「学校が終わった後、いつも何してる」
「いろいろさ。昨日はスターバックスでコーヒーを飲みながら、1時間ぐらいペーパーバックを読んだよ」
この会話は1998年5月に、ワシントンDCに会社の研修で語学留学していた頃、学校の友人と交わしたもの。
毎日午後3時に学校が終わった後、遊んでいるばかりなのも気が引けて尋ねてみたのだ。
(そうか!そういう英語の勉強方法があったか!!)
本好きの私には、目から鱗だった。
早速、その日の帰りに本屋に行って、読む本を探し始めた。
私にも読める本を、とヤングアダルトのコーナーに行って、結局買ったのが「Fade」という本。
それから、学校帰りのバスの中で毎日読み始めた。ヤングアダルト向けだから易しいだろうとたかをくくって買った本だったが、
実はそうではなく、結構苦労して読み終わるのに1月ほどかかってしまった。
これに懲りて、在米中はそれ以降、読むのを止めてしまった。
さて、時は流れて帰国前日。
せっかくだから、何冊かは持って帰って日本で読もう、と思い再び本屋に足を運んだ。
今度は好きな作家から、と買ったのがパトリシア・コーンウェルの「Unnatural Expoure」、「Hornet's Nest」とジョン・グリシャムの「Runaway Jury」と
「The Partner」。
帰国後、細々と読み続けていたが、正月休みに読んだ通算4冊目にあたる「The Partner」は、易しくてそして面白くて、一気に読み終えることが出来た。
読み終わった満足感は格別なもので、これがきっかけでペーパーバックの世界にどっぷりつかることとなった。