@ある時、黒木デザイン室長がニコニコしながら訪ねてきました。「忠さん、君の頭の中にあるテレビの将来の姿を聞かせてくれ、時間無制限で・・・」との事でした。技術動向から想定されるテレビのあり方の可能性について話をし、ディスかっションをしました。 テレビ放送だけでなく、VTR、ケーブルテレビや今後の発展が想定される種々の映像メディア、文字情報等の視覚情報のディスプレー、それはトリニトロンの優位性がある・・・と話したことを覚えています。 A大賀さんからは、事あるごとに「丸が丸く映るテレビを作れ(=高忠実度)」と言われていました。 B「セパレートTV」(モニター部と信号処理部を分離独立)、「ハイファイTV」(高忠実度テレビ)のプロトを、夫々途中入社の佐藤さん、藤田さんに作ってもらい、試みとしていろいろな場面でデモました。 Cその他、多くの関係者がそれぞれ次のテレビのあり方を頭に描いていたと思います。 ☆PROFEELコンセプト&デザインが生まれ、多くの方の理解と協力でスムーズな商品化が出来たのは、ある意味で必然的な流れであったと思います。 1980年 プロフィール第一号機を発売、KV−27HF1、KV−20HF1、KV−16HF1のラインアップを揃えました。 1982年ドイツのBaden Badenで行われた、ヨーロッパのソニー販売会社を集めたビデオフェアで、プロフィールのプレゼンテーション、導入を行い、ヨーロッパでも受け入れられる手応えを感じました。 余談ですが、営業担当として荒井課長とアシスタントの女性が同行しました。彼女の出張は人事部に交渉の結果、ソニーとして初の女性スタッフの海外出張者として認可されました。彼女は私の英語プレゼン資料作成にも助けてくれました。 |
作成 2015年10月29日 更新2016年9月28日 |