湯河原の石仏           目次にもどる  
 
     
湯河原と真鶴は江戸時代から有名な小松石の産地として知られた地域で、石の切り出しのための石工を沢山抱えていた。
普通の青面金剛や地蔵はあまり見られず、道祖神も地蔵も石に目鼻を付けただけのような丸彫り座像が多いのがこの地域の特徴である。
コース案内
湯河原
駅前から頻発するバスで終点の不動滝バス停まで上る。不動滝を見た後、温泉街の一本道を歩いて下ってくることにする。(不動滝−湯河原駅 4km)

@万葉公園(熊野神社)の青面金剛(延宝8)
公園入口バス停から公園に入るとすぐに熊野神社。
神社裏手の庚申堂に四手青面金剛があり、下半身パンツをはいただけの姿が珍しく、石仏写真集や庚申研究書によく引用されている。
三猿の姿の特徴からこの青面金剛を作った石工はその直後に鎌倉方面に移住し、鎌倉−藤沢−横浜西部の地域に生涯に数十体の庚申塔を残したことが分かった。作品から石工の経歴が分かった珍しい例である。(別項参照)
万葉公園は温泉泊り客の軽い散歩道としてよく整備されている。公園内の渓流に沿って下り、観光会館前の落合橋バス停に出る。

A「泉入口」石仏群
バス停「泉入口」付近に分かれ道に丸彫り座像を中心とした十数基の石仏群がある。

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