「路調・同人集」2002年5月号推薦

 

川柳路吟社
西来 みわ推薦
霊峰を越えたらきっと人溶ける
金子美知子
砂時計人降る如く人が降る
岩淵 黙人
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
ひとひらの想いを遂げる白昼夢
川瀬 渡風
砂時計人降る如く人が降る
岩淵 黙人
川柳路吟社
土谷  正推薦
ありふれた女が詠う炎の匂い
高橋里江子
霊峰がきらっと覚める春帽子
藤原 和美
   
川柳路吟社
松方 尚義推薦
いつだって追い風に棲む父と母
門林 操子
生き死にを見過ぎた換気扇の脂
岩淵 黙人
川柳路吟社
後藤 洋子推薦
親ばなれした子を思う 食想う
高橋  甫
やわらかくなるまで抱く罪の石
土谷  正
川柳路吟社
渡部トミ子推薦
解けるまで夢を見ている冷凍魚
吉澤 和子
得たい知れぬから人間を描き続け
沢田 清敏