今年の夏は、暑く、苦しかった。冷房器具が大活躍。そんな暑い日に私は外出した。今度は、三和プランニングセンター社長に"しゃぶ、しゃぶ"を御馳走になるためである。相鉄線を利用して電車に乗った。車掌が乗っている一番後ろの車両まで進む。結構、距離がある。前日、へんな夢を見た。希望ケ丘駅の最後尾まで進む途中、民家の路地や坂を何度も越えて進んでもなかなか最後尾に着かない夢なのである。そんな事を思い出しながら乗り込んだ。やはり乗る時の、ホームと車両の段差が気にかかる。隙間も大きい。
 横浜駅で降車の時、『何か、お手伝いしましょうか』と男性が声をかけてくれた。普通なら"どうしようか、何かしてあげなきゃ"と思いながら声をかけられない人が多いものである。横浜駅のホームもよく見るとかまぼこ型になっていて、車両とホームの段差が大きい。人の手をかけないと電動車イスは降りられない。段差解消を是非お願いしたいものである。ひとりで行動出来ることが、障害者にとっては重要であり、自立に向かいやすいのである。
 横浜駅で待ち合わせだが、早く着いたので妻のマリちゃんと海老ちゃんが、近くの店に入って行ったので、私は、ふたりを脅かそうと隠れて待っていた。後ろからマリちゃんと海老ちゃんに大きな声で『ワァ!』と声をかけられてしまい反対に脅かされ、びっくりした。心臓に悪い。待っていると"トドの集団"がいた。"オース""オース"と声がする。高校生の部活動の集団だった。先輩が来るたびに、先に来ていた後輩達の挨拶の声だったのである。ちょっと、異様な感じに見えた。昔、私も相撲部だったので、よくこのような挨拶をしたものである。制服の集団でなんとなく懐かしいやらおかしいやらである。昔のほうが、姿勢は直立だったように思う。今は、座ったまま声だけ"オース"と言っている者もいる位だからだいぶ自由になっているらしい。そんな事を考えていると三和プランニングセンターの三澤さんがやって来た。
 海老ちゃんとマリちゃんで、ホテルリッチ横浜6階の和食の店へ向かった。ホテルに入りエレベーターを利用しようとしたら、ちょうど案内をしてくれる職員の方が乗っていて、すぐに"どうぞ"と言って手招きしてくれた。乗ろうとしたらドアーがスーッと閉まってしまった。下の階に行ったのである。皆で大笑い。笑いがおさまった頃、再び戻って来た。おかしさをこらえながら皆で乗り込む。"しゃぶしゃぶ"のコース。肉、野菜の食べ放題。海老ちゃんが、突然、『先日、私の家にカミナリが落ちたんです』と言った。皆、一瞬、『エッ?』すると『カミナリがTVに火柱が立ったの』との説明。テレビとビデオが破壊してしまったそうである。なんと、恐ろしいこと!その時、TVに誰かが触れていたら大変な事になっていたはず。火事でも、おきていたら、また、大変だ。ここで、のんびり"しゃぶしゃぶ"食べられてよかった。よかった。皆で楽しいおしゃべりをしながらおいしい肉を腹一杯食べた。肉が結構厚くて良い肉であった。大満足。
 昼間の時間なので店は、ガラガラかと思っていたらとんでもなかった。女性達ばかり一杯で、男は社長と私だけである。女性は、昼の時間を利用して仲間と楽しく過ごしているのである。また、それが凄い。昼から日本酒の匂いがプンプン。大声で大笑い。皆さん豪快で逞しい。健康的で実に素晴らしい。そんな中、社長と私は、何と無く小さくなっていたのである。おいしい食事を御馳走して下さった社長さん有り難うございました。満足しながら社長さんと三澤さんと別れ、高島屋へ。
 高島屋で働いている叔母さんに挨拶に行き、帰りに買い物。海老ちゃんとマリちゃんは、"セール"の看板を見て"サレ"と書いてあると言っては大笑い。そうそう、今回は、アイスクリームを3人で食べた。やっと私も参加できた。ふたりが先に買いに行っている間、叔父さんに声をかけられた。『それは何』、『電動車イスです』と答えると分かったようである。やはり、でっかい車イスに乗っているゴリラは、見た事がないんだろうと思った。楽しい時間を過ごし、再び相鉄へ。希望ケ丘駅で降りる時、また、男性が"手伝いましようか"と声をかけて下さった。心優しい人の出会いがある、外出は実に楽しいものである。 皆さん有り難うございました。