心がくじけそうな時に力を与えてくれるおすすめ本




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  • くじけそうな心に力を与えてくれるおすすめ本を紹介します。 心がくじけそうな時、力を与えてくれる本があります。
    本を読むと、絶望に沈む心に、明るい光がさしてくる気がします。
    苦しい時に、励ましてくれる本があります、大丈夫だよ、なんとかなるよって。
    私がおすすめする、「くじけそうな心に力を与えてくれる本」を紹介します。
    酒井雄哉さん、西原理恵子さん、斉藤一人さん、加島祥造さん、坂村真民さん、
    雲黒斎さんの本を紹介します。


    紹介する本は、全て、私を「へーって」感心させてくれた本ばかりです。
    本に出会って、美しい真珠を見つけたような気がして、嬉しかったです。



    NO.8 一日一生  酒井 雄哉  朝日新書    
    一日一生の本 心がくじけそうな時に力を与えてくれるおすすめ本の紹介のその2です。
    酒井 雄哉さんの「一日一生」です。

    酒井さんは、千日回峰行を2回行った、すごい行者です。
    落ちこぼれの人生を送ってきたが、縁あって、仏教の道に入ったそうです。
    その酒井さんの言葉が、この本には書かれています。

    「千日回峰」とは、比叡山中を約7年かけて、1000日間、回峰巡拝する修行法です。
    白装束に草履履き、宝剣を腰につける。行を挫折したら、自害するきまりだそうです。
    1日30〜40キロの道程を毎年100日間歩くそうです。
    4,5年目は、毎年200日、計700日の回峰をします。
    700日の回峰行を終えると、不動堂に9日間こもり、断食、
    断水、不眠、不臥で不動明王の真言を10万回唱える「堂入り」という
    行が課せられます。
    終盤になると、瞳孔が開くそうです。
    この行を成し遂げた者は、約400年間で49人で、酒井さんの成し遂げた
    2000日回峰の達成者は、3人しか、いないそうです。



    「一日を一生だと思って生きる」
    一日を一生と思っていきるといい。
    今日失敗したからって、へなへなすることはない。
    落ち込むこともない、明日はまた新しい人生が生まれてくるじゃない。
    それには、今日を大切にしなかったら、明日はありませんよっていう
    ことでもある。
    今が一番大切だってことだよ。

    「ありのままの自分としかっと向き合い続ける」
    現実に今とらわれている世界だけでもって勝負しようとしてしまうから
    表面ばかりが気になるが、人生は見えている世界だけではないからね。
    自分の地金は自分が一番よう分かっているでしょう。
    大事なのは、人からすごいと言われることじゃない。
    大事なのは、今の自分の姿をありのままにとらえて、命の続くかぎり、
    本当の自分の人生を生きることなんだな。

    「生き残ったのは生き残されたということ」
    ぼくが生き残ったのは、何を教えても何やってもらちはあかないから
    いつまでも残されていたから、だから生き残っているわけなんだよ。
    そのぶん、一生懸命坊主になって、やらされてんだな。
    生き残るんじゃなくて、生き残されるものなのかもしれないな。
    なにかお前はざんげしろ、もっと世の中のためになれって、
    そういうことでもって仏さんは、この世に残しておいているんだよ。
    命が残されているっていうことは、今何才であろうと、まだまだしなくちゃなんないことが
    あるのとちがうかな。

    「自分は何のために生まれてきたのか、なにするべきか問い続ける」
    何をやるにしても、「何のために、何をもって」と考える。
    これが意外に奥が深くて、何でも通用する。
    たとえば会社に入ったとしたら、会社のために仕事をするんじゃなくて、
    自分の人生として、こういうふうにやるべきだと考えて、やればいい。
    人はだれもが、どこにいても何をするにしても、「何のために」「なにするべきか」っていう宿題を
    仏様から授かって生きているんだよな。

    酒井さんの言葉の一部を紹介しただけです。
    たくさんの考えさせられ、力を与えてくれる言葉であふれているおすすめ本です。

    今、生きていることって、生き残されていることだったんですね。
    真の自分を見つけて、「私は何のために生まれてきたんだ」「何をすべきなんんだ」と
    考え続け、行動することが大切なんですね。
    仏様が与えた宿題を果たすために、生き残されているんですね。

    だったら、こずるく生きるのではなく、愛を広げる生き方をした方が、仏様も喜んでくれそうです。
    「私は虫である」で、熊田千佳慕さんも言っていました。
    「よく親父に言われました。こじきになっても、王様になっても、愛を忘れるなって」
    酒井さんも、同じことを言ってますね。

    NO.9 生きる悪知恵 西原理恵子 文春新書    
    生きる悪知恵の本 清く正しく優しく生きようと思ってもうまくいかない事が多いですよね。
    まわりの人からひどい仕打ちを受けて落ち込んだり。
    大切なのは、「生きのびる」ことです。
    疲れた時は、西原理恵子さんの「生きる悪知恵」を読んで、
    くじけそうな心に力をもらってください。
    正しくないかもしれないけど、生きのびるためのヒント、自分を守るヒントに
    あふれた本です。

    波乱万丈の人生を送ってきた漫画家の西原理恵子さんの
    悪知恵を持った生き方のすすめの本です。
    別に悪をすすめているわけでなく、正しい生き方だけでは行き詰まるので、
    ウソも方便だよ、こんな生き方もあるよという人生相談で、面白いです。
    バッサリと切るので、痛快です。
    60の相談に回答していますが、一つを紹介します。

    @なかなか結婚してくれない彼を決断させるには?
    Q:つきあって2年になる同い年の彼がいます。
      31才です。私としては、そろそろ結婚をと思っているのですが、
    彼氏の方が、なかなか煮え切りません。彼氏のことは好きですし、
    ここで別れてまたイチから相手を探すのも正直しんどいです。
    その話になると「あわてなくてもいいじゃない」「もうちょっと恋人同士でいたい」
    とかいって、うやむやにされてしまいます。
    こんな彼をその気にさせるには、どうすればいいでしょう?

    A:じゃあ、しなきゃいいじゃん。
    結婚って「してもらう」ものじゃないよね。
    何でそんなに結婚したいのかな?
    「彼氏が煮え切らない」って言うけど、だいたい男の人にとって今の結婚は
    分が悪すぎますよ。奥さんが専業主婦だったりしたら、自分の稼ぎの9割5分
    持っていかれて、それで「浮気はするな、酒も飲むな、海外旅行に連れていけ、
    子供の面倒見ろ」って、それは嫌だと思うでしょう。
    だからもう、できちゃった婚ばっかりですよね。
    子供でもできないとなかなか踏ん切りがつかない。
    あなたは彼氏と一緒にいて楽しいの?
    それとも結婚したいから一緒にいるの?
    「彼氏のことは好きですし」って本当に好きなの?
    「ずっと一緒にいたい」とか「この人が死んだら生きていけない」って
    感じじゃないよね。
    「別れてまたイチから相手を探すのも正直しんどい」なんて言われたら、
    私だったら泣いちゃうな。なんか、彼氏が病気にでもなったら「もういらない」って
    言いそう。収入が減ったらいらないとか、借金こさえたらいらないとか。
    目の前で川を流されていっても助けてくれなさそう。
    要するに「30才を過ぎたからそろそろ結婚」っていう固定観念だけで
    言ってるみたいな気がするの。
    あと自分の資産価値が年々落ちてることに気がついて焦り始めたみたいな。
    仕事がきつくて辞めたいというのもあるかな。
    全体的に「何とかしてオーラ」「養ってくれオーラ」が出てるように見えるんだよねえ。
    それは彼氏だって引きますよ。もう彼氏の不安が手に取るようにわかる。
    結婚しても楽しくなさそうだし。
    悪いけど、ウチの息子の嫁には絶対いりません。
    夫婦は親友であり戦友でないと成り立たないと思うんだ。
    つまりフェアでないと。どちらかがどちらかに負担をかけるばっかりじゃ、何十年も
    もたないよね。言ってみれば結婚てさあ、フェアトレード、等価交換じゃないかな。
    現実的に言うなら、医者と結婚したきゃ医者になれと。
    あなたの結婚したい素敵な彼とあなたは同等ですか?
    フェアでない結婚は、してもらったが最期、恋がさめたら人は変わります。
    そうなったら、どんなみじめな何十年が待っていることか。
    だから「してもらう結婚」だけはやめてね。
    どうしても結婚したかったら、彼の持っている仕事力や人間力と
    自分の持ってる力を同等にする努力をしようよ。要は売りどころを鍛える。
    お互いに助けが必要なときが来た時に、絶対、相手の手を握ってあげられるように。
    彼氏をどうこう言う前に、あなた自身が何で結婚したいのか、もう一度考えてみて。

    西原理恵子さんの人生相談の回答は、超辛口です。

    あなたが泳げず、恋人も泳げないとします。
    恋人が足をとられて、川に落ちたとします。
    「この人がいないと生きてはいけない」とあなたが思っていて、
    何も考えずに、あなたが、恋人を助けようと、気がついたら、川に飛び込んでいたとしたら、
    あなたは幸運な出会いをしたと言えるでしょう。
    その恋人こそあなたのベストパートナーであり、結婚すべき相手でしょう。(ブログ作者)


    NO.10 運 斉藤一人、柴村恵美子 サンマーク出版    
    運の本 斉藤一人さんと柴村恵美子さんが運について語っています。

    斉藤一人さんは、銀座まるかんという健康食品の会社を経営していて、
    納税額12年間連続ベスト10に入った人です。

    自慢話でも書いているかと思ってこの本を手にとったのですが、
    斉藤さんの独自の運についての話で、感心させられました。
    以下に一部を紹介します。


    斉藤一人さんの言葉:
    最終的に運って何ですかって言うと、実はどこにでも転がっているんです。
    テレビを見てても参考になることってあるし、一生の内にアイデアっていくつでも出るんだよね。

    運というのは、行動しない限りどうにもならないんです。
    なぜかというと、この地球という星は、行動の星だから。
    それでこの星は行動の星なんだってことがわからない限り、
    運がいくら来てもダメなんだよね。
    まず運のいい人って愛想がいいよね。
    愛想が悪くて人から嫌われているような人で運のいい人っていないんです。
    人に嫌われてるという時点で、もうすでに運が悪いんです。
    ブスッとしてるより笑顔がいいに決まっているのに、
    そんなわかりきったこともやらないんだとしたら、その人はひねくれてるよね。
    「恐れてる、ついてない、不平不満、グチ、悪口、ゆるせない」
    といった地獄言葉を使うより、
    「愛してます、ついてる、うれしい、楽しい、しあわせ、ありがとう、ゆるします」
    といった天国言葉を使った方がいいに決まってるの。
    ブスッとしてる人は誰からもすかれないの。それで誰にも好かれないことをしながら
    成功するのって無理なんです。

    たとえばあなたが平社員だとしたら、係長はどうしたら自分のことを支持してくれるだろうかって、
    じっと見ていればわかるの。
    それをたった一人の人も満足させられないとしたら、それは修行が足りてないってことなんだよね。

    神様に「私に運をくださいって」お願いするのって、「私は運がないんです」って言ってるのと同じなんです。
    だからその人には運がないことが起きるんだよ。
    運がいい人って、「私は運がいいんです」って言いながら努力するような人なんです。

    運がいい人って、いまのところのいいところを探して、商売なんかに活かそうとする人です。
    マージャンでもポーカーでも、配られた手に文句を言って勝てる人はいないんです。
    配られた手で勝つことを考えるの。それで神様もそれを望んでいるんです。

    運がよくなりたかったら人の役に立つの。それしかないいんです。
    そうすれば運が良くなって、お金とかはあとから必ずついてくるんです。

    戦いにたとえると、そこに石しかなければ、その石を拾って戦うの。
    それを機関銃があればとかって言っちゃだめなんです。
    運というのはまず自分が動くの。夢や目標に向かって黙々と歩いていくと、
    運のいいことがあるんです。
    渦は自分が回らない限り絶対に起こらないんだよ。


    斉藤さんの弟子の柴村恵美子さんの言葉を一部紹介します:
    一人さんが最初に教えてくれた言葉です。
    自分を愛して、他人を愛します。やさしさと笑顔を絶やさず、人の悪口は決して言いません。

    一人さんいわく、人がしあわせになるために一番大事なことは、人相なんだそうです。
    それと、人相を見る時に一番重要なのは、その人の顔のツヤなんだそうです。
    ツヤは顔だけでなく、髪や靴にも出しましょう。
    それと、着る服の色は鮮やかな明るめのものにしましょう。

    笑顔って人間にだけ与えられた特別な力なんです。
    笑顔でいるように努力しましょう。笑顔をする訓練をしましょう。


    運について、考えさせられる本です。
    確かに、地獄言葉を言うと、まわりも不愉快になりますよね。
    髪と顔にオイルを塗って、ツヤを出して、天国言葉をしゃべり、
    人の悪口は言わず、「私は運がいい」といいながら、努力することにします。
    今の私に配られた手を感謝し、それで勝つ方法を考えます
    毎日を大切にし、笑顔で努力を続けます。(H.P作者)
    本の内容の一部の事しか言っていません、この本を読んでください。
    この本はおすすめ本です。
    NO.11 受いれる 加島祥造  小学館    
    加島祥造の本 本:「求めない」で、加島祥造さんに出会いました。
    「受入れる」は、受入れるをテ−マに、加島さんの心が
    つづられています。文章を支えているのは、加島さんの詩人としての
    力です。

    本の構成は、下記のようになっています。
    1章:はじめの自分
    2章:次の自分
    3章:恐怖と自分
    4章:変化と自分

    「はじめの自分」とは、生まれたままの自分で、「次の自分」とは、
    社会人としての自分で、この両者のバランスをとるのが大切と加島さんは
    言います。

    本の内容を一部、紹介します。
    文章ではなく、詩で書かれています。

    1章:はじめの自分
    人は、生まれると
    光を 空気を 大地を
    受入れた

    求めず
    ひたすら
    受入れた
    そして
    母の愛を受入れ やすらいでいた

    はじめの自分は
    無意識の自分だ
    頭で図って行動しない
    過去や未来を考えて行動しない

    はじめの自分は
    自分の命を愛している
    そして
    他の人の命も
    受入れて
    争わない

    2章:次の自分 社会の自分
    ふだん 私たちが
    「自分」と言っているのは
    これから話す
    「次の自分」のことなんだ
    それは社会的な存在として
    作り上げられた人格だ
    親としての自分
    誰かのパートナーとしての自分
    会社員としての自分
    指令を出される自分
    人に指令を出す自分

    「はじめの自分」は、
    受入れてやすらぐ命−いまのままの自分
    「はじめの自分」は
    命そのものだ
    赤ちゃんのような、丸裸の生命体だ
    そのピュアな命を 守るために
    「次の自分」が活動しはじめる

    いつも外に向かって
    警戒する
    そして恐怖心をつのらせる
    そしてしまいに
    「はじめの自分」を守ることを忘れ
    元の命を隠す社会の自分ばかりを使い出す
    しまいに はじめの自分を窒息させるようになる

    受入れる−
    それは
    柔らかな自分を
    いたわることなんだ
    そうしないと
    固くこわばって
    たたかい
    たがいに傷つけるようになるよ

    3章: 恐怖と自分
    社会の自分はどうして
    こんなに求めるんだろう?
    どうしてこんなに
    ほしがるんだろう?

    長いことわからなかったが
    いまはこう思うんだ
    恐れからだ
    恐れる心のせいなんだ

    根のない恐怖に
    おびえないことだ
    ふりそそぐ不安に
    ふるえないことだ

    みんな幻だ、と見ぬくことだ

    4章:変化と自分
    万物は絶えず動いて
    たえず変化している
    この大きな真実を
    受入れる時
    自分が変わることを
    楽しめるだろう
    他の人たちの変わることを
    許せるだろう
    何よりも 日々の暮らしがいきいきしてくるだろう

    自然のあらゆる変化には
    かぎりない面白さがある
    それを楽しめる人は
    自分自身の変化も 面白がる
    どんな苦境も
    変化のひとつと受入れて
    そこにいる

    本当に一部を紹介しただけです。
    心に沁みてくる本なので、是非読んでください。
    加島さんは、伊那谷に一人で暮らしています。
    老子に心酔していて、「求めない」という本と「タオ老子」
    という本を書かれています。
    大きな自然につながりなさいと言ってます。
    あくせくと人と競争するだけの生活からは喜びは湧いてこないと言っています。
    くじけそうな心にヒントを与えてくれる本だと思います。
    私の好きな本でおすすめ本です。
    効率だけを求める今の人生に疲れた時、
    加島さんの本を開いてみてください。
    大きなヒントを得られると思います。
    加島さんの本に命を与えているのは、
    加島さんの詩人としての力量だと思います。
    詩人のはしくれである私は、
    加島さんのような詩を書きたいと思っています。(H.P作者)
    NO.12 生きていく力がなくなる時  坂村真民  柏樹社    
    坂村真民の本 坂村真民さんは、仏教詩人です。詩国という詩集を無料頒布されていました。
    私が敬愛する詩人です。
    私は、人生で苦しいことがあると、この本と、坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」という本を
    読み返してきました。
    詩文集です。

    「生きてゆく力がなくなる時」  坂村真民
    死のうと思う日はないが
    生きてゆく力がなくなることがある
    そんな時お寺を訪ね
    わたしひとり
    仏陀の前に坐ってくる
    力わき明日を思う心が
    出てくるまで坐ってくる


    真民さんは言います。
    「病気よし、失恋よし、不幸よし、失敗もよし、泣きながらパンを食うもよし、
    大事なことは、そのことを通して、自分を人間らしくしてゆくことだ。
    人のいたみのわかる人が、本当の人間なのだ。」

    また、真民さんは言います。
    「二度とない人生だから、どんな失敗をしても、どんな挫折をしても、どんな病気になっても、
    生きねばならぬ。その力を信仰から頂かせてもらうのだ。
    わたしが詩を作るのも、生きがたい世を生きたいからである。」


    「南無の祈り」  坂村真民
    生きがたい世を
    生かしてくださる
    南無の一こえに
    三千世界がひらけゆき
    喜びに満ちてとなえる
    南無の一こえに
    この身かがやく
    ありがたさ
    ああ
    守らせ給え
    導き給え

    「ただいま」  坂村真民
    行ってきますといって
    出ていった子が
    ただいまかえりましたといって
    学校からかえってくる
    小学校一年生の女の子の
    こえの美しさ
    そのひびきの好さ



    坂村真民さんは、尼僧の杉村春苔尼さんと、親しくつきあい、
    春苔尼さんを心の師として、尊敬していました。
    杉村春苔尼さんが、自分の手帳を、死後、真民さんに贈られたのですが、
    春苔尼さんが、その手帳に書かれていた詩に、私は感動したので、
    紹介します。

    私は十六歳で母を亡くした
    母は丁度四十歳だった
    もっと幼ければ黙って
    あきらめたかも知れぬ

    私は 丁度母を失うには
    一番時期として悪かった
    小さい骨箱に納まった母を
    朝に夕におがんだ

    私はそのなやみのはてを
    仏に求めた そして
    父母未生来
    つまり公案をもらった
    私が父母から生まれる前世を
    考えよとの事だった

    私は明けても暮れても考えた
    そして二か月かかって
    やっとこの世とあの世の
    境無きを知った
    天にも登る嬉しさだった
    そして亡き母を花と見
    雨と見 山と見 海と見る
    心が開けて
    今日に至っている
    いきて行く道を見つけた


    杉村春苔尼さんの詩に「冠頭の詩」があるので、一部を紹介します。

    「冠頭の詩」  杉村春苔尼
    人生は一本の長いお線香です
    刻々の現在に生命の火を燃やして
    消えていく未来は?
    わからない いつ燃え尽きるのか
    それはいつでもいい
    私はそのつきるまで
    即今唯今を燃やし続ける
    高く高く登る煙をあげたい
    清く永く広く香る
    匂いをのこしたい





    この本を読むと、自分の人生を振り返って、はずかしくなるんですよね。
    頑張らなくてはと思うのですが、その気持ち、長続きしないんです。
    自分を律して、時間を有効に使い、充実した人生を送ろうと思うのですが、
    だらだら過ごして、酒を飲んだりして、怠惰な日々を過ごし、後悔ばかりして、
    馬齢を重ねています。
    真民さんや春苔尼さんの爪のアカを煎じて飲むべきだとは、わかっているんです。

    何のために生まれてきて、どこへ行くのでしょうか?
    今の生命の火を燃やして、できるなら人の役に立ち、人の喜ぶ姿を見て、
    自分も幸せになりたいですね。(H.P作者)



    NO.13 あの世に聞いた、この世の仕組み  雲黒斎  サンマーク出版    
    雲黒斎の本 仕事やその他のストレスで、うつ病による記憶障害になり、
    薬での治療を始めた雲黒斎さん。
    自分の守護霊の声が聞こえるようになります。
    守護霊は、猫ひろしみたいな外見で、黄色いTシャツを
    着ているそうです。

    その守護霊が教えてくれた、この世とあの世の仕組み
    について、書いてあります。
    「ヘー、そうなのか」と思わせられる事が書いてあります。
    奇をてらったいかがわしい話かと思いましたが、
    そんな話では有りませんでした。

    目次は、下記のようになってます。
    第1章:ファーストコンタクト  第2章:バカ正直な宇宙 第3章:魂の訓練所
    第4章:この世ツアーズ  第5章:思い癖  第6章:ゴムボール・トラップ
    第7章:宇宙立この世学院  第8章:幸せってなんだろう 
    第9章:よっぱらい  第10章:自我と真我  第11章:マトリックス

    内容を、少しだけ紹介します。

    [第2章:バカ正直な宇宙]
    世界は、神のつくった法則上でしか動かない。でも、これを逆に
    とらえれば、現実がどのようにつくられているのかがわかるって
    ことなんだ。
    これをうまく利用すれば、ある程度現実をコントロールできるようになる。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    自分の思いそのものが、自分の現実をつくるという法則。
    おまえが何かを考えると、宇宙がその考えをそのまま反映し、
    現実をつくりだす。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    夢や希望は追い求めてはいけない。引き寄せるんだよ。

    [第3章:魂の訓練所]
    「あの世」にはお前の魂の大本がある。これを「黒い粘土」だとしよう。
    この黒い粘土の目標は、自分の魂を漂白し、「白い粘土」になり、
    そのまた上の「さらに大きな自分」へと帰っていくこと。
    あの世で魂の漂白作業を行うのは効率が悪いので、あの世の黒い粘土は
    自分のひとつまみだけをこの世に送る。
    ひとつまみの粘土の使命は、その生涯をかけてできるだけ自分を漂白
    すること。
    その粘土がその役目を終えると、あの世の大きな粘土のもとへ
    帰ってくる。
    そうすることで、大きな粘土はやっと「黒」から「グレー」になることができる。
    この作業を延々と繰り返し、大きな粘土はどんどん白くなってゆくんだよ。
    私はもっと白くなりたい。だから私はおまえが黒いままであの世に帰って
    くることがないよう、こちら側の次元でしっかり応援しなければならない。
    これが守護霊の役割であり存在理由なんだ。

    [第7章:宇宙立この世学院]
    人生は、学校みたいなものだよ。
    この学校へ入学する際に一つの問題を与えられるんだ。
    善とは何か。
    もう少し別な言い方で話すと、人は誰しも「幸福とは〇〇だ」
    という仮説を立て、それを自分の人生において検証しているんだ。
    その魂が、どんな「仮説」をもち、どのような方法で検証しているか。
    それが「個性」になる。

    [第8章:幸せってなんだろう]
    「幸福は、境遇に比例する」という仮説で生きている人は多い。
    しかし境遇によって得られる幸せは、境遇によって不幸せにもなってしまう。
    いま現在の僕の仮説は、「幸福とはその才能に比例する」です。
    「幸せ」という名の才能が豊かな人は、何をやっても、どこにいても
    幸せを得ることが可能です。

    幸せという才能が豊かな人は、仕事で、幸せになれる。
    幸せという才能が豊かな人は、その環境で、幸せになれる。

    「幸福は、その才能と比例する」って考えると、ついその才能を
    磨こうとしちゃうだろ。そこが違うんだよ。
    「楽しんでるからこそ、自然とスキルアップする」が正しい。
    簡単な話だね。「幸せな人」は。「よいと思うこと」に関心を寄せている。
    「不幸な人」は、何が「よいこと」なのかを考えずに無関心でいるんだ。
    または、人の失態をあざ笑ったり。「自分が勝つこと(敗者をつくること)」
    に喜びを感じたり、「あいつが悪い」「ここが悪い」「自分が悪い」と
    「悪いと思うこと」に関心を寄せている。

    この「不幸な人」は、誰に強制されているわけでもないのに
    「よいこと」に無関心でいるんだ。自分から「悪いと思うこと」に
    関心を寄せているんだ。自分から望んで「悪いと思うこと」を
    引き寄せているんだ。
    それがその人にとっての「よいこと」なんだ。
    自分のことを「幸せ」と思う人は「幸せ」だ。
    自分のことを「不幸だ」と思う人は「不幸」だ。
    まさに「思いどおりの人生」じゃないか。
    神はすべての人の希望を、いま、この場で、そのまま叶えて
    くれている。


    きわものの本ではありませんでした。
    生きていく上でのヒントが書いてある本だと思いました。
    「〇〇が欲しい」と思うと、「〇〇が不足している」という現実を
    作ってしまうそうです。
    「〇〇に近づいている」という自信・確信は
    「〇〇が近づく現実」を引き寄せるそうです。
    「私はこういう状態に、日々近づいている」とおもうのが
    よいそうです。
    心を澄ますと、守護霊の声が聞こえるのでしょうか?
    でも、ひらめく事ってありますよね、それを大切にしたいです。
    「幸せになる」才能を伸ばして、満足できる人生を目指しましょう。
    くじけそうな心に力を与えてくれるおすすめ本です。 是非、読んでください。(H.P作者)