「路調・同人集」2006年4月号推薦

 

川柳研究社
西来 みわ推薦
重い荷をのせてハガキが飛んでくる
江澤多香子
博物館なんとも見事な戦利品
保田 二郎
日本川柳ペンクラブ
須田 尚美推薦
鉛筆の転んだ方に鬼がいた
伊藤 我流
カラッポの玩具の箱に遊ばれる
二宮 茂男
川柳路吟社
藤田のぼる推薦
反骨が風の荒野で朽ちていく
木村 紀夫
同居する壁に親子の遠近法
吉澤 和子
   
川柳路吟社
田中寿々夢推薦
汚れてもちぎれても旗畳めない
内平登代子
生き上手なんと寂しい影法師
渡部トミ子
川柳路吟社
岩渕 不弁推薦
農継がぬ手で菜園の土いじり
飯田サイコ
一鉢の花で優しくなれる朝
加藤 佳子
川柳路吟社
金子美知子推薦
彼岸へは小舟のままで行くつもり
高橋里江子
涙腺のゆるんだ鬼へ見ない振り
吉澤 和子