戸塚の石仏(その2) | 目次に戻る |
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不動堂の庚申塔![]() |
吉田神社の庚申塔![]() |
広重 戸塚の道しるべ![]() |
妙秀寺![]() |
不動堂の庚申塔![]() |
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戸塚その2 コース案内 |
吉田大橋橋際 戸塚東口左手の丸井※の裏手に廻ると国道1号の大踏切からの道につながる。 ※丸井→戸塚モディーに名称変更 保土ヶ谷の方向に400mほどで柏尾大橋。橋のたもとに、石碑が2つある。@ 宝暦12の「淡島大明神」「虚空蔵菩薩」碑には「退魔山大善寺」「八王子道」「星がや道」などの道しるべが刻んである。柏尾川上流1kmで川が二つに分れる付近に大善寺がある。 緑区折本の淡島神社が有名だが、ここからは方向違いであり、柏尾川上流の大善寺の中にあった小さな淡島社のことであろう。武蔵国風土記稿「大善寺」の項に「淡島社」の記事があり、明治13年地図にも出ている。 また「ほしがや道」は坂東三十三観音の第八番星谷観音への巡礼道のことであり、岡津付近で大山道と分かれた。 |
妙秀寺 「かまくらみち」道しるべ 橋を渡って20m先の右側に妙秀寺の入り口表示がある。A 広重の東海道五十三次「戸塚ー吉田大橋」に描かれた「かまくら道」道しるべが大正時代にここに移設され保存されている。以前から「広重の絵とあまり似ていない」事が指摘され、謎とされていたが、最近になって広重五十三次の原画である司馬江漢の画集が発見されて謎が解けた。現物は江漢原画の道しるべと非常によく似ている。広重は戸塚の石仏(その1)の「日立前の鎌倉道道しるべ」を描いたらしい。 |
吉田八幡 次の吉田元町の八幡神社は入り口が分かりにくいので注意。上り下り2つのバス停の中間点、元町ショッピングセンター(マーケット)の角、「元町幼稚園入口」標識のある道を入る。(但しこのあと、幼稚園の方に行かないこと。)よく見ると電柱の下に「八幡神社参道」の石碑があるのだが見つけにくいだろう。 住宅のわき道に入らないように注意して登り気味に500メートル進むと長い立派な参道のある八幡神社がある。鳥居下、参道途中、参道奥(拝殿の一段下)の3カ所に石碑や庚申が集められている。B 参道奥:亀の背中に乗った水難火難よけ碑、八角形の庚申塔(各面にご詠歌) 五角形の春秋社碑など形の変わった石碑が目だつ。 参道 :元禄、貞亨の六手合掌型青面金剛など数基がある。 鳥居下:庚申塔など数基。元禄13の六手青面金剛は「棒」を横に構えており、明らかに変形青面金剛であるが、一部破損しており、もう一方の持ち物が分からない。 |
宝蔵院 もとの東海道に戻り、さらに進むと、ダイエー前左側レストラン前に「江戸見附記念碑」があり、ここが戸塚宿の入り口であった。▲ ブリジストン前に右側に宝蔵院。順路なので立ち寄ってみる。門前に徳本名号塔、本堂前右に馬頭観音や万霊塔。本堂左の墓地に寛文5の立派な地蔵像があるが、庚申ではない。C |
大山不動堂 不動坂バス停の先、複雑な交差点を越え、モチの木説明板のある付近から左に下る旧道に不動堂がある。東海道から分かれる「下柏尾大山道」の起点である。この大山道は、岡津−長後−用田−伊勢原と続いた。 堂内に不動尊、堂外には大山道道しるべ4基(寛文、正徳、亨保、明治)、延宝8の庚申、灯篭など大山道関係の石碑が並んでいる貴重な史跡である。D |
帰路:バスで戸塚または保土ヶ谷に戻る。 |
街山八幡 重複を避けるため途中から柏尾川の土手道に入り、街山八幡 へ回る事が出来る。 ダイエー前から柏尾川に入る。橋を渡り土手を少し上流に戻ったところにブリジストン敷地内から跨線橋で線路反対側に出る抜け道があり、ここから線路沿いに進んでボーリング場の角を右折し直進して街山八幡に出る。 神社境内、鳥居前および脇道の稲荷参道に各種の石仏、石碑が見られる。 神社からは、線路と平行の道を進むと戸塚駅大踏切前に帰り着く。 |
庚申石祠 丸井※裏の東海道からわき道に入った戸塚町5132水島宅の隣(地図参照)に珍しい承応4年の庚申石祠がある。 石祠の左右側面と背面には次の銘文が刻まれている。 右側面:「願祈主 玉屋九衛門(等九名)」 背面: 七守庚申三彭滅失伏 善男子善女人等歳月 之積善餘慶及家 豈 将疑矣哉□命工彫刻 庚申彫像加之憑千現 前清衆伸供養之儀次 製一偈以述上来之功 勲云 齋潔精誠并民睡魔降 去守庚申不□善悪説天 帝這□従来安楽人 干時承応四戴々舎乙未孟 夏如意珠日 恵照山海蔵禪院住持比丘 精士月勤謹誌 左側面: 竊以日域東関路相模 州小坂郡富塚郷三宝 弟子善男子善女子聚 会潔齋而守庚申者向 干十有三稔致穰□招 福之梱祈焉西陽雑 俎云□有彭候尸彭常 尸命児尸之三尸庚申 夜□於諸人蔵肚報善 悪於天帝夫所謂諸悪 莫作諸善奉行有平古 語云三守庚申三尸伏 途中の稲荷境内に双体道祖神がある。 |
2009/12現在 戸塚駅一帯は大規模再開発中。 特に庚申石祠付近は立入禁止。工事後の安置場所は不明。 |