横浜市立万騎が原小学校で行っている剣道クラブです。
神奈川県剣道連盟の支部になる横浜市旭区剣道連盟に所属しています。
いつでもお気軽に、覗いてみてください。
須藤昌重元会長書
私たちは、
厳しい剣道を、
正しく真剣に学び、
心と体を鍛錬し、
礼儀と友情を大切にして、
社会のために、
役立つ人となるように努めます。
当剣道クラブは、昭和49年11月10日に、横川止知先生によって設立されました。
横川先生は、旧陸軍の将校であり、戦場に於いては的確な判断と決断力によって、
多くの将兵の危機を脱し、幾多の勲功を重ねられ、
後には士官学校の教官を歴任するなど、正に「昭和の武士」とも言うべき強固な意志を持ち合わせられた先生でありました。
60歳の時点で、地域の青少年の育成に余生を費やしたいとの強い意志のもと、
学習塾と剣道クラブを設立されました。
夏にはキャンプを通して自然のすばらしさや、団体行動の重要性、
他の人への気配りや思いやりを教え、心の豊かさを育む活動を実践されました。
そして、礼儀作法や体力の向上、自分の意見がはっきり主張できる意志の強さ、機敏な動作の向上を、
「礼に始まって礼に終わる」と昔から伝えられてきた、剣道に求められました。
横川先生の理念に理解を示された須藤先生を初めとする幾多の人々によって、
今日まで継続されてまいりました。
昔の剣聖と呼ばれる人々によって、厳しい鍛錬によって強い精神力と体力の向上、
更に禅との融合によって大成された剣道は、青少年の成長の過程における、
人間形成の修行の一つの手段であることを確信しております。
常にあっては、あくまで「静」であり、事に当たっては直ちに「動」に転ずる、
これが剣道の真義であります。
万騎が原剣道クラブは、稽古の際、国旗とクラブ旗を掲揚して稽古に入ります。
国旗は日本国の象徴であります、愛国の精神と、日本国民としての誇りを持って拝礼し、
又クラブ旗は、設立十五周年(平成元年)の際、横川先生の奥様より寄贈された旗であります。
ここに染め抜かれている「敬」という文字は、西郷南州の思想でもあり、横川先生の理念でもあります、
「天敬愛人」(天を敬い人を愛する)から「敬」の字を取って、須藤先生の筆によって書かれた旗であります。
このクラブ旗を掲揚し稽古に入ることは、指導者が横川先生、須藤先生の目指した教えを忘れることなく、
何時も初心の心で指導できる様に心がける戒めであり、生徒にあっては、心の目標であります。
須藤先生の制定された「道場訓」と合わせて、万騎が原剣道クラブの理念であり、目標であります。
この様な独自の経緯と理想を掲げ、実技は無論でありますが、精神面に重きを置いた
個性ある稽古を行っている剣道クラブであります。