ティマちゃんのお料理教室 

    (某野望によりシナリオ形式でお送り致します)

 

     ♪たんたかたかたかたん・たん・たぁ〜ん

      たんたかたかたかたん・たん・たぁ〜ん

 

           (ティマ)     「こんにちは、ティマです。今日もとてもおいしいご馳走をつくろうと思います。本日のゲストはケンイチです。」
           (ケンイチ)    「こんにちは。先生、今日はよろしくお願いします。」 
           (ティマ)     「今日のメニューは豚のしょうが焼きです。ケンイチは豚肉・・・好き?」
           (ケンイチ)    「え、僕?僕は・・・、う、うん。大好きだよ!好きに決まってるじゃないか!(本当は牛肉の方が好きだけど。)」
           (ティマ)     「よかった!」 (にっこり)
                     「さて、今日は、新鮮な豚肉を使います。ので、新鮮な豚肉を取ってきてもらいます。現場のロックさぁ〜ん!」

           (ロック)     「現場のロックだ。俺は今、ここメトロポリスおいしい豚牧場に来ている。」
           (ティマ)     「豚さん、たくさん・・・いる?」
           (ロック)     「当たり前だ。ここは豚牧場だからな。さて、どの豚がいい?」
           (ティマ)     「私は・・・つぶらな瞳の、しっぽがくるんってなっているのがいい。」
           (ロック)     「むむむ・・・、みんなつぶらな瞳でしっぽがくるんとなっているからどれがいいのか分からん。」
          
           (ティマ)     「ケンイチ・・・、ケンイチはどれがいい?」
           (ケンイチ)    「え・・・、僕は・・・ティマが選んだのでいいよ★」
           (ティマ)     「え・・・。いいの・・・?」
           (ケンイチ)    「だって、ティマが選んだのが食べたいんだ★」
           (ティマ)     「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(はぁと)」

           (ロック)     「で、貴様等一体どれが食いたいんだ?!」

           (ティマ)     「じゃあ私が・・・(照れ)。」
           (ケンイチ)    「うん・・・。(つられて照れ)。」

           (ロック)     「あぁ、じれったい!俺が選んでやる!こいつだ!」
           (選ばれし豚)  「ぶひぃぃ〜〜〜っ!」
           (ロック)     「今からスタジオに行くから待ってろ!」

           (ケンイチ)    「『今から』って・・・。何時間かかるのかな・・・。」
           (ティマ)     「あぁ、これはね・・・。」
           (ロック)     「来たぞ。」
           (ケンイチ)    「えぇ?!な、なんで、なんで・・・。」
           (ロック)     「貴様は録画というものを知らんのか?」
           (ケンイチ)    「ろ、録画って言ったって限度があるだろう?ティマと会話してたじゃないか!」
           (ティマ)     「演技力・・・。」
           (ロック)     「フッ。」

           (ケンイチ)    「もう、いいや!気にしない!ティマ、早く作ろう。」
           (ティマ)     「じゃあ、ロック・・・豚さん・・・さばいて。」
           (選ばれし豚)  「ぶひっ?」
           (ロック)     「まかせておけ。俺は失敗などはせん。豚、今楽にしてやるぞ。」
           (選ばれし豚)  「ぶひぶひぶひ?ぶひぶひ、ぶひぶひぃっ!(訳:殺せるのか?俺は豚だぜ。)」
           (ロック)     「俺は豚の言葉などは理解できん。」
           (選ばれし豚)  「ぶひ、ぶひぃぃぃ。」
           (ティマ)     「なんだか・・・可哀想。」
           (選ばれし豚)  「ぶひん★」
           (ロック)     「豚のくせに色気などまくな。気持ちが悪い。」
           (ティマ)     「豚さん・・・・・・。」
           (ロック)     「おい、ロボット。豚などに情けをかけていては貴様の今後のスケジュールがスカスカになるぞ。」
           (ティマ)     「・・・・・・・・・・・・・さばいて・・・・・・・・・・・・・・。」
           (選ばれし豚)  「ぶひひっっ?!(訳:うっそ〜ん?!)」
           (ロック)     「くくく・・・。さぁ、豚よ、俺たちの番組の成功を祈れ。」
           (ケンイチ)    「待って!これじゃあ豚さんが可哀想だよ!」
           (ロック)     「何だと、貴様ゲストのくせしていい度胸じゃないか!」
           (ケンイチ)    「そんなこと関係ないよ!豚さん、僕が助けてあげるからね!」
           (選ばれし豚)  「ぶひ・・・。」
           (ロック)     「ちっ、余計なことを・・・。これでは生放送の番組が・・・。」
           (エンミイ)    「ティマ様、これを。」
           (ティマ)     「これは・・・・・・・・・・・・・・。」

           (ティマ)     「ここで、番組によせられたFAXをお知らせします。」
           (ロック)     「何っ?」
           (ケンイチ)    「この番組こんなコーナーあったんだ・・・。」

           (ティマ)     「まず、メトロポリスZONE−1にお住まいのアトラスさんからのおたよりです。
                     『懸命に生きようとする姿に心をうたれた。豚がんばれ。』
                     次に、同じくメトロポリス、ジグラットにお住まいの、レッド公からのおたよりです。」
           (ロック)     「父上から?!」
           (ティマ)     「『豚よ、不届きな息子を許してくれ。私の顔にめんじて頼む。』」
           (ロック)     「父上・・・、僕の番組見ていてくださったんですね!」
           (ティマ)     「おたよりをくださった2名の方に、番組特製オリジナルロック等身大ポスターをプレゼントします!」

           (天の声)    「あたしが欲しい!」

           (ケンイチ)    「今の・・・なんだろう?」

           (天の声)    「気にしないで!」

           (ケンイチ)    「気になるなぁ・・・。そうだ、ねぇ、ティマ。番組さ、残り時間少ないんじゃない?」
           (エンミィ)     「ティマ様、残り時間3分もございません。」
           (ティマ)     「どうしよう・・・・・・・・・・。」
           (ロック)     「よく考えろ、ロボット。完成品はレンジの中だ。」
           (ティマ)     「あ・・・。レンジの中に完成品があります・・・・・・。」

           (エンミィ)    「今日のおさらいです。画面をよく見てください。」
           
           (ティマ)     「来週は・・・・・・・・・・?」
           (エンミィ)    「来週はもう、別番組ですよ!」
           (ロック)     「な、何っ?そうなのか・・・。」
           (ケンイチ)    「結局、今日僕が呼ばれた意味ってないんじゃな・・・・・」(プツッ)

           (エンミィ)    「この番組はごらんのスポンサーでお送り致しました。」

           (エンミィ)    「来週のこの時間は、新連載★『ハム・エッグ』と愉快な仲間たちをお送り致します。」
           (ロック)     「この後は、『大好き★ロック・ホーム』がやるぞ。」

           (天の声)    「見ようっと★」

 

           <終わり>