前回からの続きで、中学生の感想文の一部を紹介します。
【1年生】
『この講演会で学んだことは、「後悔をしない」ということです。一度失敗をしても、後悔せず、もうなっちまったもんは、仕方ないんだから、次にまた同じ失敗をしないようにしよう。これはとてもいいことだと思います。』
『一番印象に残ったことは、「相手の気持ち」を考えるということです。伊藤さんは自分の思いのまま行動したため、普段優しい看護婦さんがおこってしまったという話を聞いたときに、僕は少し不安な気持ちになりました。普段自分が相手の気持ちを考えて話しているか自信が持てなかったからです。言葉は1つの凶器です。時には人を殺すこともあります。これからは相手の気持ちを考えて話そうと思いました。』
『伊藤さんの話を聞いていると、伊藤さんはいろいろな人たちと会ったり、話をしたりして、伊藤さんも助けられたり、伊藤さんも助けたりした。僕も、周りの一人一人をちゃんと考えていったり、助けたりしていきたいと思った。』
『1つは、どんなに辛いことがあっても前向きに考える人もいるってことと、2つ目は、命を大切にしたい、と思えたことです。』『私たちは「みな支えあって生きていっているんだ。」知らず知らずのうちに私たちの周りにはそういう人がいることがわかりました。』

【2年生】
『「優しさ」は、自分にとっては優しさでも、相手にとっては、優しさではないことがあります。私はそういうことに気を配り、障害者の人たちと接するときがあれば、接しようと思います。』
『お話を聞いて、一人で生きていない、たくさんの人が見守っている中で生きているんだということを学びました。そして、一人一人の個性があって、それを認め合うことが大切だということを学びました。私たちの生活の中にも、ちょっとした差別があったりするけれど、そういうところから直していき、私たちの世代から人権を国全体が考えられるようにしていくようにしたい。』
『伊藤さんは、体のほとんどがマヒしているし、日常生活に不便があると思う。しかし、周りの人が助け合い、一人一人が障害に対する心を持てば、障害という言葉はなくなる。そして、伊藤さんが絵を書いたりできるように、障害があっても体が動く人と同じようなことができる。つまり、どんな障害があったとしても、誰もが皆同じことができることがわかった。つまり障害など、皆が協力すればそんな言葉はなくなるということだ。』
『ハンデがあっても頑張っている人たちも多く、自分で選択することができる。元気な自分たちは、前述のように恵まれているんだ、と思えば、何事にも屈しないと思います。今、自分たちはせまい視野の中で考えていて、だからこそいじめや、それに負けて自殺をする人が後をたたないと思います。広い視野を持っていれば、恵まれているのに他人を差別することや、差別に負けて命を絶つことがおかしい、と考えられると思います。むしろ、自分たちはハンディがある人の手伝いや、サポートをしていけると思います。人間はお互いに支えあってこそ人間なのだから、自然体でハンディのある人と付き合っていけるのが相手を支えることになるのならば、それができる自分を大切にしていきたいと思う。』

【3年生】
『障害をもつほとんどの人は「障害があることは、不自由ではあるが、不幸ではない。」という。私は今までその言葉を完全に信じることはできなかったし、自分自身にそう言い聞かせているところがあるのではないか、とも思っていた。だけど、伊藤さんのお話を聞いて、本当なんだと改めて感じた。それは、伊藤さんが自分のことをすべて私たちにお話してくださった姿や、数々の絵からも感じられました。もし私が伊藤さんの立場だったら、あんな風景絵を描いたりして新しい道を歩もうとしないだろうし、人前に出て、自分を語ることなどできないと思う。それはきっと、私が持つ障害への先入観からだと思う。健常者の私でさえ誇れることなどないのに、障害を持っても,それを機に新しいことへ挑戦できる伊藤さんは本当に素晴らしい方だと思いました。貴重なお話、ありがとうございました。』
『私は、「生きてることがすばらしい」と言っていた伊藤さんがすごいと思う。私は毎日つまんないことばっかだなぁ〜と思っていたけど、重度の障害をもった伊藤さんがそう言っていたのにビックリしました。私は、小さなことで悩んで、毎日つまらないと思ってたけど、生きてるからできることであって、悩んだり、喜んだりするのも生きてるからできる、すばらしいことなんだと思いました。いつでも前向きな伊藤さんのように生活していきたいです。』
『伊藤さんにとって、外出、トイレ、食事をすることがとても大変なことも知った。それでも伊藤さんは、決して悪い方には考えず生きていて、すごい人だと思った。こういう気持ちで生活していくことは大切だと知り、こういった人たちがいる限り、僕たちは、ボランティア活動などを積極的に行う必要があると思う。』

 2回に渡って紹介した文ですが、この他にも沢山の素晴らしい感想をいただいています。感想を読んでみると、子供達の純粋な美しい心が分かり、勉強になることばかりでした。皆さん立派です。「ありがとうございました。」