2001年1月号

 

原爆文学展

太陽を鳥肌にしてエノラ・ゲイ
気が振れたリトルボーイの一叫び
一瞬の後の祭りの地獄絵図
歩けない幽霊たちに脚がある
下を向く神を追いやる死の臭い
戦いの敵意を越えていく怒り
幽霊へ立ち塞がった非常口
昭和史の棺飛び出す叫び声
人間へ背を向け神の独り言
長崎を見つめる十一時二分