「骨折しているね。」エー骨折ですか!マリちゃんに「やっぱりネー」と言われて落ち込んだ。

神奈川リハビリテーション病院の整形外科でレントゲン検査の結果、左大腿骨転子部の骨折が分かった。まさか骨折とは思わず、

1週間普通の生活をしていた。汗をかいていたのだが腫れもなく内出血もなかったので、オシッコからの汗と思っていた。

しかし、マリちゃんは「ずっとおかしいし、普通じゃないから早く病院へ行った方がいい」と言っていた。オシッコの出がいいのに

汗が止まらないので、神奈リハへ検査に行ってみることにした。それが骨折とは・・・ガックリ。


 骨折の原因は、ショートステイで電動車いすからベッドに移動するときに起きたのだと

思う。天井走行のリフターで2本ベルトをセッティングしてもらい、体を持ち上げたときに

電動車いすのシートベルトを外すのを忘れ、電動車いすごと持ち上げてしまった。

そのシートベルトがそけい部にずれていたのだ。上下から引っ張られ、電動車いすの

重量130kgに大腿骨が耐えられなかったようだ。その直後から、汗をかき始めたように思う。ちょうど、初めてのスタッフに教えて

いた時のできごとで、私の確認ミスである。

検査後、骨折と分かり速入院。翌日、腰椎麻酔で手術となった。手術後、骨の中にチタンの棒を入れ、上下で固定しているレントゲン

の写真を見せてもらった。手術は成功。


 67日間の入院中、いろいろなことが分かって助かったことがあった。食後の血糖値が

高くて糖尿病がみつかった。尿路感染もわかり、ふん石も見つかったりして驚くことばかり

であった。ふん石は、ストーマの手術前にバリウム検査をしたときのバリウムが、直腸の

上部に残っていたのがCTで発見された。そのふん石が肛門までおりてきて、なかなか

出てこず2日間汗をビッショリかいたのだ。結局、摘便で出してもらったが、ふん石の

大きさが5cmもあってビックリした。摘便のうまい看護師さんのお陰で、その後は汗はピタリと止まった。


 また、OTやPTで全身の関節を動かしてもらい間接の可動域を広げてもらったり、リハ工では電動車いすの微調整もできて

操作性と乗り心地がよくなった。眼科にもかかり、眼底検査もできた。


 入院中、先生や看護師さん達によくしていただいた。看護師さん達は、

明るく元気で優しく、スキルが高いので安心して過ごすことができた。

手術後、リフターが使えないときに男性看護師さんが5名いたので、ベッド

から電動車いすのトランスファーは抱えてもらえたので安心感につながった。

しかし、女性看護師さんだけでのトランスファーでは、もっと安定していたのにはビックリ!

さすがリハビリの看護師さん!


 また、4人部屋に入院していたので同室の3人の方も明るく面白いので、楽しい入院生活になった。怪我して入院というアクシデン

トで、最悪と思った出来事も全てがプラスになっていたということだ。新しい仲間もできたし、新しく発見したこともあり大きな収穫

のある入院生活だった。そして、マリちゃんの骨休みにもなったようだ。

入院中、面会に来てくれた家族や友人たちに感謝。そして、先生方や看護師さん、スタッフの皆さんにも感謝。


 皆様も怪我にはくれぐれもご用心!ご用心!