『Tuesday with Morrie』 Mitch Albom 197 pages (1997)
スポーツライターの Mitch は大学時代の恩師に再会する。
しかし、彼は難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を病んでいた。病が体を蝕んでいくなか、毎週火曜日、人生についての講義がはじまった。実話を基にした感動の作品。
一押しにあげている人も多いが、私はこういう「感動の作品」は苦手。英語は平易で、短いのでとっつき易い。初心者にはいいかも。
個人的なオススメ度は、"★★★"。
Kay Scarpetta は火事の焼け跡で死体を発見する。残忍な殺人者が犯罪を隠すために火を放ったのだ。 そして、因縁の殺人犯 Carrie Grethen が収容先の病院から脱走したと知ったとき、捜査は個人的なものへと かわっていく・・・。
惰性で読んでいる感が強いこのシリーズ。最近質が落ちてきているような気がする。
区切りの10作目を迎えて、ついに主要登場人物にも魔の手が伸びていまう。
Cornwellもこの作品をシリーズの転機としたいのだろうか?次回作を注目したい。
オススメ度は、"★★★"。
流感がデントンの街を襲い、警察は人員不足と過労に苦しんでいた。脅迫文があちらこちらに送られ、そのために自殺と自殺未遂を引き起こす事件が持ち上がる。
追い打ちをかけるように、老人ばかりを襲う強盗殺人も。たくさんの死体と睡眠不足に悩まされながら Jack Frost は手がかりを求めて夜の街をさまよい続ける。
Frost 警部もの第3作。
今回は、インフルエンザに警察署がおそわれ、人員不足のため Frost は全く寝ることができない。相変わらず、数々の事件が同時に発生して、Frostはてんてこまい。
睡眠不足でふらふらになり、紆余曲折しながら、犯人に辿り着いて行く過程が面白い。(彼の推理は必ずしも正しくはないのだが・・・)
オススメ度は、"★★★★"
CIAの暗殺者 Connor Fitzgerald は「定年退職」の前に最後の暗殺を依頼される。しかしそれは、立場の危うくなったCIA長官により、暗殺者である彼自身を抹殺するために仕組まれた罠だったのだ。
Connorは彼自身の命を救うという最後のミッションを果たせるのか。
イギリスの人気作家ジェフリー・アチャーによるスパイ小説。プロの暗殺者である主人公とCIAの駆け引きが手に汗を握る。ベストセラー作家らしく、ストーリーのテンポがよく、英語も読みやすい。
オススメ度は、"★★★★"
Venetia Aldridge は有望だが人間的魅力の薄い弁護士。彼女は、娼婦である叔母を殺した罪で起訴された若い男の無罪を勝ち取る。ある日彼女はオフィスで惨殺される。
Dalgliesh 警部は捜査を進めるうち、絡まり合った策謀と動機に直面する。
P.D.James の Dalgliesh 警部もの。今回も殺人を捜査していくうち、どろどろとした人間関係が浮かび上がっていく。犯罪解決の過程より、人間描写に重きをおいた P.D.James らしい作品である。
ちょっと難しいので、オススメ度は"★★★"