「川柳・作品」2004年6月号推薦

 

川柳白帆吟社
成田 孤舟推薦
沈黙の形で電池切れている
大橋 政良
歳の差に常識論が蛇行する
神戸みず帆
現代川柳「隗」
山崎 蒼平推薦
狼煙などあげず独人の花がすみ
本間美佐子
雨そっとミミズの夢の中に降る
小幡 完治
川柳路吟社
古俣 麻子推薦
千切れ雲履いて宇宙を歩きたい
安野 呑酔
知り合いに会って咄嗟に隠す杖
深尾 きく
   
川柳路吟社
岩渕 不弁推薦
人のなさけの分かる涙で老いてゆく
神戸三八朗
風化した齢だが夢はあり余る
関川 岳司
川柳路吟社
川瀬 渡風推薦
三日月の雫を受けてから微熱
佐藤 章子
断絶のない猿山の毛繕い
神戸みず帆
川柳路吟社
堀井  勉推薦
大国は破壊兵器の高笑い
岡田 話史
断絶のない猿山の毛繕い
神戸みず帆