「路調・同人集」2001年6月号推薦

 

川柳研究社
西来 みわ推薦
烏らにことわりもなく出来る街
妹尾 安子
煩悩がずり落ちてくる経机
佐々木綾乃
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
風通し良すぎて猿が踊り出す
内平登代子
カジュアルに心ときめく四月馬鹿
松方 尚義
川柳路吟社
堀井 勉推薦
父の位置 戦のあとは釣り忍
高橋 甫
人の訃のあまりに軽い花吹雪
吉澤 和子
   
川柳路吟社
松方 尚義推薦
ぬかるみの方へ転がる青リンゴ
内平登代子
磨かれた玉が十指を擦り抜ける
瀧 正治
川柳路吟社
古俣 麻子推薦
それぞれの涙の先の避難場所
二宮 茂男
砂が崩れることをそろそろ子に話す
瀧 正治
川柳路吟社
金子美知子推薦
風雪に耐えた巨木が出すオーラ
対馬ひな子
残照の丘で明日の絵を描く
松田 一洲