第5話 もうちょっとで終わっちゃう マウイ ステイ
9月8日(水)
朝の起床は家族揃って11時、また今日もトーストとフライドエッグを逃してしまった。
外は快晴、海の向こうにはラナイ島が見える。
朝食にでかけると裕太は決まって、エレーベーターの前で「ベー ベー」と連呼する。
この旅行出て 裕太はエレベータがいたく気に入ってしまい、エレベータの前では動かなくなってしまう。
日本に帰った後が思いやられる。
ロビーでアロハ航空に電話し、明日のフライトの出発時間を確認する。
当初は 8:52AM の出発のスケジュールが 8:15AM に早まっていた。
往きに乗せてもらったタクシードライバーの Tim にも電話して Hotel
で Pick−up してもらう時間を調整してもらった。 彼は 6:30AM
に僕達ちを迎えに来る、ちょっと早起きしなきゃいけない 午前中・ブレックファーストの味を知らない我がファミリーにはちょっとタフな朝起きになりそうだ。
朝食がテーブルに運ばれて来るまでの間、裕太は池の鯉にエサをやっていた。
ウエィターがやってきて コーヒーを飲みながら裕太とママを眺めている僕に 「写真を撮りましょうか?お子さん方へ行ってください。」
と言った。 ナイス・サービス...でも、写真撮影にもちょっと飽きてきた。
カメラはデジカメと3mmフイルムカメラのオートボーイを持ってきた。 デジカメは主に僕が、オートボーイは妻がシャッターをきっている。
8mmVTRは旅行に持ってはくるものの、撮影が面倒なので部屋での8mmテープ再生記と仮している。
今回もここまでまったくVTR撮影はしていない。
食事を終えて部屋も戻って、大急ぎで身支度を整える。 もう一度、裕太にシュガートレインに乗せるためである。
一昨日は、ボーッとしていて機関車ライドを満喫しきれなかった裕太...今日は楽しめるかな?
2回目で慣れもあるのか、今日の裕太はシュガートレインに乗って大喜びであった。
ラハイナ駅までの40分間の汽車の旅、親である我々にもアッと言うまに感じた。
車掌さんが切符を売りに来る、ランドトリップチケットを買う。 今日の電車は早い時間のためか前回以上に空いていた。
ラハイナ駅の降り立つと裕太は土産物屋の中に走り込んでいった。 ちゃんと覚えているのである、おもちゃが売られていることを。乗ってきた汽車がブッコイへ向かえ出発するまで15分の時間がある、それまでの間
裕太に何かおもちゃを選ばせて帰りの電車に乗ることにしていた。 なかなか、選ぼうとしない車や汽車のおもちゃを棚の上で走らせて遊び続ける裕太である、やっと○○○と○○○のおもちゃを選らばせ
レジに並ぶ、前にも一人お客さんが並んでいた。 汽車の時間を気にして時計に目をやると「大丈夫よ、出発しそうになったら大声で汽車の出発を止めてあげるから。」とレジの女性は言った、彼女は車掌の女性と同じ制服を着ている。
多分、彼女も車掌をして汽車に乗っているのだろう。 その言葉に安心する。
汽車に乗ると、裕太は早速
今買ってもらったおもちゃを箱から出せとせがむ。 「あー・け・て」
外野風景を楽しむこともなく、2台の汽車のおもちゃを手すりに乗せて遊ぶ裕太だった。
とっても満足そうである。
乗った車両は前から3両目、この客車にはエンターティナが乗る車両である。
かれのアローハの言葉に返して、僕も 「アローハ」 とひときは大きな声で答える。
気のせいかまわりの外国人がクスッとしたような気がした。 彼は英語と日本語の両方でマウイやこのサトウキビ列車の説明をし、ウクレレ演奏とともにハワイアンソングを披露してくれる。
裕太も自分で一人で遊び続け、ママともどものんびりした気分になる。
でも...この汽車のイスは木製ベンチシートである、かたがた揺れる。 一日中乗っていたら体中が痛くなることであろう。
一往復で十分である。
汽車はブッコイの駅につき、シャトルバスに乗ってホエラーズビレッジまで戻り
そこから徒歩でホテルまで戻る。
昼間は暑い、散歩はちょっとつらい。
青い空にシャラトンの旗がアメリカ合衆国国旗とハワイ州旗に並んで靡いていた。
ホテルの部屋で水着に着替えるのだけれど、裕太はどうも外に出たがらない様子。
部屋で遊びたいのだろうか? でも明日の朝、出発する我がファミリーには今日が最後の日光浴である。
出ないのはもったいない...これが大人の事情。 水着に着替えさせ、日焼け止めを塗り、浮き輪に空気を補充し
外へ出る。 カップに氷とジュースを注ぐのも忘れない。
(浮き輪はどうも小さな穴があいたようで空気が漏れているようである。)
裕太の手を引いて外に連れ出したものの、プールサイドには近寄らず部屋に戻るに一遍ばりであった。
しかたなく、僕一人がプールで過ごし ママには泣いてもらうことになった。 ママ、ごめん。
時間は夕方の5時近くであった。 日没まではあと1時間と少し、ブラックロックへ向かって落ちゆく太陽の光を一生懸命からだで受け止めた。
といっても、体中にはめいいっぱいの日焼け止めを塗っているのだけれど...。
風がとても強い、プールからあがるととても寒い。
プールサイドから一組二組と人々がデッキチェアーを後にしていく。
喜多嶋隆の「夏物語」を読み終えた。
僕も日没のセレモニーを待たずして、手荷物と浮き輪を持って部屋に戻る。 マウイでのバケーションも終わりに近づいている、ちょっと寂しい気分である。
部屋に戻るとママがスースケースに荷物をつめていた。
今日はママの27歳(?)の誕生日、ウエスティンへ食事にでかけることにしている。
いつものようにTシャツではなく、ママはブラウスに着替えた。 僕も衿のついたシャツに靴下、それにサンダルではなく靴を履いて出かけた。
ウエステインはシェラトンから3ブロック離れている、ホエラーズビレッジの直ぐ隣りである。
歩くと10分はかかる。 シャトルバスを待った。 バスに乗ってしまえば2、3分の距離である。
以前にもこのホテルには食事に来たことがあるけれど、色々とレストランを見て回ってから決めようとしたけれど
裕太は寿司屋の前を通ったら ここがいい と言ってきかなくなった。 カウンターが良いそうである。
ブルーハワイをオーダー出来るかなぁ? と思って聞いてみたら、わざわざ バーへ電話して取り寄せてくれた。
すし屋なのにブルーハワイとオレンジジュースでハッピーバスディの乾杯をした。
オーダーはにぎり寿司、ここの寿司は評判である。 にぎり寿司の木の板に乗せられたカリフォルニアロールを裕太はボロボロにして食べていた。
裕太の最近の趣味はエレベータ乗車である。
食事のあと、裕太はウェゥテインのエレベータライドを望んだ。 一度、言い出したらきかない裕太の望みを聞いてウエゥテインの11階まであるエレベータに乗った、エレベータを降りるとそこは薄暗い客室フロワーである。
暗いのは苦手な裕太、後はエレベータに乗って降りるだけである。
ホエラーズビレッジでは、気に入ったバースディプレゼントを探すことはできなかった。
ママへのプレゼントは明日のホノルル空港で探すことにする。
さあ、明日は出発 朝は早い 。 冷蔵庫にはまだ4本の缶ジュースが残っている。