★緊急企画 「私が読んだ洋書ベストはこれだ!!2000年版」★


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Mollie さん

『Harry Potter and
Sorcerer's Stone』

J. K. Rowling


『BreakHeart Hill』
Thomas H. Cook


『One Bird』
Kyoko Mori

今年のベスト!なのですが、いざ選ぼうと思うととっても難しいですね ^-^;
分野別にしますと・・・

◎ファンタジー
『ハリー ポッター』で決まり!
◎ミステリー
『BreakHeart Hill』・・・微妙な年頃の少年の心の機微を繊細に描いているところが良かったですね。あと、過去と現在を行き来しながら「おおお、そうきましたか!」と読者をうなららせるラストへの持って行き方がスゴイと思いました。
◎フィクション
『Megumi』・・・作者のキョウコ モリは「言葉で絵を描く」作家だと思います。英語は簡単なのですが、そこで描かれるイメージの美しさは、他の作家にはなかなか見られない物ではないかと感じました。

*著者注)検索したら「Megumi」という作品はヒットせず。主人公の名前がMegumiである「One Bird」と判断しました。違っていたらご連絡下さい>Mollieさん

パンプキンフェイス さん

『Mrs Chippy's
Last Expedition』

Caroline Alexander

う〜ん。 今年のベストか。

ぱっと浮かばないということは、そんなに印象に残った本がなかったということ かなあ。 PD James は読み返しばかりだし、Rankinもエンターテイメントとしては 面白いけど、それまでだし…。 そうだ、
Mrs Chippy’s Last Expedition by Caroline Alexander
にしておこう。 思わぬ方面に世界を広げてくれた、という意味で。

イギリス人探検家、Arnest Shackleton と、その南極探検船 Endurance の 話は有名らしいのですが、私は特に興味もないのでまったく知りませんでした。
Endurance は南極で氷に閉ざされ、乗組員はついに氷原を歩いての脱出を 決行するのですが、この本は、Endurance乗組員のひとり、Chippy (あだ名)の ペットで一緒に船に乗り込んだ Mrs Chippy (雄猫なんですが^^;) の書いた 日記、という体裁をとっています。 もともと値引きされていたのと装丁に惹かれて かなり前に買い込んで、手をつけていなかったのですが、読み始めると 面白くて、短いものだし一気に読んでしまいました。

猫の視点が非常に面白い。 最後はちょっと悲しいですけどね。

かわうそ亭 さん

『The Lion's Game』
Nelson Demille


『River King』
Alice Hoffman

今年は洋書は何冊かなぁ、8冊か9冊くらいだと思うんだけど。ネルソン・デミルの『ライオンズ・ゲーム』、アリス・ホフマンの『リヴァー・キング』なんかがとくに印象に残っていますね。
shu さん

『The Lion's Game』
Nelson Demille


『The Girls' Guide to
Hunting and Fishing』

Melissa Bank

一番面白かったのはやっぱりThe Lion's Game。
あと、あえて新人賞をMelissa BankのThe Girls' Guide to Hunting and Fishingにあげたい。アメリカの女の子の日々の暮らしを綴った短編集なんだけど、おしつけがましくは決してないのに、読んだ後ちょっと優しい気持ちになれるいい感じの作品だった。「お気楽」に書評らしきものを乗っけたが反響皆無の寂しい作品でもありました。
楊童 さん

『Darkest Fear』
Harlan Coben

あんまりベストなどと考えずに読み散らかしてるんですけど、 まったく個人的好みでよければ、なんといっても Harlan Coben "Darkest Fear"でした。ずっとこのシリーズ読んできて この最新作がベストであるといってしまいましょう。

"The Lion's Game"もおもしろかったのですが、かわうそ亭の御主人とは意見が別れて楊童にはどうしてもあの結末が納得いかない。 それに、目的があれだけなら、あんな潜入の仕方はないだろうと思ってしまう。

オリーブ さん

『Gone, Baby, Gone』
Dennis Lehane

そーだなー……、自分の中ではコーベンといい勝負をしたレヘインだな、やっぱり。" Gone, Baby, Gone"を挙げさせていただきます。
まろん さん

『Gone, Baby, Gone』
Dennis Lehane


『Bud, Not Buddy』
Christopher
Paul Curtis

わたしもミステリ部門のベストはレヘインの4作目"Gone, Baby, Gone"を挙げます。(レヘインはいいです。でも絶対シリーズの順番どおりに読むべし>未読の方)

児童書ではクリストファー・ポール・カーティスの"Bud, Not Buddy"がハリポタ4を押さえてベスト1です。

ぷらむ

『Mortal Memory』
Thomas H. Cook


『A Cold Day
in Paradise』

Steve Hamilton

今年読んだ本28冊中5つ星をつけたのが7つ。(多すぎだなぁ) ハリポタが3冊、クックが3冊と夏への扉。(極端だ)

中でも、一番面白かったのはThomas H. Cookの「Mortal Memory」 でした。クックについては、その暗さから好みが分かれると思いますが、 私にはフィットする作家です。特に英語で読んでいても、目に浮かぶよう な情景描写が素晴らしいと思います。

それから新人賞ですが、Steve Hamiltonの「A Cold day in Paradise」 にします。面白いストーリーとともにとても読みやすい文体は、ミステリ 好きのペーパーバック初心者には是非お勧めしたい作品です。
第2作「Winter of the Wolf Moon」も1作目以上に評判が良いようで 来年早々ペーパーバックになるのを首を長くして待っています。

ごろんちょ さん

『Holes』
Louis Sachar

やはりミステリとかエンタメ系の作品がいいですよね。 となると、読んだのは……?と考えていたら、ベストなんて言えるものが見つからなくて。やっぱりHolesになっちゃうんですけど、これでもいいですか?

様々な人々の思いが、様々に折り重なりながら進行していくこの作品は、 「これぞ物語の醍醐味!」と思わせてくれるような魅力に満ちています。 最後にはどう収拾をつけるのだろう?と思っていたら、これがもう、 ご都合主義と言われようが、何と言われようが、大満足の大円団。

文章自体にも心地よいリズム感があり、また単語もそんなに難しくありません。 物語の基本はやっぱり「ハッピー・エンド」じゃなくっちゃね、そう思っているあなた、 とにかく一度読んで見て下さい。

mika さん

『Pay It Forward』
Catherine Ryan Hyde


『The Beach』
Alex Garland

私も遅ればせがら2000年のベストを。といっても今年はCGIとかに夢中になりす ぎて読書に集中できなかった。そのため途中で止めた本がかなりありました。 完読したものは自分のサイトに掲載してますが、その中でベストといわれたら…。 記憶に新しいものになってしまいます(^^;)

とりあえず、Pay It Forward としておきます。2001年新春の映画公開で話題に なるかもしれないので。(^^) 作者は短編を多く書いている作家ということで、これも ほどほどの長さ。いろいろな人々に愛情込めて丁寧に書いているという感じがして、 自分の中で好感度が高い作品です。

もうひとつ、私が今年読んだ本ということで、The Beach。これはPay It Forwardとは 正反対に毒気のある作品。これは映画を見てから読んだ作品でした。英文はとても読み やすいはずなのに最初読もうとしたときになかなか入り込めず放っておいた作品でした が、映画が気に入ってもう一度手にとった作品。まさに事前情報、状況がわかっている とこんなにも読みやすいものだという例を示してくれました。こういうサブカルチャー っぽいのも私は好きなのかなあ。

YK. さん

『Diaspora』
Greg Egan


『Music & Silence』
Rose Tremain

SFでの今年ベストは断然Greg EganのDiaspora。 これはもう、センス・オブ・ワンダーがぎっしり詰まった宝箱のような作品で、ほ とんど各章ごとにSF的な吃驚が待っているという贅沢さ。 わたしが持っている版の裏表紙には、 「(驚きのあまり)顎が落ちないようにしっかり口を結んで読むべし」 という評が載っているが適切な注意といえる。 驚きの奇声を上げないためにも(わたしは上げた)、口を引き結んでおく必要があるかも。 SFを読む楽しみを存分に堪能させてくれる佳品。

一般書では、年末に読んだRose TremainのMusic & Silenceが出色の出来。 巡り合うことが出来てよかったと思わせてくれた作品。 多分この作家の作品中(全部読んでいるわけではないが)でも、ベストといってもいいと思う。 17世紀のデンマークが舞台と言うことで、あまり興味の持てる題材ではなかったのだが、 人物描写が素晴しい。ただ、力強いストーリー展開によってぐいぐい引っ張っていくといったもの ではないので、他人にどう紹介するかは悩んでしまう。 また、読んだ人間全てが面白いと思う話でもないかもしれない。 わたし自身は、1ページ、1ページを、じっくり楽しませてもらった。 腰を落ちつけてゆっくり味わいながら読んでいきたい作品だ。 おかげで、この作家の次回作が楽しみになってきた。 この作品は、1999年のWhitebread賞を受賞しているそうなので、 同賞の他の作品も読んでみようかな、という気になっている。

JazMys さん

『Sacrifice』
Mitchell Smith


『White Star』
James Thayer

私の昨年のベストはMitchell SmithのSacrificeとJames ThayerのWhite Starです。 私も読んだ本の約4割が5ッ星で、PB感想の甘口王と呼ばれている(誰が呼んでるんだ)ぐらいです。 面白かったーと言う本は全部5ッ星になるからです。 Pelecanosも良かった、Harlan Coben、David Baldacci、William Bernhardtも良かったけれど、 Mitchell Smithは真面目にずっこけて居るところが新しく、 James Thayerは凄腕ながら人間味あふれた主人公の死闘に感動しました。