『Fade』 Robert Cormier 298 pages (1988)
1938年の夏、Paulは自分が"消えていく"能力を持っていることに気がつく。 最初は戸惑ったPaulも、目に見えないことのもつ可能性に胸を躍らせる。 しかし、彼の能力はショッキングな秘密を明らかにし、Paulを後戻りの出来ない忘れられない出来事へと導いていく。
最初に読んだペーパバック。留学中のアメリカで購入。
大人向けはまだ無理だろうと思い、ヤングアダルト向けのこの本を手に取った。
透明人間になれる能力に気づいた少年の、美しい叔母に対する幼い恋心と、大人の汚い世界を知りはじめる少年の心の成長を描いている。
おススメ度は"★★"
巨額の補償金がかかったタバコ訴訟の裁判。それぞれに小さな秘密を抱える陪審員たちは、陪審員の一人の若い男性によって、徐々にコントロールされはじめる。
一方、タバコ会社の弁護団は、彼の背後にさらにミステリアスな若い女性がいることを発見する。一体彼らの正体は?目的は?
グリシャムは好きな作家の一人。これまで、邦訳で読んでいたため、この本をアメリカで購入。
最近はやりのタバコ訴訟もの。期待に違わず、読みやすい文章でぐんぐん話に引き込まれていく。英語も容易。
オススメ度は"★★★"
「アメリカのスズメ蜂の巣」と呼ばれるシャーロットが舞台の警察小説。
ある事件を通して、女性警察署長 Judy Hammer、部長補佐 Virginia West、新聞記者(兼 新米ボランティア警官) Andy Brazilの3人の内面を描写していく。
「検死官」シリーズのコーンウェルが放つ、新シリーズ第1作。
コーンウェルも今まで邦訳を読んできていたので、帰国時に購入。
邦訳の解説によると、主人公バージニア・ウェストはコーウウェル本人と共通点が多いとか。しかし、検死官シリーズよりキャラクターに魅力がなく、
個人的には好きになれない。
オススメ度は"★★"
元弁護士 Patrick Lanigan は、弁護士事務所から9千万ドルを騙し取り、自分の死を偽装しブラジルで逃亡生活を送っていた。
整形手術やIDの偽装ににも関わらず、4年間の逃亡の後ついに捕まる。しかし、彼は万が一の時のために、彼の身とお金を守る"Partner"を選んでいた。
シリーズ物の全盛の中、毎回違うシチュエーションで面白い小説を書き続けるグリシャムは素晴らしい。
しかも全て映画化されるほどのクオリティーの高さ。
この作品も彼の才能を存分に楽しめる出来。ラストが個人的には気に入らないが、これは好みの問題だろう。
これまで読んだグリシャムの作品の中でも一番のお気に入り。
オススメ度は"★★★★"
Jerry の通う高校は、一握りの秘密組織に牛耳られていた。そんな中、悪徳教諭と秘密組織は手を握り、生徒全員にチョコレートの販売をさせ、金儲けを企む。
しかし、Jerry はただ1人、チョコレートを売ることに逆らい始める。
最初に読んだPaperback「Fade」と同じ作者のヤングアダルト向け小説。
主人公のJerryは、いろんなことが原因で組織に逆らう暴挙に出るのだが、
「まぁ青少年の心理っていうのは難しいね」、っと思わせる作品だった。
なんのこっちゃだが、とにかくオススメ度は"★★"