★Book Review 2 (6〜10)


『Unnatural Exposure』 Patricia Cornwell 385 pages (1997)

バージニア州検死官 Kay Scarpetta は、バージニアの首なし死体とアイルランドの5件の事件の類似性を追っていた。 突然変異した天然痘に死体が感染していたことを発見した Kay のもとに、死体の写真が添付されたE-mailが届く。 Kay は犯人とAOLのチャットで会話することを試みる。

日本でも人気の「検死官ケイ」シリーズ第9作。
英語はさほど簡単ではないが、邦訳で読み続けているので、購入。ケイと犯人のチャットルームでの対決はみもの。
オススメ度は"★★"

(1999/2/8読了)


『L is for Lawless』Sue Grafton  322 pages (1995)

女性私立探偵 Kinsey Millhone は、亡くなった元軍人がなぜ軍歴を抹消されたかを調べてくれと依頼される。調査しているうち、元軍人の家は何者かによって荒らさる。 隠してあったお金が取られたと判断した Kinsey は着の身着のままで飛行機に飛び乗るが・・・。

グラフトンのアルファベット・シリーズ第12作。SkySoftでネット販売で買った初めての本。これも邦訳で読み続けているため購入。
「検死官シリーズ」と違い、1作1作独立しているので、シリーズを読んだことがない人でも楽しめる。 英語は比較的簡単で、話の展開が早いので非常に読みやすい。
オススメ度は"★★★★"

(1999/2/21読了)


『The Street Lawyer』 John Grisham 452 pages (1998)

Michael Brock はワシントンの弁護事務所でパートナーまで後一歩の地位まで昇りつめていた。 しかし、ある日彼の人生は変わる。一人のホームレスが彼を含む9人の弁護士を人質に取り、 最後に射殺されてしまう。 それを機に、彼は裕福な生活と地位を捨て、ホームレスのために低賃金で働く弁護士になろうと決意する。

またまた、グリシャムの弁護士もの。最初のホームレスによる人質場面は緊迫するが、徐々に話がだれていく。 グリシャムの作品にしてはイマイチの印象。
オススメ度は"★★★"

(1999/3/10読了)


『Into Thin Air』 Jon Krakauer 378 pages (1997)

Jon Kraukauer は、996年5月10日、睡眠不足と酸素欠乏のためふらつきながらエベレスト山頂に立っていた。 彼が下り始めたとき、まだ20数人の登山者は山頂を目指していた。空に雲が広がり始めたのに気づかずに・・・。

作者の実体験に基づくノンフィクション。 1996年に起こったエベレストでの遭難事故を、実際に登山に参加した作者が生々しく振り返る。 登山者が次々に遭難していく場面では、胸が締め付けられる思いがした。 レンタルビデオ屋で同タイトルのものを見かけたので、映画化されているらしい。
オススメ度は最高の"★★★★★"

(1999/3/25読了)


『M is for Malice』 Sue Grafton  337 pages (1996)

Malek 家の3人の息子は資産を相続しようとしていた。しかし、数億の遺産を相続するには、18年前家を出ていった4 4番目の弟を探さなければならない。私立探偵 Kinsey Millhone は、彼を探し出してくれ、と依頼される。しかし、彼を見つけた時、 Kinsey は、殺人事件へと巻き込まれる・・・。

グラフトンのアルファベット・シリーズ第13作。相変わらずの読み易さとテンポのよさ。 ただ読み易すすぎて、読了後の満足感を味わえないのは、このシリーズの欠点か。
オススメ度は"★★★" 

(1999/4/12読了)