「路調・同人集」2006年3月号推薦

 

川柳研究社
西来 みわ推薦
捨てるもの捨てて命が見えてくる
田中寿々夢
ペンだこも消えて人間退化する
松田 一洲
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
腑に落ちぬ ひょいと獣の目を飛ばす
岩淵 黙人
再建の首に踏み絵が吊ってある
渡部トミ子
川柳路吟社
松田 一洲推薦
美しい夕日に年輪円く居る
猪砂 窓陽
沈黙に負けてる方が咳をする
吉澤 和子
   
川柳路吟社
岩本 和夫推薦
陽だまりで夢の続きを膨らます
高橋里江子
尾を振らぬ老犬となる年男
中谷 幹夫
川柳路吟社
奥村 健吾推薦
天地創造パッチワークが終わらない
内平登代子
だんまりの街で口紅買い漁る
佐々木彩乃
川柳路吟社
金子美知子推薦
夕日抱く無言の海にある戦史
木村 紀夫
母さんの視線の中で暖まる
奥村 健吾