神奈川の双体道祖神(2) 道祖神の変容 TOPへ道祖神トップにもどる | ||||
A→B→C→Dの流れ | ||||
道祖神は、和合神とも呼ばれ、性神(セックスの神)の性格が強い。 双体道祖神が出現する以前、男根や女陰をかたどった天然あるいは人工の陰陽石が道祖神として崇められていた。 |
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A.陰陽石 天然石 |
人工 |
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B.僧形合掌 初期双体道祖神(神奈川県)(寛文) 「双子の地蔵」は何を表現? |
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C.男女合掌(神奈川県) | 辻堂 日枝神社(寛政) |
茅ヶ崎 八王子神社(安永) |
横浜市栄区(本郷台) 合掌?徳利? |
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D.男女握手/婚礼など (長野/群馬) |
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道祖神の姿は次のように変遷した。 A.陰陽石→B.僧形合掌双体道祖神→C.男女合掌双体道祖神→D.握手/婚礼など男女が戯れる双体道祖神 |
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性神という観点でA→B→C→Dの流れを眺めた場合、AとDはセックスそのものだから問題ないし、Cも男女の姿だから性神として認めてよい。 ところがBだけは、お地蔵様が二つ無表情に並んでいるだけで、セックスとまったく関係ない異質な図案のように見える。 A→B→C→Dの連続性の説明が困難であり、「性神」の流れと「道祖神=境界の神=地蔵・・」の流れが合流したという説明もなされていた。 |