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虹の谷つうしん

2007年 4月〜6月



 6月14日
 空色勾玉  作:荻原 規子

 古事記の世界を舞台にしたファンタジー。
 神話の世界には、日本に限らずいつも魅かれてしまう。
 神々と人間が同じ場所にいて、同じことばを話す。
 それが当たり前に描かれている物語を読むと、
 自分の周りにももしかしたら・・・などと考えてしまう。



 6月9日
 十二国記 図南の翼  作:小野 不由美

 商家の娘 珠晶が、王のいない自国の荒廃を憂えて、
 単身、王が選ばれる蓬山をめざして旅に出る。
 珠晶の性格がきっぱりしていて元気なので、
 このシリーズの中では比較的軽い感じがする。
 それでもやっぱり読み応えのある物語だった。



 6月5日
 十二国記 月の影 影の海 上・下  作:小野 不由美

 このシリーズの1作目。
 普通の女子高校生が、理由もわからないままに異世界に運ばれ、
 人々に追われたり、魔物に襲われたりしながら、
 たった一人、帰る方法を求めて旅をする・・・という物語。
 かなりグロテスクだったり、血なまぐさいシーンもあるけれど、
 主人公 陽子の心の変化に感嘆しつつ、あっという間に読んだ。



 5月31日
 ミルクウィード 天使の羽のように  作:ジェリー・スピネッリ

 第二次世界大戦中のドイツを舞台にした、孤児の少年の物語。
 5才〜8才くらいの間のことなのだろうか、
 初めは街の浮浪児グループ、その後はゲットーでの持ち込み屋。
 そんな荒れた生活をしていても、誰かを信じ、何かを信じ、
 そして助け合って生きていく。
 飾らない言葉で淡々と語られる物語は、温かくて胸を打つ。



 5月29日
 かかしと召し使い  作:フィリップ・プルマン

 『黄金の羅針盤』から始まるライラの冒険シリーズが
 とても気に入っているので、同じ作者さんの作品を借りてみた。
 こちらはもう少し小さい子どもたち向けの作品で、
 かかしの勘違いや、鳥たちとのやりとりが面白い。
 召し使いの少年 ジャックとの、笑えるけれど心温まる関係は
 最後まで裏切られずに安心して読めた。



 5月27日
 ブック・フェスティバルの殺人  作:キャロリン・G・ハート

 ミステリ専門書店主のアニーと彼女のハンサムな夫 マックスが
 活躍するシリーズの一冊。
 個性的な登場人物とブック・フェスティバルの雰囲気がとてもいい。
 でも、解決の糸口を探すためとはいえ、
 あんなことしたら自分が容疑をかけられてあたりまえでしょう?
 ・・・と、ツッコミたくなってしまったのは私だけかしら・・・。



 5月26日
 十二国記 黄昏の岸 暁の天  作:小野 不由美

 図書館で予約するのが面倒で、棚に戻っている作品から借りて
 来るのだけれど、偶然にも初めに読んだ戴国の物語に続いていた。
 「この先はどうなるの!?」という思いで一気に読んだのに、
 問題の解決が半分で終わってしまったような気がする・・・。
 続きは出ていないみたいだけど・・・。



 5月22日
 十二国記 華胥の幽夢  作:小野 不由美

 十二国のそれぞれの王や麒麟を題材にした短編集。
 短編とはいえ、どれも厚みのある物語で、十分に楽しめる。
 私はまだ2作目しか読んでいないので、1つの国の事情しか
 わからないけれど、順番に読んできた読者には、
 それぞれの物語の後日譚として楽しめるようになっているのかな。



 5月15日
 ひと夏の旅  作:ドロシー・ギルマン

 家にあった本を再び。
 古いスクールバスを改造したキャラバンで、
 長いこと別に暮らしていた父と娘、
 雇い主から逃げてきた少年、元芸能エージェンシーの美女、
 売れない絵描き、という寄せ集めで旅をする物語。
 彼らが次第にお互いを大切に思うようになる過程が
 優しい目線で描かれていて、私の心もほっこりと暖かくなる。



 5月10日
 リアル鬼ごっこ  作:山田 悠介

 (ゆ)のおすすめの本。
 物語のはこびがとてもスピーディでどんどん読めた。
 ただ、新井素子さんの直後に読んだためか、
 読みながら、文章が味気ないような気がしてしまった。



 5月8日
 ディアナ・ディア・ディアス  作:新井 素子

 新井素子さんは私が10代のころに夢中で読んでいた作家さんの
 1人です。
 この作品は当時読んだ『扉を開けて』『迷宮―ラビリンス』の舞台と
 隣り合った国の物語で、ちょっと懐かしくなりました。
 背景だけでなく、この方の独特の文体に
 “あ〜、そうそう、これよ!” と感激ひとしお。
 『扉・・・』と『迷宮・・・』をもう一度、読みたくなりました。



 5月6日
 風の海 迷宮の岸 上・下 十二国記 作:小野 不由美

 ずいぶん前に掲示板で紹介していただいた十二国記を
 やっと手に取ることができました。
 これはシリーズの2つめの物語のようですが、
 独立した物語なのでまったく気になりませんでした。
 噂どおり、とてもおもしろくて一気に読んでしまったので、
 上・下巻一度に借りられてラッキーでした♪



 5月3日
 スタイルズ荘の怪事件   作:アガサ・クリスティー

 この本も久しぶりでした。
 ポアロの片言英語の話し方が面白いと同時にとてもやさしい感じで、
 ユーモアと思いやりがあふれているようだった。
 ストーリーはうろ覚えだったので、
 ヘイスティングス氏と一緒に煙に巻かれて楽しみました。



 4月30日
 羅生門・鼻   作:芥川 龍之介

 以前から持っている新潮文庫版を久しぶりに読んだ。
 芥川龍之介の作品は、こんなふうにたまーに読み返したくなる。
 今回はなぜか、いつもよりも「邪宗門」に引き込まれて、
 未完に終わってしまったことがとても残念に感じた。



 4月19日
 ダレン・シャン 2  作:ダレン・シャン

 1巻だけ読んで、それ以降はなかなか読もうという気持ちに
 なれなかったけれど、人気のある作品なので読んでみました。
 でも、やっぱりちょっと気持ちが悪かったな・・・。ちょっと苦手かも。
 3巻を読むのは、またずっとあとになりそう。



 4月16日
 海辺の王国   作:ロバート・ウェストール

 なんというか、せつない物語でした。
 12歳の少年ハリーが、空襲で家族を失った悲しみを胸に旅に出て、
 いろいろな出会いを通して、つらいことや楽しいことを経験する。
 やっと自分が幸せになれる場所を見つけたと思ったら、
 家族が生きていることがわかり、そこから離れなくてはならない。
 しかも、旅で成長したハリーにとって、家族は以前と同じように
 安らげる存在ではなくなっていたなんて、・・・悲しい。
 なかなか手が出せなかった作品ですが、読んでよかった。



 4月13日
 バッテリー Y  作:あさの あつこ

 文庫本で最終巻が出ました!
 主人公の巧がまわりの人たちの気持ちや価値観に気付き始めて、
 まわりの人たちは巧の存在によって、自分の中にある何か(願望?
 それとも隠しておきたいもの?)をあらためて発見する。
 人と人とはこうやって、自分と他人を認めたり再発見したりして
 関係を築いていくものなんだね・・・と、再認識しました。



 4月12日
 マーリン 5 失われた翼の秘密  作:T・A・バロン

 マーリン・シリーズ完結編。
 今までの中で、この巻が一番気に入った。
 マーリンが、人を許すこと、憐れみの心を持つようになり、
 それこそが一番尊いものだと、最後にやっと気付いた。
 今までは、こういう心を持っていないために、
 私がマーリンのことを好きになりきれなかった気がする。



 4月5日
 ランプの精 3 カトマンズのコブラキング
                     作:P・B・カー

 3部作ということで、ジョンとフィリッパの双子の冒険談はこの巻で
 終わりということなのだけれど、まだ続きそうな終わり方に思えた。
 1巻はおもしろくて笑えて、2巻はドキドキ、ハラハラ、
 3巻は謎解きの要素が加わって、それぞれにとても楽しめた。
 登場人物の個性も話し方によく現れていたけど、
 これは翻訳された方のうまさなのでしょうか・・・。





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