深夜プラス1

深夜プラスワン

深夜プラス1は、内藤陳さんの絶対のおすすめ本でした。
 カントンはプロです。カントンと、ガンマンのハーヴェイが、実業家マガンハルトと
秘書のミス.ジャーマンを護衛して、車でパリからリヒテンシュタインへ
行く事になりました。
 マガンハルトを殺そうと、敵の殺し屋が襲ってくるので、戦うことになります。
 ハーヴェイは腕の立つガンマンですが、アル中です。カントンは、
それを知りませんでした。
カントンは、ハーヴェイが、マガンハルトの護送が終了するまで、
禁酒を続けてくれることを 祈っています。
 文体もきれがあって、短く、会話もハードボイルドです。

 私はハーヴェイに言った。「だからだれも殺さなかったのか?」
 かれの視線を横顔に感じた。「必要がないと思ったんだ」
 かれは平板な口調で言った。
 「やつらは動作が遅くて、十分余裕があったからな」
 ミス。ジャーマンがのりだして、信じられないといったようすで言った。
 「あなたはだれか殺されればいいと思ったの?」
 「いや。私はどちらでもいいんだ」
 しかし、本当の答えではなかった。実のところ、だれも死ななかったのが
 多少心配になっていたのだ。
 優秀なボディガードというものは、早射ちであること、
あるいは正確に射てることが本領ではない。
 そんなことはつけたしにすぎない。
 本領というのは、いつ、いかなる場合でもちゅうちょすることなく人を殺せる
心構えなのだ。
 ガンマンが、たとえ猫のごとく敏捷で、ロビンフッドの如く正確に射てても、
殺すべきかどうか自分の良心とたたかっているようでは
失業保険を貰った方がいい。
 いや、そこまでもたない公算が大きい。
さもなければ、酒に浸るようになる。
 
 カントンは、マガンハルトを無事に護送することができるのでしょうか?
 私も、この本は、好きな本で、おすすめ本です。
 夢中で読みました。


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