「路調・同人集」2004年7月号推薦

 

川柳研究社
西来 みわ推薦
好奇心列の後尾についてみる
井口 昌一
白すぎる皿だ欺瞞が盛ってある
田中寿々夢
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
雨しとど猫の尻尾が軽すぎる
佐々木彩乃
人間失格玉葱の皮剥き続け
渡部トミ子
川柳路吟社
保田 二郎推薦
少子化へ合いの言葉が風化する
松田 一洲
生き様の仕上げに答え見つからぬ
岩渕 不弁
   
川柳路吟社
奥村 健吾推薦
化け物がドラマの筋を握ってる
木村 紀夫
老いたなと思うどこかで子に媚びる
田中寿々夢
川柳路吟社
小野 富代推薦
プランなど無い鈍行の切符買う
荒巻 重義
面打つや羅漢が鬼になる予感
藤田のぼる
川柳路吟社
金子美知子推薦
行軍の一糸乱れぬ肌寒さ
妹尾 安子
八月の雲の扉を観音開き
藤原 和美