何故生きる、どう生きれば良いかにヒントをくれるおすすめ本

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  • 何故生きる、どう生きれば良いかにヒントをくれるおすすめ本を紹介します
    何故生きなければいけないのか、生きてる意味は何か、どう生きれば良いのかと
    悩む日がありますよね。
    答えのわからない答えを求めて苦しみますよね。
    生きてる意味がわからない日もありますよね、惰性で生きてる気がしたり・・・

    そんな時に、ヒントをくれるおすすめ本を紹介していきます。



    NO.1続・一日一生  酒井雄哉  朝日新書     


    千日回峰を2回も達成した行者の酒井雄哉さんの本です。
    千日回峰とは、千日の間、山々を歩きながら、念仏をとなえる行です。
    七年間に歩く距離は、約地球1周分です。

    700日を満了して行う「堂入り」は、9日間、断食、断水、不眠、不臥で
    10万遍の不動真言をとなえるという行で、とても人間業とは思えません。
    よくもまあ、生きていけるものだと感心します。

    千日回峰を途中でやめる場合は、自害するきまりになっているそうです。


    この本の構成は、第一章:一日一生、第二章:生、第三章:老、第四章:病、第五章:死という構成です。
    酒井雄哉さんの言葉の一部を紹介します。
    是非、この本を読んでみてください。

    「一日一生」
    ・今日の自分は今日でおしまいなんだ。明日になったら、新しい自分が生まれてきて
     新しい一生を生きるんだって。
     いま、借金が多いとか、生活が大変で食えないとか、いろいろと心配ごとは多いかもしれないけど、
     なるようにしかならないよ。
     どんなに暗い夜であっても、必ずいつか夜は明ける。

    ・お母さんから、命をいただいた、ということは、仏さまの世界から見たら、
     人生に借りができたんだからね。
     大事なことは、せっかくいただいた命をいかにして生きるか、ということでしょ。
     決して生きることを放棄することなく、どんな苦難があっても
     切り抜けていかなくちゃならない。
     そして、ひとつでもいいから世の中に対していいことをして、
     自分の人生にお返ししていきましょうということだな。

    ・いま死ぬかもしれないんだもの。過去は変えられないし、先はわからない。
     なるようにしかならない。
     死ぬ瞬間まで「いま」「ここ」を大切にして、いよいよ死ぬってときになったら、
     取り乱さないでああ来たんだなって思いなさいってことだよな。

    「生」
    ・だれだってみんなそうなんだよ。いま自分がここにいるというのは、
     それなりの苦労があったからでしょう。
     みんな、いろんな経験や苦難を経て、いまの場所にたっている。
     いろいろなことを乗り越えながら生きてきているんだよ。

    ・苦しいときには心は成長するもんだからね。
     だから人生うまくいかないときにも、絶望することはないの。
     仏さんが勉強さしてくれてるんじゃないかと思ってね。

    ・生きてる限り、自分の勝負に終わりはない。
     つらいからっていったって、引き返すわけにもいかない。
     でも、もし自分が負けたとしても、そこでおしまいじゃない。
     また立ち上がればいい。また新しい自分になって。

    ・他の人にはわからなくても、自分は知っている。
     よく、人はごまかせても、自分とお天道さまはごまかせないっていうじゃない。
     だから、やっぱりどんなことでもごまかさないで、一生懸命やって、正直にして、
     王道を歩いていけば、心はいつも晴れやかにいられるからね。


    「老」
    ・たとえば60才でいったん仕事を定年したとするでしょう、そうしたらそこで
     いっぺんそれまでの人生の一幕が終わったと考えて、そこからまた新しい人生が始まるって
     いうふうに考えてもいいんじゃないの。

    ・社長だったのが、突然会社がつぶれてしまうことがあるかもしれない。
     いままで手にしていたものが何もかもゼロになっちゃってどうしようて頭を抱える。
     でも、それはそれでおしまいなんだからしょうがない。
     また新しい明日がくる。明日は、起き上がってはちまきしてな。
     仕事なんて、もうなんでもいいんじゃないの。
     前のことは忘れてね、とにかく動いて、何か働けばいいんだよ。

    ・たまたま、いまいるところから必要とされなくなるっていうことはあるもんだよ。
     だけど、それは、その場での役目が終わったり、変わったというだけのことだよ。
     世の中から自分が必要とされなくなったということじゃない。
     どんなに年をとろうが、命が永らえているってことは、まだ世の中に対して何か
     することがあるんだからね、だから生かされているんだよ。

    ・進むべき道がわからない、という人もいるけど、たいそうな目的なんてなくてもいいの。
     目の前の道をひたすらのこのこ歩いていけばいいんだよ。
     ただひたすらにね。どの道であろうと、途中下車してもいいんだよ。
     それでまた本線に戻っていく。
     せっかく仏さまからいただいた自分の命を自分で放棄しないように、
     強い心をもって歩んでいけばいいと思うよ。

    ・ある程度まで頑張ったかなと思ったら、あとはなるようにしかならないからね、
     自然にまかせていればいいの。世の中、浮き沈みがあるんだから。
     無理しないでゆっくり構えればいい。こだわりすぎることはないよ。
     無理せず、急がず、はみださず、力まず、ひがまず、いばらない。


    「病」
    ・できれば避けたい、めんどうだなと思うことって、
     人生にはいろいろある。
     病気もそうだよ。
     でも、病気になるのも命のありがたみを感じたり、
     自分が生きているという実感がわいたりする。
     仏さんが自分をみつめる何かを教えてくれているかもしれないよ。


    「死」
    ・この世に生まれてきたということは、ぼくたちは仏さまから
    「お前ちょっと娑婆へ行っていろんなことを勉強して来い」って言われて
     命をあずかってきたんだと思う。
     だから、人生の宿題は、生きている一日一日の自分自身の論文を書くことなんじゃないかと
     思うんだ。
     人生というのは、すべて、「生きる行」だからね。
     行者のようなかっこうしてお経を読んだりするようなことだけが行じゃなくて、
     毎朝会社に行って働くことも、家業の商売をすることも、何だって行なんだよ。
     やっぱり「自分はこの世の中に、何しにやって来たのかな」と考えて、
     何かやるべきじゃないのかな。
     前向きに、とにかく一歩一歩ずつ、自分の行く道を考えて進んでいくことが大切なんですな。

    ・生と死はいつも隣合わせなんだな。一寸先は、何が起こるかわからないのが人生で、
     命の時間は自分で決められるものではない。
     もし命拾いしたのなら、人生のおまけをもらったようなものかもしれない。
     そのもらった命は、本当に大事にしないといけないんだよ。仏さんまに感謝して。



     この世に生まれてきたということは、ぼくたちは仏さまから
    「お前ちょっと娑婆へ行っていろんなことを勉強して来い」って言われて
     命をあずかってきたんだと思うと、酒井さんは言います。

     生きてる限り、自分の勝負に終わりはない。
     つらいからっていったって、引き返すわけにもいかない。
     でも、もし自分が負けたとしても、そこでおしまいじゃない。
     また立ち上がればいい。また新しい自分になってと、酒井さんは言います。


     一日一生と思って、今とこの場所を大切にして、一歩一歩、歩いていきましょう。
     ある程度まで頑張ったなと思えたら、結果は仏さまにまかせて、自分に嘘をつかないで、
     ゆったりと歩いていきましょう。浮き沈みは人生には良くあることですから。
    仏さまに少しでも良い報告ができるように、毎日を大切に歩いていきましょう。(H.P作者)



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