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創設当時のこんにゃく座には珍しく、ピアノだけではなく二人の打楽器奏者が加わるオペラです。
登場人物は3人、30分弱の短い作品で、地味ですが渋くてとてもいいオペラです。
相次ぐ飢饉から女房を人買いに売らなくてはならなくなった次郎作夫婦。
しかし人買いの太郎兵衛は二人の話を聞くうちについつい情にほだされ、金だけ置いて帰る羽目になってしまうという、いわば人情喜劇。
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私の演じた次郎作はテノールの役でしたが、身体を振り絞って高い声を出していました。
ちなみにこんにゃく座に入って初めての旅で、仕込みのときにこのオペラの舞台装置を踏み抜いてしまい真っ青になったことをよーく覚えています。
by Sayama Haruki |
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