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6月30日
LakePowell とCanyon de chellyなどを周った後、Monument valleyに到着。 
ここはかつて様々な西部劇の舞台として使われた場所だ。
ジョン・ウェイン主演、ジョン・フォード監督による映画、「駅馬車」や「黄色いリボン」などが有名である。
子供の頃から描いていたアメリカのイメージその物の場所だ。
今日はmesa(このあたりのテーブルトップ状の山の総称)に登って頂上で現地のナバホ族の人と一泊する予定。
ナバホの人は普通のおっさんで、長髪を後ろで束ねてはいたが鶏冠みたいのは着けておらず野球帽をかぶっていた。mesaの頂上までは彼がガイドをしてくれたのだが、その道程がすごい。登山道などという物は無く、縄梯子などを使って岩肌を這うようにして登っていく。勿論、僕ら以外の観光客はおらずワイルドそのもの。2時間ほどかけてキャンプ地までたどり着いた頃には、結構ふらふらになっていた。


ここの頂上からの景色は素晴らしかった。日本に置いてきた些細な悩みなど頭の片隅にも無くなっていた。
夕日で遠くのmesaが赤く染まり、その遥か先では時折稲妻が光っている。所々で雨が降っているのが解る。幻想的な景色というのはこういう物の事であろう。
ナバホの人々は、風、川などと共に多くの神々を崇拝する。僕は無神論者だが神の存在を感じられずにはいられないような景色だった。
夜になるとナバホの人が彼らについての話をしてくれた。でも、 ただでさえ英語の苦手な僕には訛りのきつい彼の話を聞き取ることは残念ながら難しかった。
デビッドに「よく解らなかった」と話すと、「僕は英語は話せるけど彼らの話は理解できないよ。だからいいんじゃない」 と言っていた。
そんな様な話だったのか・・・ でもデビッドの言葉からは多少の人種差別的なニュアンスが感じられたりもした。なんとなくだけど。
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