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虹の谷つうしん

2008年 1月〜3月



 3月16日
 女探偵 ドロテ  作:モーリス・ルブラン

 怪盗ルパンの作者が、若い女性を探偵役に描いた冒険物語。
 ドロテの快活さと明敏さ、少女のようでいて魅惑的でもある魅力は
 もしかすると、とてもフランス的なのでしょうか。
 謎解きも、悪者との対決もおもしろくて、
 一気に読んでしまいました。
 久しぶりのルブランの作品、心から楽しめました。



 3月13日
 テラビシアにかける橋  作:キャサリン・パターソン

 映画の原作。
 予想していたようなファンタジー的な展開ではなく、
 少年ジェシーが、風変わりな少女レスリーとの出会いと別れを
 経験して、いろいろなことに気付いていくという成長の物語。
 中でも、自分の中にある恐怖心と向き合おうと決心するところと
 いつもばかにしていた先生の思いやりに気付くところに感動した。
 本を貸してくれた友人に感謝♪



 3月11日
 シャナラの妖精石 上・下  作:テリー・ブルックス

 大好きなテリー・ブルックス氏の作品。
 期待通りのおもしろさで、大満足。
 日本での発売は最近だけど、実際に書かれたのは
 ランドオーヴァー・シリーズの前ということで、
 くぼ地に住む魔女や木に変身する乙女など、
 モチーフの原型を見たような気がした。
 この本も、やっぱり買わなくちゃ!



 3月2日
 だれも寝てはならぬ  作:マーガレット・マーヒー ほか

 おもにイギリスとオーストラリアの17人の作家による短編集。
 まるでプレゼントの小箱を一つずつ開けていくような楽しさ。
 ホラーやオカルトからファンタジーや日常の事件を描いた作品など、
 色とりどりで、本当に楽しめました。
 一番気に入ったのは『ウサギのチャーリー』という作品なのですが、
 作者が(やっぱりというか)私が大ファンのガース・ニクス氏だったこと
 に、とてもうれしい気持ちになりました。
 (今までの作品とは全然タイプが違っていたので・・・。)
 この本は家に欲しいなぁ。



 2月26日
 ウィッシュリスト  作:オーエン・コルファー

 償いをするために現世に戻ってきた少女の魂と
 孤独で皮肉屋の老人との交流を描いた物語。
 この作者さんの「アルテミス・ファウル」シリーズが大好きなので、
 雰囲気の違うこの作品を読むのをずいぶん迷ったけれど、
 明るくて、ユーモアたっぷりで、じーんときて、
 “読んでよかった!” と心から思える物語でした。



 2月23日
 トラベリング・パンツ  作:アン・ブラッシェアーズ

 1本のジーンズを中心に、成長する4人の少女のひと夏の物語。
 4人がお互いを理解し、思いやる気持ちがとても素敵。
 それぞれがいろいろな出来事に出会い、危機に陥っても、
 信じてもらえたり、なぐさめてもらえたり、
 時には叱られたりしながら次の一歩を踏み出していく。
 久々に眠気が吹き飛ぶ本に出会い、夜更かしして読み通した。



 2月22日
 一瞬の風になれ 3  作:佐藤 多佳子

 運動が苦手な私には絶対に体験できない短距離走の爽快感を
 主人公の言葉を通して味わわせていただきました。
 余韻の残るラストシーンで、続きが読みたい気もする一方、
 この物語はここで終わっているからよいのだとも思う。



 2月19日
 ブレイブ・ストーリー 上・下  作:宮部 みゆき

 分厚い本だったので通勤に持ち歩けなくて、
 読み終わるまでずいぶんかかってしまった。
 メインは幻界での冒険とワタルの成長なのだけど、
 その伏線となる現実世界でのできごとの部分も私は気に入っている。
 お母さんがワタルの冒険を共有できたラストもとてもよかった。



 2月17日
 一瞬の風になれ 2  作:佐藤 多佳子

 主人公はものすごくやさしい。
 そして、彼を囲む仲間もやっぱりやさしい。
 失敗や悔しさを経験して、それを他人の気持ちを
 理解するやさしさに転換していく強さがいいなあと思う。
 はじめからずっと感じていたのだけど、
 顧問の先生の雰囲気が、私が習った先生に似ていて、
 声まで聞こえてくるようなリアルさがある。



 2月7日
 南総里見八犬伝 二・三・四
              作:滝沢 馬琴 編著:浜 たかや

 おもしろくて読むのが止まらなかった!
 八犬士それぞれに得意な武器が設定されていて、
 性格も誠実で勇気があり、かなりイケメンとなれば、
 この作品が世に出たころは男女を問わず大人気だったのでは?
 当時の識字率のアップにも貢献したのではないかしら・・・。



 2月4日
 一瞬の風になれ 1  作:佐藤 多佳子

 普通の男の子の不安や憧れ、友人への思いなどを
 かざらない言葉でつづってあって、
 読みながらさわやかな気分になりました。
 400メートルリレーのあっという間の時間を
 主人公と一緒に駆け抜けていくような気がしました。



 2月1日
 ヒーローなんてぶっとばせ!  作:ジェリー・スピネッリ

 主人公は体が大きくて、アメフトのチームですぐにヒーローに
 なれるような男の子。
 「オレはすごいんだ」と信じていた主人公が、女の子にふられたり、
 弱虫だと思っていた同級生の優しさに気付いたり、
 大好きな祖父の病気を経験したりして、少しずつ変わっていく。
 ほかの人の気持ちを考えてみることができるようになって、
 見栄っ張りがなくなっていく過程がほっこりとあたたかい作品。



 1月29日
 南総里見八犬伝 一  作:滝沢馬琴 編著:浜 たかや

 子どものころにテレビで人形劇のシリーズをやっていたので、
 だいたい知っていると思っていて、今回初めて読みました。
 読んでみたら、ものすごく面白い!
 子ども向けに書き直してあるからかもしれないけれど、
 スピード感があって目が離せなくなります。
 それに善玉、悪玉がわかりやすくて、つい応援してしまう。
 早く続きが読みたい!



 1月26日
 狐笛のかなた  作:上橋 菜穂子

 久しぶりに涙、涙の本に出会いました。
 悲しいのだけれど、心温まる物語です。
 妖狐としての孤独な運命を受け入れたまま、
 人間の小夜を愛する野火の心がせつなくて、悲しい。
 最後は美しい景色の中にとけこむような、
 やさしい結末になっていてほっとしました。



 1月24日
 歩く  作:ルイス・サッカー

 不思議な運命と友情の物語 『穴』 の続編。
 主人公は施設の仲間だったアームピット。
 一度のあやまちが、本人の生活をどれほど変えてしまうのか。
 家族までも偏見を持ってしまい、彼を信じることができない。
 そんな中でも自分を信じてくれる人を裏切りたくないと思い、
 一歩ずつ、ゆっくりでも未来へ進もうとする主人公が
 とても頼もしくて、自分もあせらないで進んで行こうと思った。



 1月21日
 12枚のだまし絵  作:ジェフリー・アーチャー

 肝心な部分から目をそらさせるしかけがちりばめられた短編集。
 中でも私が気に入ったのは「海峡トンネル・ミステリー」。
 一度読んで結末を知ってから、もう一度読んでも
 違った意味で楽しめるというお得な作品。
 『あしながおじさん』をおじさんの正体を知ってから読むと
 また違った楽しさを発見するのと似ていると思う。



 1月11日
 トンネル 上・下  作:ロデリック・ゴードン/ブライアン・ウィリアムズ

 中盤から物語にスピード感がでてきて、最後まで一気に読めた。
 シリーズ作品とは知らなくて、事件が解決しないのでおどろいた。
 あとがきや解説もないし・・・。
 思いがけない味方や裏切り者が現れる展開は、
 読み手の気持ちに大きく訴えかけてくる部分だと思う。



 1月5日
 風の陰陽師 1 きつね童子  作:三田村 信行

 平安時代の陰陽師 安倍晴明の少年時代を描いた物語。
 表紙にひかれて借りてみたところ、かなりおもしろかった。
 主人公の晴明だけでなく、大盗賊になりたい多城丸や
 幼馴染みでライバルの忠憲も、これからどうなっていくのか気になる。



 1月4日
 おまけのこ  作:畠中 恵

 体の弱い若だんなと妖たちの活躍を描く第4巻。
 1巻目は捕物帳の雰囲気だったけれど、
 巻を重ねるにつれて多彩な物語を展開します。
 今回は特に、読んだあとにやさしく心に残る物語が
 多かったように感じました。





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