うらおもて人生録

うらおもて人生録

この本には、バランスをとって生きるには、どうすれば良いかについて
書いてあります。

色川武大は、勝ちすぎないようにと言っています。
15勝0敗や14勝1敗を目指していると、息切れして、すぐつぶれてしまう。
9勝6敗を目指せと言っています。
9勝6敗を続けていると、上のクラスに上がっていく。
そこでも9勝6敗を目指せ。
9勝6敗を長く続けることができるように努力しなさいと言っています。
9勝6敗を、長く続けるのは、とても大変な事だと言っています。

私は、この言葉を人生の指針にしていた時期が有ります。
頑張る必要は有りますが、心と体をこわすほど頑張りすぎるなという
教えだと、理解しています。
心と体のバランスに気をつけて、努力を続けなさいという教えだと
理解しています。


また、プロはフォームの世界という教えもあります。
例えば、野球の名選手の王貞治は、左バッターですが、左中間の守備が
がらあきで、左中間に流し打ちをすればヒットになるのがわかっていても、
決して流し打ちはせずに、右中間に引っ張るそうです。
プロは、なによりも、フォームをくずすのを恐れる。
数本、ヒットを打てても、それでフォームをくずしたら、
何にもならない。
自己のフォームを求めて、それの完成に心をそそぎなさいと言っています。

私は、これを目先の利やトレンドばかりを追いかけるな。
自己の心に素直に耳を澄ませて、その心の求めるところを
目指して、努力しなさい。
毎日、地味な努力をして、自己の
フォームの完成を目指しなさいという教えと解釈しています。


他にも、含蓄のある多くのアドバイスが書いてあります。
おすすめ本です。


  • 入口に戻る