☆在任期間は2年5ケ月でしたが貴重な体験をしました。
第一事業部の担当ビジネス ①「8mmカムコーダー、8mmビデオデッキ」のアクセサリー、周辺機器 ②8mmビデオを業務用(B&I)に販売。業務用途向け8mmビデオ機器、応用製品の企画・設計・販売。 ③8mmデッキ・コンポーネント ①のアクセサリー、周辺機器ビジネスは旨みのあるビジネスでした。 ②に関しては、米国、ヨーロッパにも出向き、業務用8mmビデをのプロモーションを行いました。ブロダクトとしては高く評価してくれましたが、使用する側にとってはビデオ・フォーマット変更となり、現有ビデオ機器と互換性が無く、直ぐに採用して貰うのには大きな壁がありました。 タイムラプス8mmビデオ等にもチャレンジしましたが、システムを構成する1商品のビジネスは大きな制約があります。 具体的なビジネスとして立ち上がるのには、じっくり腰を据えて取り組むビジネスだと実感しました。 簡易編集機能を持った8mmダブルデッキを円滑に販売に結び付けるため、企画、設計担当の福島課長には販売部門に出向してもらいました。そこそこのビジネスになりました。 大きなブレークスルーは出来ませんでしたが、業務用(B&I)ビジネスとして黒字化を達成、森尾本部長が祝賀パーティーを開いてくれ、関係者の労に報いることが出来ました。 ③は、自社ブランドで8mmビデオを企画・製造したい会社に8mmビデオのデッキをコンポ―ネントとして、供給しました。 8mmファミリーを広げる意味もあり、キャノン、日立、東芝、富士写真・・・・関係を持ちました。シャープの事業部長さんとは、具体的なデッキコンポーネント供給の話を進めていましたが、経営会議で「シャープらしくない!」と没・・・そんなこともありました。 韓国のメーカーから、8mmカムコーダー部品キットを購入したいとの強いリクエストがあり、数量限定売り切りで供給しました。そのメーカーが完成品を販売したとの情報はありませんでした。販売出来るレベルの性能・品質を実現出来なかった? 大容量データーストレージ用途向けに、Hi8ビデオテープ及び特別仕様のデッキ・コンポーネントを、米国のExabyte社に供給しました。最終製品は、コンピュータの大容量データのバックアップ用、気象データ保存等に使われた様です。平本課長が情熱をもって担当しました。 |
2017年1月8日一部修正 |
米国の或る国家機関の担当官2名の訪問を受けました。私が担当している8mmビデオの話では無く、ソニー・アメリカと取り交わした契約(2002年までベータ―マックス機器の供給保証)を守ること、守れない場合は、全てのソニー製品の購入契約を破棄すると通告されました。 具体的には既に生産が終了し担当部門も解散?した「ベータ―ムービー200台」の購入要求でした。 話の内容・雰囲気から、ソニー内でたらい回しにされたのではないかと思われました。私は、8mmビデオのプロモーションで米国の国家機関にもプレゼンしましたので、誰かに紹介されたのかもしれません。 ベータ―ムービーは生産終了したが、200台の供給は出来るだけの努力をする旨を伝え、早急に状況を連絡することで了解を得ました。 切迫した問題なので自分で動くしか無いと覚悟し、「ベータ―ムービー」を生産していたソニー・一宮の山田社長(トリニトロンで同じ釜の飯を食った仲)に事情を話し、部材の確保・生産の可能性を至急調査する様にお願いしました。 程なく、鈴木さん、200台作れるよとの連絡がありました!! 200台は無事生産され、納入することができました。 奇跡的な幸運、関係者のご努力に心から感謝しました。 |
2016年6月22日 |