エスメラルダ、デワルチ
ESMERALDA, DEWARUCI2004年6月14日、晴海埠頭に来ていた2隻の帆船の一般公開があったので行って来ました。
「エスメラルダ」はチリ海軍の練習帆船。「デワルチ」はインドネシア海軍の練習帆船です。当日は梅雨の晴れ間で、雲ひとつ無い青空と深い色の海に、帆船の姿が美しく映えていました。日差しが強いので、甲板の一部には日よけの布を張ってありました。小説の中でも南の海で停泊中などに、日よけを張っていたという描写を見かけます。こんな感じかななんて想像するのも楽しかったです。
一緒に行ったSkさんの写真をお借りしていくつか載せてみました。晴海埠頭に着くと美しい帆船の姿が飛び込んできました。現役の帆船に(見学とはいえ)乗るのは初めてなので、わくわくどきどきでした。手前がすっきりした姿のエスメラルダ、その向こうに満船飾のデワルチが見えます。
エスメラルダの船首像は、コンドルです。
前檣だけが横帆、その後ろはみんな縦帆なんですね。帆を広げた姿がみたいなあ。
↓これが、ビレイピン(綱止め栓)です。上に引くとするっと抜けます。金属製(真鍮?)でずっしり重いです。小説ではよく人を殴るのに使われていますが、本来はロープを掛ける道具です。向こう側には、ロープを掛けた状態のものが見えます。
エスメラルダの後甲板から見たデワルチです。マストがほぼまっすぐ並んでいます。
デワルチの船首像は、インドネシアの海の神様のようです。
この日は、船上でレセプションがあるようで、華やかな満船飾でした。小さい電球をつけたコードも張ってあったので、夜も綺麗だったでしょうね。
船尾に翻る大きな二色の旗は、もちろんインドネシアの国旗です。赤は勇気を白は潔白をあらわしているそうです。
帆の畳み方ははじめてみるやり方でした。
もしかしてわざとひらひらと賑やかにしてあるのでしょうか?
真下から見上げたマスト。デワルチも前檣だけが横帆、他は縦帆です。
このマストは縦帆です。シュラウド(横静索)は索ではなくて木製ではしごのようでした。
後甲板の船室は、見事な彫刻で飾られていました。
じつは、マストにも彫刻や絵画の装飾がされていてとても綺麗でした。
デワルチはエスメラルダより少し小さめです。甲板を歩いていても、かすかに水に揺れるのを感じました。
エスメラルダの水兵さんたちは、白い制服ですっきりとした印象。とてもにこやかで親切でした。
デワルチのほうはカーキ色の制服で、ちょっと砕けた感じ。楽隊の人が埠頭で演奏を聞かせてくれていました。とても明るい人達で、大太鼓の青年はセイウチか何かの着ぐるみを着て踊りまくっていました。曲は、なぜかクリスマスソングを演奏したりしていました。帆船の姿は、いつ見ても美しくていいですね。今度は、海の上を走る姿が見たいと思いました。
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