「川柳・作品」2008年12月号推薦

 

川柳白帆吟社
成田 孤舟推薦
フィクションもノンフィクションも浮く港
荻原 鹿声
未知数を拾い出してる十二月
大橋 政良
 
 
川柳「蒼の会」
山崎 蒼平推薦
天と地の狭間に喜寿の坂がある
大橋 政良
雲一つ古里便と描いてある
小安 湖雪
 
 
川柳路吟社
角田  誠推薦
吊り革に重なって行く幸不幸
森  利江
繕った嘘へ二の嘘三の嘘
鈴木 安広
  
 
川柳路吟社
岩淵 黙人推薦
みんな静かにこの先は里の秋
田中 秀貴
うろたえて真っ赤になっている夕陽
日野 輝紀
 
 
川柳路吟社
藤田のぼる推薦
仮面にもあった深手の刀傷
金澤  昭
ひっそりと野心を畳む面の裏
坂本 嘉三
 
 
川柳路吟社
小泉 正巳推薦
網棚に持って帰れぬ顔を置く
森  利江
茶柱のパントマイムに賭けてみる
飯田  昭