「路調・同人集」2004年1月号推薦

 

川柳研究社
西来 みわ推薦
鍋底を磨く逃げ場をもっている
荒巻 重義
あいさつも小走りになる朝の主婦
妹尾 安子
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
靴底の本音がひとり歩きする
荒巻 重義
首塚のまわりに埋める美辞麗句
小泉 正巳
川柳路吟社
小泉 正巳推薦
電話からバシッと頬を叩かれる
江澤多香子
程々の殺意 定年間近まで
瀧  正治
   
川柳路吟社
高橋里江子推薦
風がどう吹こうと靴は揃えられ
田中寿々夢
黄昏れて知る平凡の安らかさ
沢田 清敏
川柳路吟社
藤原 和美推薦
実を結ぶ言葉にしたい辞書を引く
植松 静河
人がみなやさしい 神が覗いてる
内平登代子
川柳路吟社
金子美知子推薦
おいそれと子には負けない力瘤
古俣 麻子
風の子がいなくてうつろ冬木立
谷田部富義