第1話 『ボク ゆうた です。』
僕の名前は裕太、もうすぐ3歳になるんだ。
乗り物大好きな男の子さ。
お腹がまんまるのパパは和男、僕の抱っこで腰が痛いって言っているママは淳子っていう名前だよ。
山本ファミリーをよろしくね。
もう9月だけれど、パパは遅い夏休みを取るんだって張り切っている。
前の月にもお引越し休みだって言って1週間位休んだ、会社 大丈夫なのかな?
でも 僕はパパとママが僕の側にいてくれるのがうれしいなぁ。
この夏休みは10日間なんだって。 マウイって言うところへ僕を連れて行くって前から計画している。
マウイって遠いのかなぁ? 踊り子号に乗って行くところだとボク楽しいんだけれどなぁ。
9月04日(土)
朝からママは慌ただしくしている。 パパは遅くまで眠っていたけれどおきてきて、「おはよう」って僕の頭を大きな手のひらでグリグリすると僕と一緒に朝ごはんを食べた。
その後は、ブルー色の大きなスーツケースっていうやつに僕のトミカタウンなんかをしまいまじめた。
トミカタウンで今日 遊ぼうと思っていたのになぁ。 「ハワイで遊びたいでしょう?」ってパパは言うけれど僕はちょっと悲しかった。
空はグレーと言う色の雲がいっぱいだ。 ゴロゴロってボクのお腹みたいに時々なっている。
空から水がおちってくる。 これはママが教えてくれた雨っていうやつなんだなぁ。
パパは "ぶうぶ" で駅までママとボク それに荷物を運ぶと言ったけど
家をでようとしたら雨がやんだから歩いて行くことにした。
パパは大きな箱を2つ押している。 背中にはカボチャ色のリュックサックを背負っている。
「だっこ」ってせがんでみたけれど、困った顔をして 無理だろうっていうか顔をしてい
僕を抱き上げてくれない。
まあ しょうがない 歩いていくことにするか。 ママ 手をつないであげるよ。
駅までは僕がゆっくり歩いても5分でいける。
途中 小学生のお兄さん達と一緒になった。 僕もはやく小学生になりたいなぁ。
でもその前に幼稚園に行くんだって。
久しぶりのバァ(電車)だ。 走ってきたのはボクの好きな向かい合わせ座る電車ではなかった。
この前とは反対方向に電車が走りだした。 横浜っていうところに行くんだなぁ。
パパの前には大きな箱...これスーツケースって言うんだってね パパとママが言っていた...を置いている。
駅の階段ではパパ 真っ赤な顔をしてこの箱を両手で運んでいる。 僕とママがパパの前を歩いていると
「早く行って、行って 重たいんだから」 てボク達を急かす。 大変なんだなぁ。
僕は横浜駅 だ〜いちゅき。 だって おーどりこ や ナリタエクスプレス 緑色の電車
ボクの持っている電車と同じ電車に会えるんだもの。
遠くのホームにスーパービュー踊り子が長い間 止まっていたよ。 電車が故障してしまったのかなぁ。
ボクの大好きな赤とグレーの電車 成田エクスプレスがホームにやってきた。 この電車に乗るんだぁ。
ボクは前にもこの電車に乗ったことあるぞ。
どの席に座ってもいいんじゃないんだ。 パパとママには席があるのに僕にはないの?
僕はママの隣りの席に座るよ、パパは立っていてね。 うん しょうがないな、パパにも座らせてあげるよ。
ボクはママ の上に座るよ。
ボク達の前にはボクより小さなお友達がいた。 ゆうんたくんと同じぼうやとパパ・ママの3人だ。
ボクはちゃんとこんにちわできたよ。 だって ぼうやよりもお兄ちゃんだもんね。
ミニーかをかしてくれたから、ボクも電車のおもちゃをかしてあげたんだ。 電車の中でお昼寝しようと思ったけれど、楽しかったら寝るのやめちゃった。
パパはちょっと寝てたでしょう。 疲れてんの、しっかり頼むよ。
成田空港っていう駅についたんだ。 お友達にバイバイして、何度もエスカレータに乗って
エレベータにも乗って上の方へ昇っていったんだ。 そうしたら、天井の高い広〜い部屋に出た、パパは出発ロビーだよって言っていた。
パパは大きなスーツケースを押してチェックインカウンターっていうところに入っていった。
これから乗る飛行機の切符をもらうんだって、みんな座る席が決まっていて ボクの席もあるんだって。
だけど 早くしてほしいなぁ。 ここで じっとしているのはつまんないよ、早く探検したいよ。
大きなテレビの中では成田エクスプレスが走っているし、沢山の人が歩きまわっているし、それに遠くの窓の外には沢山飛行機が止まっているんだ。
あれは じゃる っていう飛行機だよね、この前パパが教えてくれた飛行機だよ。
お腹も減ってきたなぁ、ねむねむにもなってきた。 もう、ダメだ だっこ してもらおうっと。
ボクが目をクシュクシュしたらパパはだっこしてくれた。 あれ、パパが押していた大きな箱はどうしたのだろう?
しまじろうと一緒にブザーの鳴るところを歩こうとしたら、帽子をかぶったおねえさんが
そのお人形さんは離してねって言った、でもすぐに返してくれた。 これって何なのかな?
パパに抱っこされて長い長い廊下を進んだ、途中 大きな水槽を見つけたよ。 水槽の中には小さなお魚さんが沢山泳いでいた。
パパが きれいだね、これは金魚っていうだよ って教えてくれた。 これからボク達が行くマウイっていう所は海がきれいで沢山のお魚さんが泳いでいるんだって、多分
そんなお魚さんをボクも見ることができるだろうって パパは言ってた。 楽しみだなぁ。
飛行機に乗るんだって。
その前におしっこしておきたかったなぁ。
パパが大きなキップをおねえさんに渡したら そのおねえさんは 「三名様です」って言って切符を機械に中に入れた、そうしたら小さな切符が出てきて
それをパパは胸ポケットにしまった。 「さあ、乗ろう」ってパパもママもちょっとニコニコしている。
写真撮るんだって。
そうか、これが飛行機の中か 前にも入ったことあるなぁ。 飛行機の中は暗いなぁ。
ボクは真ん中に座るよ、パパが隣りに座る 反対側の隣りにはママが座るの。 うん、大きな席だなぁ。
座りごごちが悪いよ。 小さなテレビがついているよ。 何を見れるのかなぁ?
周りの人達は大人ばかりだけれど、前の列にあかちゃんがいるなぁ、席に立って後ろをみてみるともう一人お友達を発見。
ママもお友達を発見してうれしそうにしている。 ボク一人だとうるさいのが目立つからだって、失礼だなぁ。
周りの大人達は皆、何か飲んでいる。 パパは制服をきたおじさんにへんな言葉ではなしかけた、そうしたらそのおじさんがオレンジジュースをママとボクに、パパにはシャンパンっていう飲み物を持ってきた。
乾杯したんだけれど そうしたら ボクちょっぴりジュースこぼしちゃったよ。
ボクはジュースをおかわりした。
飛行機が動きだしたんだけれど、ボクはがまんしきれなくって寝むちゃった。
布団じゃないから寝心地はよくない、時々一瞬目を覚ますと パパとママは食事をしていた
結構満足している様子だった。
耳がキューンてしている。 うぅん、眠いよ〜。 もんと寝ていたよ〜。
パパに抱っこしてもらって長い飛行機をおりた。
階段を昇とそこには電車みたいなバスが待っていてそれに乗ったよ。
飛行機の中は冷蔵庫みたいに壁から白いけむりがでていて寒かったけれど、外はとっても暖かかった。
バスを降りるとイミグレーションというところで列に並んだんだ 小さな子供がいるからって
ボク達は短い列のところにならんだ。 パパ が 「アロハ」って カウンターの中のおじさんに言ったら
そのおじさんは ボクに微笑みかけながら 「アロハ」って言ってくれた、これって「こんにちわ」っていう言葉なのかな?
ボクも頑張って 「アッ」って言ったよ。
パパは家から持ってきた大きな箱をさがしてきて、台車に乗せたよ。
ボクはママに抱っこしてもらった。 パパはママに懐かしいねって話している 僕が生まれる前に何度もここへ来ているらしい。
インターアイランドっていうターミナルに行くんだって言っている。 別の建物に入って、エレーベーターに乗った。
そこでまた長い列に並んでキップをもらったよ。 パパが言った、ここでまた3時間近く飛行機を待つんだって。
建物の中はやっぱり寒かった、ボクは眠たかったけれど 寝れないよ お友達と仲良しになったり
ハンバーガーを食べたりしてすごしたよ。
今度の飛行機は前に乗った飛行機よりも小さな飛行機だった、飛行機に乗るとボクはすぐに眠たくなって寝てしまったよ。気が付くとまたどこか別の飛行場についていた。
パパは19分30秒しか飛んでいなかったぞ、って言っていた。 細かい人だなぁ、パパは。
ボクはパパにだっこされながらまた眠ってしまった。
タクシーでホテルに向かうだって。