『伊藤様、このままでは飛行機に乗れません!』と、突然JALから言われて大パニック!これは、沖縄へ出発する羽田空港での出来事である。今年の7月下旬、3泊4日で義母の故郷である沖縄へ行って来た。家族と義姉の4人で、旅行するのは初めて。私だけが、初沖縄。出発の半年前から、インターネットで沖縄情報を集め、旅行会社に航空会社とホテル等を依頼した。早速、旅行会社から、JALの「May I Help You?」というお客様への質問表が添付ファイルで届いた。それには、障がいの内容や電動車イスのバッテリーの種類などが尋ねてあって記入して送り返した。過去、飛行機に乗ったら電動車イスを壊された事もあったので、個人的に「プライオリティ・ゲストサポートTEL:0120-747704」にも電話して、電動車イスの取り扱いや機内用のリクライニング式車イスの使用、座席の指定も頼んでおいた。細かい事まで確認しておかなくては、出発前にトラブルがあっては大変。だから、いつも旅行の時は、エレベーターの大きさまで確認するほど慎重にする。 準備万全で、当日2時間前に羽田空港へ行き、搭乗手続きを済ませた。そして、手荷物を検査し、出発ゲートへ。ここで、電動車イスからリクライニング式車イスに乗り換えた。あとは、機内へ移動する手はずだったのだが…。その時、JALスタッフから電動車イスのバッテリーの切り方を聞かれ、いつも通り電源を教えた。しかし、電源を切るだけではダメだと言われ、理由を聞くと「また、電源が入るおそれがありますから」と言う。「では、電源が入らないように切り替えスイッチをテープで固定すれば大丈夫でしょう」と言っても、「バッテリーのコネクターは、どこですか」と尋ねられ、「これは、ドライバッテリーなので、今まで電源を切るだけで大丈夫でした」と説明した。それでも、バッテリーを絶縁するためバッテリーを外して欲しいと言う。そんな事を初めて聞いたのでパニくった。コネクターやバッテリーの外し方も分からない。そんな時、「このバッテリーは、ドライバッテリーではございません」と言い出したのである。怒りを抑えて、私が説明するより、電動車イスの業者から説明してもらうと電話をした。暫く、JALと話し合っていたようだが、業者の人が怒って電話を切ったと言う。普段、温厚な人なのに…。コネクターやバッテリーの外し方も分からず時間が過ぎて行く。そんな押し問答をしているうちに、11:45発沖縄行きの飛行機がターミナルから離れて行くのを見ながら大爆発。「飛行機に乗れないのなら乗れないと言って下さいよ!」と怒鳴った。「責任者を呼んできて下さい。」と告げると、直ぐに責任者が来て、マニアルを見ながら「ジェルの密閉型バッテリーは、ドライバッテリーじゃないので、バッテリーを外して欲しい」と言う。それを聞いて、「このバッテリーは、国際的にはドライバッテリーの部類のはずですが…。インバケアの電動車イスは、知っていますか?」と尋ねると「初めてです」と答えた。「インバケアの電動車イスを知らないで、ドライバッテリーじゃないと言えるんですか」と聞くとマニアルを見ながら「ドライではありません」と言い切った。それほど言われたら、バッテリーを外すしかなく、もう一度、業者に電話をして経緯を説明し、バッテリーの外し方を聞いていると、12:45発の沖縄行きも飛び去って行った。マリちゃんとJALの技術の方で、何とかバッテリーを外す事が確認できると、次の沖縄行きの便が15:45だと説明された。その間、搭乗口前で見世物状態であった。出発から4時間も待たされ、家族皆グッタリ。 責任者に「コネクターやバッテリーを外すのなら、何故、事前に言ってくれないのか。事前に質問表を書いて提出しているし、プライオリティ・ゲストサポートでも何も言われなかった」と説明した。その答えは、返ってこなかった。アメリカのインバケアにバッテリーの件を確認して、報告書を提出するように要望した。 今回の問題は、どこにあるかというと、 JALは、時間の変更を簡単に考えているが、何ヶ月の前からリフトタクシーの予約をし、那覇空港に待たせているリフトタクシーの事も分かって欲しいものである。リフトタクシーの運転手さんがいい人だったので、4時間遅れでも待っていてくれた事を…。 JALから1ヶ月後に回答がきた。 |
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