があります。


    「大丈夫、なんとかなる」
    いろいろと心配しすぎると、
    物事ははじまりません。
    心配しなくても大丈夫、
    物事はなんとかなるのです。

    いままでも、
    いろいろなことがあったけれど、
    いつもなんとかなってきたでしょう。

    試験に落ちても、
    大丈夫、なんとかなる。

    上司に怒られても、
    大丈夫、なんとかなる。

    いつもなんとかなるのです。

    明日は明日の風が吹くって言葉、いい言葉ですよね。(H.P作者)

    合言葉ははじめること
    NO.7 私は虫である 熊田 千佳慕 求龍堂    
    私は虫である 絵本画家として生きた熊田千佳慕さんのエッセーです。
    絵も何点か紹介されています。
    98才まで生きましたが、最後まで、現役の画家でした。

    この本には、熊田さんの言葉が書かれていますが、それが素晴らしいです。

    「よく親父に言われました。
     乞食になっても王様になっても、愛は忘れるなって」

    愛にめぐまれた時は、
    その喜びを心にいっぱい詰め込んでおきましょう。
    不幸がおとづれた時は、
    その喜びをすこしづつ取り出して、なぐさめましょう。

    生きるということは、
    ある一つの目的に向かって、
    一日一日を積み重ねていくことです。


    一般の人は定年が近づくと、すぐ老後という言葉に迷わされる。
    そんな時その人はすでに老後期に入っているのである。
    人間は何でもいい、ある仕事を一生懸命にしていれば(結果を先に考えず)、
    かならず生き甲斐を見つける(出会える)ことができる。
    それは70になってからでも、また80になってからでもいい。
    生涯の中にこうしたすばらしい一時期を味わえることが最も幸せでないか。
    いたずらに老後のことなんか考える前に、今の時間を大切にすること。
    定年という言葉は会社の経営的なことによってできた言葉で、
    人間の生涯にはないことである。


    小川に流れる木の葉みたいに、流れて生きる。
    他力で活かされていると思うと楽ですよ。


    僕の生涯は、小川に流された木の葉のようなもの。 流れのままに身をまかせ、あっちこっちにぶつかって、
    ある時は激流に飲み込まれ、
    ある時はキラキラ輝く波間にたゆたいながら、
    やがては大海に流れ着くのでしょう。

    いかがですか、是非お読みください。
    くじけそうな心に力を与えてくれるおすすめ本です。


    熊田さんは言います。
    今も現役だから、僕には老後がない。
    大体、年齢なんて人間が作ったもの。
    僕は数字が大嫌いなんですよ。
    ときめかなくなっちゃったら、おしまい。
    人間は何でもいい、ある仕事を一生懸命にしていれば
    かならず生き甲斐を見つけることができる。
    それは七十になってからでも、また、八十になってからでもいい。
    生涯の中にこうしたすばらしい一時期を味わえることが最も
    幸せではないか。

    僕の人生は、七十歳がルネッサンスで、花開いた。
    それまでは泥水の中にいるような人生。
    八十代の時は、もう本当に青春でした。

    虫や花たちは今日を悔やんだり、明日を思い悩んだりせず、今この瞬間だけを
    懸命に生きています。

    60才だ、定年でお払い箱になり、やる事がないなんて言っていてはいけません。
    それに打ち込める生き甲斐をみつけましょう。
    それに向けて、努力と精進を続ければ、何才になっても、青春ですよ。
    七十歳がルネッサンスで、八十歳が開花の時ですよ。(H.P作者)

    熊田さんの絵を2点、紹介します。


    花祭りのお客さま花祭りのお客さま
    恋のセレナーデ 恋のセレナーデ