ひとりごと
2012年

日中国交回復40周年に思う(10月12日)
 9月29日日中国交回復40年を迎えました。現役時代、中国と関連ある仕事をしていた時に感じたことを思い出しました。

〜プライドが高く、面子を重んじる〜
 1980年代は、日本企業と中国との間で「技術交流会」が盛んに行なわれました。、交流会とは名ばかりで、日本側からの一方的な技術支援でした。仲間内で交流会でなく、直流会だねと話していました
 技術交流会で来日した中国の交流団の付き添い役に某課長が任命されましたが、交流団からのクレームで、当時部長だった私が急遽対応することになりました! 団長といろいろと話(英語)す機会がありましたが、中国は二千年間 日本に対し色々と教えてきた、今は日本がその借りを返す時期だ・・・感謝の言葉はありませんでした!

〜人民のコントロール法〜
 技術交流化会の団長で上海を訪問した時、中国人通訳が付き添ってくれました。子供が風邪とのことで、日本から持参した風邪薬を渡そうとしましたが、人前で日本人から何かを受け取ると密告され取調べを受けることがあるとのこと。そこで、迎えのマイクロバスの中で、運転手には分からない様に、彼に借りた新聞を返却する時に風邪薬と忍ばせ渡しました。彼から大変に感謝され、その後いろいろと教えてくれました。
 宿泊先は豪華なホテルで1人1泊300ドル以上!、部屋からエレベータホールに向かう途中にカウンターがあり、2〜3人が常駐し「用があったら申し付け下さい」とのことでしたが、実は監視役とのこと!
 会議、講演、宴会の席でも、必ず2名公安が居るので発言には注意するように通訳から教えられました。
 或る部品工場(国営)を訪問した時、品質が悪く困っている、今から説明させるので誰の責任か指摘してくれ、処罰するとのことでした! 責任問題に触れず技術問題として説明しお茶を濁しました。

 輸出していたテレビの品質が悪いとのクレームがあり、北京の担当役所から呼び出し受けた時このことです。指定日時に訪問したのですが2日待たされました!担当官は若く優秀そうで流暢に英語を話しましたが、傲慢な態度には驚きました。市場での不良率等、統計的な話は全く無く、テレビが故障した人民が怒っているとの話が主でした。最終的には、テレビの全部品を販売台数のXX%を無料で支給せよとのことでした。無料でキット部品を手に入れるために人民を誘導した様です!

 私が経験した事例から25年以上が過ぎましたが、国家が関係する中国の「Behavior」は変わっていないようですね。
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