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虹の谷つうしん

2006年7月〜9月




 9月25日
 えんの松原  作:伊藤 遊

 『鬼の橋』がとてもよかったので、
 もう1冊読みたくなって借りてきた。
 こちらも、期待に違わず堪能できる物語だった。
 私たちは生きていきながら、生まれたことを悲しんだり、
 自分の境遇をうらんだりしてはいけないのだと思った。



 9月21日
 呪文の織り手  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 デイルマーク王国史 第3巻。
 一国の史記だけあって、今回は国つくりの物語だった。
 言葉は布の織り方でつづられ、そうして織られた服が
 魔力を持つという設定が、画期的な感じがした。
 一番最後でやっと、物語の時代がわかるところも、
 とても粋なはからいであるような気がする。



 9月16日
 ペガサスの翼 中・下  作:倉橋 耀子

 中巻でうまくいってよかったなー、と思っていたら、
 下巻の最後におどろくような結末が用意してありました。
 先が気になって、一気に読んでしまった。
 わたしたちはつい、周りの人たちのことを
 「この人はこういうタイプ」なんて、決め付けてしまうけど、
 場所が変わると違う面も見えて、見直してしまうこともあるよね!



 9月14日
 これは王国のかぎ  作:荻原 規子

 アラビアン・ナイトの世界を舞台に、
 王子、砂漠、陰謀、魔法など、楽しい材料をつかって
 15歳の少女が、一つの悲しみを乗り越える旅を描いている。
 軽い言葉と文章でつづられているけれど、
 胸をうつ場面もあり、かなり感動した。



 9月13日
 チョコレート・アンダーグラウンド  作:アレックス・シアラー

 次にどうなるのか気になって、一気に読んだ。
 極端な思想の政党が政権をにぎった理由が、
 「こんな人たちに誰も投票するはずがない」と思って
 投票に行かない人が多かったからだ、というところが
 手放しに笑えないからおそろしい。
 わたしは絶対に、選挙を棄権しないようにしようと思う。



 9月12日
 ペガサスの翼 上  作:倉橋 耀子

 学校に行けなくなった少女 里央と
 虐待されたあと保護された馬 ペガサスの物語。
 人間に不信感を持つペガサスと少しずつ心を通わせながら、
 自分の心の中にある不安や悲しみを自覚していく里央は
 強いし、勇気のある女の子だと思う。
 次の巻で、学校に戻れるのだろうか・・・。



 9月10日
 聖なる島々へ  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 デイルマーク王国史 第2巻。
 1巻と同じ時期の別な町でのできごとを描いている。
 物語の中盤から最後まで、次々といろんなことが起きて、
 一気に読み終わったあとに、思わずため息が出た。
 旅の途中や聖なる島々で、伝説や習わしがほんとうになるところが
 美しくて、ぞくぞくするほどうれしかった。



 9月8日
 詩人(うたびと)たちの旅  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 デイルマーク王国史 第1巻。
 町々で歌を披露しながら旅をする吟遊詩人の一家の物語。
 今までに読んだめまぐるしい展開の作品とは違い、
 じっくりと物語の世界を味わえる作品だった。
 派手な衣装と馬車の装飾は、まるで目に見えるよう。
 この作者さんの色彩感覚は、いつもきれいだなぁ、と思う。



 9月1日
 ひと夏の旅  作:ドロシー・ギルマン

 わたしの大好きなギルマンさんの新刊。
 実際に書かれたのは1950年ごろだそうです。
 でも、ぜんぜん古臭さはなく、
 それは、ギルマンさんが大切だと思うことが、
 今も昔も同じように私たちにとって大切だからだと思います。
 「おばちゃま」シリーズも、新作が出るといいな・・・。



 8月31日
 裏 庭  作:梨木 香歩

 主人公の少女 照美の心の成長を中心に、
 バーンズ屋敷にかかわる少女たちの想いが展開する。
 今までに読んだこの作者さんの作品とは
 ちょっと違う雰囲気の作品だった。
 人は、自分の意思で成長することができるけれど、
 生きていくためにはほかの人とのかかわりが必要なのだという
 メッセージを受け取ったように思う。



 8月26日
 鬼の橋  作:伊藤 遊

 読む前に題名と装丁から感じていたイメージとは違って、
 人の心のやさしさがしみじみと伝わってくる物語だった。
 人はその心に何を思うかで鬼にもなり、
 逆に鬼であっても、心のありようで人にもなれる。
 それを象徴する非天丸と、孤児の阿古那の心のふれあいが
 主人公の篁だけでなく、読んでいる私の心にも
 強く、せつなく、語りかけてきた。



 8月24日
 グリフィンの年  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 『ダークホルムの闇の君』の続編。
 前作に引き続き、目が放せないおもしろさだった。
 特に後半は事件が次々と、しかもだんだん大きなことが起きて、
 最後にみごとなハッピーエンドに落ち着くところは、
 さすがだなぁ・・・と感心してしまう。
 恋愛話がいくつもあって、それもまた楽しい。



 8月22日
 ダークホルムの闇の君  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 久しぶりに、読み出したら止まらないおもしろさの作品だった!
 私たちの世界らしきところの人間に、
 観光地化されてしまった魔法の国という設定も、
 登場する生き物すべてが個性的で元気いっぱいなところも、
 楽しくて楽しくて、ぜひ買おう!と心に決めた。



 8月5日
 呪われた首環の物語  作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

 今までに読んだジョーンズさんの作品と雰囲気が少しちがうなあ、
 と思ったら、30年前に出版された作品だそう。
 私は、この物語の伝説っぽいところと、大人が妖精(?)の存在を
 疑いなく受け入れてしまうところが好きだ。



 8月2日
 青列車の秘密  作:アガサ・クリスティー

 「オリエント急行殺人事件」と間違えて借りてきてしまった。
 一度読んでいたけれど、それでもとてもおもしろかった!
 登場人物がみんな、外見や行動と違う素顔をもっていたり、
 名探偵ポアロの楽しくてやさしい性格が
 殺人事件とは別に、物語として楽しめると思う。



 7月29日
 永遠の夏休み  作:折原 みと

 読んでいるあいだ、ずっとドキドキしていた。
 3人は勇気があるなぁ、と思った。
 わたしにはとても無理。
 感想文はこの本で書くことにする。
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 7月28日
 カリブ海の秘密  作:アガサ・クリスティー

 ミス・マープルの長編。
 クリスティー女史の作品は、推理だけではなくて
 物語そのものが魅力的だと思う。
 人々の苦しみや心配ごと、夢や希望などすべてが
 起きた事件につながっていて、探偵はそれをときほぐす。
 こういうところは女性の作家ならではなのかもしれない。



 7月22日
 バッテリー X  作:あさの あつこ

 やっと文庫本で5巻目が出た。
 いろいろな想いを自分の中で繰り返し見つめている子どもたちが
 とても中学生とは思えないほど、大人びて見える。
 自分を信じることができるかどうか。
 誰かを信じることができるかどうか。
 それは、きっと大人になってももち続ける問いなのかもしれない。



 7月20日
 犠牲の妖精たち  作:ホリー・ブラック

 大人向け(ヤングアダルトと書いてあったけど)ファンタジー。
 魔法使いの物語にちょっと飽きていたので、
 妖精族のファンタジーは新鮮な感じがした。
 主人公の少女が妖精族の騎士に一目ぼれしてしまうストーリーは、
 「一目ぼれするほど素敵な人って、会ったことないなぁ…。」
 と、おかしな方向へ思考が飛んでしまった。



 7月15日
 神学校の死  作:P・D・ジェイムズ

 以前読んだ『女には向かない職業』という作品が好きだったので、
 久しぶりに見かけたこの作者の作品を借りてきた。
 舞台が神学校で、主人公はまじめな警視長ということで
 最初は堅い感じがするけれど、
 事件の核心に迫っていくにつれて引き込まれていく。
 誰の心にもある人間らしい部分が描かれていて、
 “完全な悪者”が出てこない展開が、現実的に感じた。



 7月10日
 少女海賊ユーリ 流星の歌  作:みお ちづる

 待ちに待ったシリーズ9巻目。
 護衛ロボットのゴアが、人間っぽいところがあるなー・・・と
 思っていたら、やっぱりロボットでしかなくて、
 ちょっとびっくりというかがっかりだった。
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