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虹の谷つうしん

2009年10月〜12月



 12月22日
 イーゲル号航海記 魚人の神官  作:斉藤 洋

 斉藤洋さんの物語はスピード感があっておもしろいです!
 SF的な冒険物語ですが、不必要なたたかいがなく、
 博士が平和な解決方法を考え出すところが、とてもいいと思います。



 12月20日
 心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆  作:神永 学

 中学生のときの八雲の物語。
 いじめられているけど、それだけじゃない悲しさがある。
 深い・・・。
                             by(の)



 12月15日
 源平絵巻物語 第三巻 源 頼朝
                 文:今西 祐行 絵:赤羽 末吉

 源頼朝の13才から鎌倉幕府を開くまでを描いています。
 この中では、頼朝はやさしい心をもった人物として描かれていて、
 先になって弟を殺す命令を下すような人とは思えません。
 頼朝の心をそのように変えてしまうのは何だったのか、
 続きが楽しみです。



 12月10日
 おばあちゃんが、ぼけた  著:村瀬 孝生

 介護施設で働いてきた著者の奮闘記のような本です。
 認知症を人間の一生のなかの一部の姿としてとらえ、
 お年寄りの言動に一緒に悩んだり考えたりしてきた経験を
 楽しくおおらかに披露してくれています。
 「介護はこうあるべき」とか「これはおかしい」とか
 そういった言葉は述べられていないのですが、
 訴えかける著者の想いが自然に伝わってくる1冊でした。



 12月9日
 おそろし 三島屋変調百物語事始
                      作:宮部 みゆき

 新聞に続編が連載されてからずっと読みたかった作品。
 連載中のおちかさんは、この作品のときとくらべると
 ずっと元気になっていて、ほっとします。
 こんなふうに辛いことを乗りこえてきたことを知って、
 彼女の思いやりや懐の深さのわけが心に沁みました。



 12月3日
 ちんぷんかんぷん  作:畠中 恵

 しゃばけシリーズ。文庫本が出たので買いました。
 一太郎の母の若いころの話が特におもしろかった!
 おもいがけず、元気いっぱいの娘さんでした。
 見た目が貧乏っぽいだけに思える貧乏神様がどんな力を
 発揮するのか、いつか読んでみたいと思いました。



 12月1日
 クロニクル千古の闇5 復讐の誓い  作:ミシェル・ペイヴァー

 少年から大人へと変わっていくトラクとウルフの物語。
 オオカミと人間の違いを乗りこえて、絆を深くする2人に
 深い感動を覚えます。
 酒井駒子さんの表紙がいつもすばらしく、
 6000年前の世界が目の前に開けてくるようでした。



 11月24日
 いのちの食べ方  作:森 達也

 お友達が「よりみちパン!セ」のシリーズを紹介してくれて、
 この本を貸してくれました。
 家畜が肉としてお店に並ぶまでをわかりやすく解説してあって、
 そこから差別問題まで自然に語られています。
 読者に話しかけるようなくだけた文章なので、
 ふだんあまり本を読まない人でも、楽に読めてしまう1冊です。
 こういう本は、どんな人にも読んでほしいと思いました。



 11月20日
 ブラウン神父の知恵  作:G・K・チェスタトン

 クリスティの『おしどり探偵』の中で、探偵小説の古典の1つ
 として取り上げられていた作品を読んでみたくなりました。
 全体的にすっきりとしていてユーモアが感じられる短編集でした。
 まわりの人が事件を難しく考えてしまうところを、
 情報の整理と常識を使って整然と解決してしまうところが魅力的な
 神父さんでした。



 11月16日
 妖怪アパートの幽雅な日常 G  作:香月 日輪

 なんでこんなに事件に巻き込まれるんだろう?!
 ・・・と思ってしまうほど、すごい事件でした。
 るり子さんのお料理はあいかわらずおいしそうで、
 誰か、わたしに作ってくれる人はいないかしら・・・と
 このシリーズを読むたびに思ってしまいます。



 11月13日
 フランク・オコナー短編集  作:フランク・オコナー

 現代文学のアンソロジーで気に入ったので読んでみました。
 一番好きな作品は、前回読んだ「はじめての懺悔」でした。
 ふだん児童文学を多く読んでいるせいか、わたしはどうやら
 “ほのめかし” のような表現になじみにくいようで、
 やっぱり現代文学は苦手かも・・・と感じてしまいました。



 11月11日
 草の竪琴  作:トルーマン・カポーティ

 わたしにしては珍しく、新聞に載っていた紹介を読んで手にとった
 のですが、今まで自分がカポーティの作品を読もうと思うとは、
 考えたこともありませんでした。
 16歳の少年とピュアな心を持つ年配の伯母、そして彼女に心を
 惹かれた人々の会話と森でのできごとが人間の本質を写し出して
 いるような物語でした。
 最後は悲しいけれど、納得もした結末でした。



 11月8日
 ムンジャクンジュは毛虫じゃない  作:岡田 淳

 ムンジャクンジュかわいい! ・・・と思っていたら、
 あっという間に大きくなりすぎ!
 まあ、シェパードくらいまでならかわいいかな。
                             by(の)



 11月2日
 月のしかえし  文:ジョーン・エイキン 絵:アラン・リー

 絵の美しさにひかれて手に取った絵本です。
 7番目の息子セッピーが、願かけをするために7晩連続で
 月に片方の靴をなげる、という変わったおはなしでした。
 やさしい文章と繊細な絵で、
 おとぎばなしの世界に気持ち良くひたることができました。



 10月29日
 心霊探偵八雲 6  作:神永 学

 登場人物の間にやさしい絆が育っていることにほっとした。
 誰かとのかかわりによって自分がいい方向に変わっていけたら、
 その人と出会ったことが、とても幸せなことだと感じられると思う。



 10月26日
 ひねり屋  作:ジェリー・スピネッリ

 9歳になった少年 パーマーの誇らしさと不安に揺れる気持ちを
 描いた物語。
 お母さんがパーマーへ手を差し伸べるタイミングがすごくよかった。
 男の子の誕生日の儀式をおこなうガキ大将の元締め(?)の少年が、
 ただの乱暴者ではなさそうなことも少しほっとする。
 訳者あとがき(1999年)に、鳩撃ち大会は実際に行われているとあり、
 とてもおどろきました。



 10月22日
 ビート・キッズ  作:風野 潮

 中学ニ年の英二が、七生や吹奏楽部の仲間と出会って、
 演奏する楽しさに目覚めていく。
 英二が初めて大太鼓をたたいたときの気持ちよさが印象に残った。
 七生との友情が深まっていく過程も、
 この年齢ならではのストーリーでほっとする。



 10月19日
 マン島の黄金  作:アガサ・クリスティー

 クリスティーがマン島の宝探しイベントのために書いた物語と、
 幻の作品と言われていた短編を含む全10編。
 重いもの、軽やかなもの、おそろしいもの・・・といろいろで、
 最初から最後まで楽しめました。
 「クリスマスの冒険」と「名演技」が特に気に入りました。



 10月18日
 ゴーストアビ―  作:ロバート・ウェストール

 しっかり者の少女 マギーが、館のたくらみに気付いていく過程が
 とても怖かった!
 “ 物 ” は自分の都合しか考えない・・・ということに、
 「なるほど」と思ったけれど、
 実際の世の中にはそんな人間もいるかも知れないと思ったら、
 なんだかぞっとしました。



 10月17日
 古い骨  作:アーロン・エルキンズ

 人類学の教授 ギデオン・オリヴァーが、
 被害者の骨の鑑定をとおして推理をするシリーズ。
 フランスのモン・サン・ミッシェルをとりまく潮が満ちてくる場面
 があり、また一つ行きたい場所が増えました。
 骨の鑑定をしていく過程がとても興味深かった。



 10月13日
 天帝妖狐  作:乙一

 集英社文庫にて。『A MASKED BALL』も収録されている。
 『A MASKED BALL』はスリリングで、ちょっと不気味で、
 とてもおもしろかった!
 高校の普通の風景の中に、危険な誰かが潜んでいる・・・。
 こういう不安をかきたてるストーリーが、わたしはけっこう好きです。



 10月11日
 しみじみ読むイギリス・アイルランド文学  編:安部 公彦

 イギリスとアイルランドで活躍する現代文学作家12人の短編集。
 児童書に慣れたわたしには、現代文学はどうだろうかと思いながら
 読んでみました。
 一番気に入ったのは『はじめての懺悔』(フランク・オコナー作)と
 いう作品で、(やっぱりというか)子どもが主人公の作品でした。
 最近、新しい作家さんと出会う楽しみを求めて、
 アンソロジーとよばれる作品集をときどき選んでみます。
 今回知ったフランク・オコナー氏は短編で有名な方だそうなので、
 これから読んでみたいと思います。



 10月8日
 告白  作:湊 かなえ

 自分と同じ中学生の話も入っていたので現実的に感じられて、
 こわかったけれどおもしろかった。
                             by(の)



 10月6日
 顔をなくした少年  作:ルイス・サッカー

 子ども時代から次へと進むときに、どこへ足を踏み出そうかと迷って、
 失敗してしまった少年の物語。
 失敗してもやり直せるよ。…まあ、ちょっとカッコ悪いけど、
 それは我慢しなくちゃ。
 と、応援してもらって、ほっとするおはなしでした。
 こういう作品は好きですね〜。



 10月4日
 小さなトロールと大きな洪水  作:トーベ・ヤンソン

 ムーミンシリーズの1作目だそうです。
 挿し絵のムーミンたちが少し雰囲気がちがっていました。
 お菓子の庭を持つ男の人が、なんとなく悲しげでした。



 10月1日
 日本の怪談5 百物語の妖怪  著:小暮 正夫

 物語のほかに、百物語の成り立ちや文学史上の位置づけなども
 わかりやすく解説されていて、とても勉強になりました。
 小学生でも読めるような本ですが、
 “こんなことを知っているともっと楽しめる” 的な内容なので、
 中高生や大人でも、興味がある人は読んでみるとおもしろいです。





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