藤木ゆりこのホームページ 花遊戯/現在の日記へ


藤木ときどき日記

2004年3月〜6月分

参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:


'04年6月29日(火) 生意気 

28日月曜日は馬に乗りました。先週の木曜日も乗りました。この頃コンスタントに乗りに行けています。本当にただ乗っているだけなんだけれど。
昨日は背の高い栗毛くん。久々に乗ったら、というより馬装(ばそう:鞍などの馬具をつけること)をしているときに、高さを感じました。乗ってはそれほど変わらないんだけれどね。やっぱり乗りやすい子です。安心馬かつ楽なお馬にしか乗らない今日この頃。
しかしこの栗毛は降りてからが厄介。からだを拭くとくすぐったいといっては後ろ足で蹴るし、痒いくせに顔を拭こうとすると嫌がるし、ブラシを掛けていてもじっとしていない。叱られると、少しじっとするけれど、すぐにまたもじもじしだす。クラブに来たときは子供だからかと思ったけど、ずいぶん歳もとったはずなのに、やっぱり変わらない。それどころか、運動のあとお水をあげたら、味がついていないといって、口で容器をひっくり返そうとする。なんて生意気。いらないと言って唇でバシャバシャ遊んで飲まない子はいるけど、下からひっくり返して人に水をかける馬なんてこいつだけだわ。当然ですが、お馬によって性格が本当にいろいろです。

家に帰ったら、ひょんなことから軽い腰痛になってしまったので、すべての予定を返上して、横になってずっと本を読んでいました。おかげで、翌日はほぼ平常どおりでした。来週も無事乗ることが出来そうです。

明日と明後日は、待ちに待った、チョンさんとマイスキー、チョンさんと庄司紗矢香&東フィル、のコンサートです。楽しみ〜〜☆

 '04年6月27日(日) 俳優祭 

テレビで「俳優祭」を見ました。この頃すっかり歌舞伎にもご無沙汰なので、子供たちが大きくなっていて、しみじみしてしまいました。映像と舞台をあわせた「奈落」という演目のラストの、歌舞伎座の壁に掛けてある、亡くなった歴代の名優の写真が映るシーンが一番感慨深かったです。
この「俳優祭」は2年に一度、ファンサービスとして、役者たちが学芸会のようなどたばたの芝居をしたり、ロビーで模擬店の売り子をしたりする催しです。昔はとっても行きたかったけれど、今はそれほどでもないかな。
「俳優祭」はオフィシャルでも「はいゆうさい」と読むようですね。わたしは「はいゆうまつり」の方が好きです。最後に俳優協会会長の雀右衛門さんが「はいゆうまつり」と言っていたのを聞いて嬉しかったです。

 '04年6月22日(火) 台風一過 

本当に台風がかすめて通ったあとの空は良くはれて、遠くの山までくっきり見えました。今の職場は、ビルの15階にあるのですが、周りに高いビルが無いので、遠くまで良く見渡せます。日本丸のマストのてっぺんよりもう少し高い位かな。海が近いともっといいのだけれど、見えるのは陸地と山ばかり。でも、天気によって景色が変わるのは本当に面白いです。

昨日は台風の影響で午後から雨と風がすごかったです。乗馬クラブでは青々とした木の葉が枝ごとちぎれて散っていました。馬たちは、風が強いなあ、とは思っているものの自然の音にはあまりびくついたりしないようです。でも、室内馬場は混雑していたので、乗り手はちょっと緊張してしまいました。お馬がいつもの安心爺だったので、危なげはありませんでしたが、他の馬とすれ違うたびに耳を倒したりするのはやめて欲しかったなあ。

それにしても、台風以外は晴天続きです。梅雨はどこに行ったのだろう。

◆テレビ情報

 '04年6月14日(月) 帆船見学 

晴海埠頭に、チリ海軍の練習帆船「エスメラルダ」とインドネシア海軍の練習帆船「デワルチ」という二隻の帆船が来ています。それに、エスコート艦として自衛隊の「ひえい」が一般公開をしていたので、お友達のSさんと一緒に見学に行きました。梅雨の晴れ間の澄み切った青空、風もさわやかで気持ちよかったです。バスが晴海埠頭に着いたとたんに万艦飾のデワルチが目に飛び込んできて、わくわくどきどき状態でした。

船については、ほとんど素人の二人ですから、わあ綺麗だねとかロープが意外と柔らかいねとか、そんな感想ばかりでした。日差しが強いので、日よけの布が張ってありました。「エスメラルダ」の舵輪にさわって、動かせないよね、などと話していたら、横にいた水兵さんが回していいよと教えてくれました。わははは、ボンデンだ〜と喜んで回してしまいました。
水兵さんたちは、みんなにこやかで、とても感じが良かったです。そして、皆さん練習生だから若いのですね。(「水兵」さんという呼び方は違うのかも知れないけど、便宜的に使わせてください)
海洋冒険小説では「ビレイピン」という道具は、人を殴る時によく使われます。切り込み攻撃をされて反撃するときとか。そんなわけで、私の中ではロープがかけてあったら使えないんじゃないの?となるわけですが、本当は、輪にしたロープを掛けておく道具です。ちょうど、ロープを掛けていない、ぴかぴかに磨いたものがあったので持ち上げて見ました。ずっしり重かったです。せっかく磨いてあるのに、さわっちゃってすみませんでした。

「デワルチ」は、東京に来るのは初めてだそうです。いかにもインドネシアの船らしく、近くに寄るとお香の香りがしました。船首像は海の神様なのでしょうか。さらにマストや船室にも綺麗な木の彫刻が施してありました。お国柄ですね。エスメラルダのスマートさに比べると、とっても素朴な感じがしました。船員さんの制服も、エスメダルダは白、デワルチはカーキっぽい色でした。
デワルチの前では、楽隊の演奏をしていました。大太鼓を体の前に抱えた青年が、激しく動くパフォーマンスをしながら演奏していました。それも、アシカの着ぐるみのようなヘルメットをかぶって。明るい楽隊でした。それに、みんな細い。ウエストなんか、今時の日本の若い女の子も真っ青くらい細かったです。
驚いた事に甲板では、おみやげ物を売っていました。デワルチの絵とロゴのついたキャップとか、インドネシアの民芸品とか、なぜかジムブームで楽しそうにポーズをとっている水兵さんたちのポスターとか(笑)
もっと驚いた事に帆桁の帆は、もちろん畳んであるのですが、くしゃくしゃっと丸めて止めてあるだけ、という感じで、端の方など広がって風に翻っていました。ひえ〜艦長に叱られる〜と、見ているこっちが心配になってしまいますが、特に誰も問題にしていないようで、これもお国柄でしょうか。
船尾には大きな赤白二色の、インドネシアの旗が海風に翻っていました。それと、海賊船のようなどくろの旗も掲げてあったのですが、あれは何だったのでしょう。
「デワルチ」では、船が揺れているのがよくわかりました。「エスメラルダ」では感じられなかったのは、船の大きさのせいでしょうか。デワルチのほうが少し小さい船でした。

最後に、日本の自衛隊の護衛艦「ひえい」も見学しました。艦に登る渡し板に足を掛けたとたん「手すりにつかまってください」と声をかけられました。これもお国柄ですかね。「ひえい」はもちろん帆船ではありません。甲板にはヘリコプターも展示してありました。エスメラルダの、すっきりした白い制服を着た水兵さんたちが見学に来て説明を聞いたり、記念写真を撮ったりしていました。

お天気も良くて、綺麗な帆船が2隻も並んでいるのが見られて、とってもハッピーでした。

 '04年6月11(金) 映画「トロイ」 

金曜のレイトショーはけっこう混んでいました。となりの外人3人連れのおしゃべりが迷惑でした。ここは日本の映画館なんだぞ〜〜と思いつつ、なかなか映画に集中できなかったのでした。

以下、ややネタバレです

始まりと終わりが、ショーン・ビーンのナレーション、劇中も美味しい役どころで、その点では大変グッドでした。「シャープ」ばっかり見ている目には、いきなりおじさんになっていて、びっくりですが(笑)「シャープ」に目が慣れていると、確かにボロミアも別人になっていたわね。でもあれだって年齢50歳くらいの役だったし。オデッセウスって何歳くらいの設定なんだろう。

映画の始めの頃の、海の青さがとても綺麗でした。ずっと見ていたい映像でした。
ブラッド・ピットのアキレスがトロイの砂浜に降り立って闘うシーン、黒くて丸い盾を背中にしょっていました。新種発見…「アキレス亀」…と、どこかでマチュリン先生が望遠鏡で見ているのでは、なんて考えていたのは私だけです。
トロイの騎馬兵の盾の形は太った三日月型で、背中に背負って馬に乗っても邪魔にならない形でした。それが、資料に基いているのか、映画のオリジナルかはわかりません。馬には鐙なしで乗っていました。あの当時は、まだ、馬に乗ったまま闘うことはしなかったのです。そういえば、ギリシャ側の幕屋がまるで、モンゴルのゲルじゃありませんでしたか? あれは資料に基いているのだろうか。
この映画は、キャッチ・コピーに偽りなしの「愛のための戦い」でしたね。愛というより恋かもしれないな。予告編にはあまり出ていなかった、パリスとヘクトルのいとこにあたる巫女さんとアキレスがメインの恋人たちでしたね。
ブラピはやっぱりブラピでした。「レジェンド・オブ・フォール」でも弟を殺されてぶち切れていましたが、今回もかわいがっている従兄弟を殺されてまた切れていました。
ともあれ、舞台やセットは壮大なスケールなんだけど、ラブストーリーのためか、登場人物が妙に現代的に見えて、歴史物を見たという感じはなかったですね。監督が意識したという、強烈なお陽さまの光のせいではないと思う。名優をそろえた割には、重厚さもなかったし。メイキング番組を見てから行ったのですが、アキレスやヘクトルの立ち回りには6ヶ月もかけてトレーニングしたんだそうですよ。確かにこれなら、時間がかかっただろうなとは思いました。それだけに、ちょっともったいない気がしました。若い女性にはおおむね評判が良いようですが、そういう映画を意図して作ったのだろうか。だったら、成功だわね。
さらに最後は、いきなりレゴラスが出てきたのかと思うほど、弓の腕があがったパリスに驚いて、何がなにやらといううちに終わってしまいました。

映画の中で一番気になったのは、アキレスが一人で城門の前でヘクトルを待っている間、そして戦っている間、彼の横で、2頭立ての戦車のお馬が、ずーっとおとなしく待っていたところです。きっと見えないように杭か何かを使って止めてあったのだろうけれど、ずいぶんお行儀の良いお馬たちでした。
相変わらず、何を見に行っているのやら。ですね。ともあれ、3時間は長い。2時間だったらもう一度見に行くんだけどなあ。

 '04年6月10日(木) 木々の緑が綺麗です 

春の花々が咲いては終わり、ツバメが飛び交う季節になりました。富士山は、紺色に白のストライプ模様です。この前、乗馬クラブに行った時は桜の花が終わったばかりの頃だったのに、すっかり葉が繁って木陰の空気がとても気持ちよかったです。仕事が忙しかったり、風邪で2日も寝込んだりで、結局休みがみんなつぶれてしまって、また一ヶ月ぶりの乗馬になりました。やっぱり、お馬に乗るのは楽しいです。でも明日(か明後日?)の筋肉痛が怖いかも…(笑)

それにしても、全仏オープンテニスは、コリアが絶対優勝だと思っていたのに、決勝がひどい結果になって、がっくりでした。お客さんは楽しかっただろうけど、私は不機嫌でした、がんばって終わり(日本時間午前2時頃)まで寝ないで見ていたのに。ぐっすん。

友達のお仕事も一段落したので、打ち上げに、お豆腐の懐石料理をご馳走になってしまいました。美味しかったです。
彼女の家のテレビでは、ディズニーチャンネルが見られます。ご飯休憩の時に、ちょうど「三銃士」をやっていたので、さわりだけ見ました。キーファー・サザーランドやチャーリー・シーンが出てる映画です。そういえば、ホーンブロワーのドラマでブッシュくんを演じている、ポール・マッガンがでてるんだったわ、と思ったら、えっ、あれがそうなんですか? ダルタニアンに決闘で負けてしまい、馬にまで馬鹿にされるフランス貴族。おしろいに口紅で派手なフリルの衣装でした。

ほぼ発売と同時に買ったのに、今まで封も開けていなかったDVD「戦艦バウンティ号の反乱」をやっと見ました。1935年のアカデミー作品賞受賞作なのね。白黒です。クラーク・ゲーブルの前髪の乱れたところが素敵でした。特典映像も短いけど、なかなか面白かったです。

 '04年5月18日(火) ラジカセを買う 

前世紀の遺物ダブルデッキのラジカセが、まだ田舎の地元では売っています。これが壊れる頃には、どこにも無いだろうと思いつつ、買ってきました(笑) 机の上のミニコンポのカセット部分だけ壊れてしまって、落語や歌舞伎や長唄がずっとお預けになっていたのです。でも、あるきっかけを期に、安物のラジカセを買ってしまいました。
それは…ヨアン君のカセットを買ってしまったのです☆ そう、ドラマ「ホーンブロワー」のヨアン・グリフィズ君の朗読の「ホーンブロワー」なのです。短縮版なので、原書がすらすら読める方や、映画が字幕なしで大丈夫な方には物足りないでしょうけど、私にはちょうど良い長さなのでした。それに、ホレイショだけでなく、ブッシュくんもソーヤー艦長も、ウエラードも、みんなヨアン君が演じているわけで、当たり前だけど楽しいのでした。こんど「飛魚亭」のほうに紹介します。いや、アマゾンで残りわずかとか24時間以内に発送などと書いてあると、ついね(笑)

アマゾンjp.Lieutenant Hornblower

14日は「オーシャン・オブ・ファイヤー」を見終わった乗馬友達二人と合流して、おしゃべりをしました、まるでイギリスの馬雑誌「HORSE&HOUND」のように、すべての話題が馬ばっかりで少し犬もありでした。楽しかったです。

フジテレビからDMが来て、やっぱり9月にチョンさんとフランス国立放送フィルの公演があるそうです、良かった。オペラだけではもったいないものね。でも、チケットが買えるのかが問題だわ。

ここのところ、漫画家の友達の手伝いに行っています。着物の絵にトーンを貼ったりしているので、長唄が聞きたくなったり、歌舞伎の絵が描きたくなったりしています。でも、絵を描いて遊ぶ時間が無いのでした。夏の即売会はどうなるんだろう。気がつけばもうすぐだよね。

 '04年5月8日(土) 音楽な日々 

NHKでギター職人さんの番組をやっていました。こだわりの手作りギターが素敵でした。沖縄出身のビギンというグループの発案で新しく作ったという、楽器も感動的でした。さわるのも初めてというアナウンサーの人が弾いても、歌の伴奏が出来てしまうという、優れものでした。もっと生活の中に音楽を、というのがその演奏が簡単な楽器が発案された理由だそうです。途中から見たのですが、なかなか素敵な番組でした。

7日は、チョンさんのコンサートでした。そういえば、ピアノソロはエレーヌ・グリモーでした(また、舞台に出てきてから思い出すパターン)。狼と友達のピアニストで有名? とっても早いラベルでした。アンコールは、ラフマニノフだったかな?うろ覚え。メインはマーラーの「巨人」でしたが、いつもに比べてオケがちょっとバラっとした印象でした。まあ、そんな日もあるさ。
終わってから、久しぶりに会場でお会いしたH氏とMさんとビールを飲みながらおしゃべりしました。オケのお国柄の話とか、H氏の行った外国のお話とか、いろいろな話題で楽しかったです。H氏の案内で行ったのは、ブリティッシュ・パブ。ほとんどのお客さんと従業員が外国人で、サッカーが映っているテレビ画面が二つもありました。頼んだのは、お店の名前と同じ「ホブゴブリン」という黒ビールと、ベルギーの白ビール。ホブゴブリンはとってもなめらかな泡で、意外とあっさり味。白ビールは本当にシードルをもっと薄くしたような色でいかにもベルギービールらしいフルーティな味でした。どちらも美味しかったです。

私は昔からビールは嫌いだったんだけど、最近ギネスやら日本以外のビールなら飲めるようになりました。「のどごし」重視タイプの冷やして飲む日本のビールがどうも好きでは無かったらしいの。でも、日本では外国のビールも冷やしてるんだよね。出来れば、ヨーロッパのビールは冷やさないで出して欲しいなあ。

 '04年5月5日(水) 欲張りな日々 

2週間以上も日記を書いていませんでした。書きたいことはいっぱいなんだけど、とにかく気力体力ともに、仕事とお出かけ(遊びですが)で使い果たしていましたです。
3日は有明で同人誌即売会がありました。予想以上の人出だったのか、売り切れのサークルが多くて、遅めに行ったらお目当ての一つが売り切れで悲しかったです。やっぱり行列に並べばよかったか…

29日は、原稿の締め切りがあって、本当は我慢するつもりだった、横浜の日本丸の総帆展帆(そうはんてんぱん)。NHKのお昼のニュースで見たら、やっぱり行きたくなって午後から出かけて、ドックの横のベンチで鉛筆で原稿を書いていました(笑)雲ひとつ無い青い空に、白い帆が映えて本当に綺麗でした。ベンチはランドマークタワー側にあるので、ビルが目に入らないので余計に良いのですよ。その後、海洋系のオフ会にやっぱり参加してしまいました。売店に、掘り出し物の本があることを教えてもらったので、喜んで買ってしまったし。知識と情報が豊富なお話が聞けて楽しかったです。

22日は「王の帰還」日本語吹き替え版を原作読者の友達と見に行って、その後食事をしながら、いろいろおしゃべりしました。突っ込みどころには事欠かない映画だし、楽しかったです。サラダバーで、プチトマトもお皿に取ってきて食べました。

嬉しいニュースは、イギリスのドラマでNHKで放送された「ホーンブロワー」がDVD化されるという事!! イギリスやアメリカではとっくに発売になっていたけれど、日本ではどうなるか、もしかしたら無いかも知れないと思っていただけに、とっても嬉しいです。

それにしても、まだ買って来たまま封も開けていないDVDが4つもあるし、ビデオにとって見ていない映画がたまっているし、読みたい本は山積みだし…、ふと気がつくと実は年中こんな状態かも知れない。欲張りな性格なんですね。出来ることよりやりたいことのほうがずっと多いというのは。

ともあれ、7日は今年最初のチョンさんのコンサートです。わくわく☆

 '04年4月19日(月) 映画「HIDALGO」(ネタバレなし) 

ほんとうはこんなことしている場合では無いんだけど、行って来ました、邦題「オーシャン・オブ・ファイヤー」。

ヒダルゴが、かわいい!!!もう、それに尽きるなあ。オープニングのアップで、ノックダウンでした。やっぱ、邦題も「ヒダルゴ」にしておいて欲しかったよ。馬を擬人化しない、ぎりぎりのところで、しっかり性格描写もされていて、これこそ、お馬の映画でした。「シービスケット」はタイトルは馬の名前だったけど、馬の性格はほとんど描かれていなかったからね。ヴィゴも良かったですよ。監督がヴィゴを選んだのがわかるキャラクターでした。ストーリーも、楽しい娯楽冒険活劇でした。「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」のように荒唐無稽ではなく(あれはあれで好きだけど)、ほとんどが実写のアクションなのも、見ていて嬉しい。
実在の人物がモデルとはいえ「フランク・ホプキンスという長距離レースに強い乗り手がいて、ムスタングを大切にしていた」ということから、大きく膨らませた物語なのが、かえって安心して見られてよかったです。1月に見た「武者〜MUSA」も「高麗の使節が明に行ったまま帰ってこなかった」という事実だけで、できたお話で、とっても面白かったし。この頃、原作つきではらはらしながら見る映画が多かったからね。

ラストの映像は、お馬好きの人には、とっても目に嬉しいものになってます。眼福映画です。ぜひおすすめ!

「HIDALGO」公式サイト

 '04年4月12日(月) キーファー・サザーランド 

今日も馬に乗りました。名残の桜の花びらがちらりほらりと舞っていました。入れ変わりには八重桜が五部咲き、銀杏は枝々から小さい扇形の葉を出しています。そして、ヒメリンゴの木が満開。ぱっと開いた、薄い桃色の花がとてもかわいいです。
今日は日差しが強く暑いので、室内馬場で乗ろうと思ったのですが、レッスンしている人の邪魔になりそうだったので、外に出ました。なるべく日陰を選んで乗りました。工事の車の音が聞こえたり、ジャックラッセル犬が大勢で吠えたりしていましたが、CBくんは耳を向けるくらいで、それほど嫌がることも無くてよかったです。やっぱり、外は気持ちが良いです。

さて、フジテレビ系で昨晩まで「24(原題:"24")」というアメリカのドラマを、数話ずつまとめて放送していました。職場の人に聞いて初めて知り、最後の日だけ何とか録画して見ることが出来ました。大統領候補の議員や邪魔をするテロリストとそれを阻止するエージェントの24時間の話が、時間を追って同時進行で描かれる形になっています。
実は、このドラマ、タイトルは忘れていたのだけど、以前にキーファー・サザーランドがテレビドラマに主演して話題になっている、という記事を読んで、興味を持ったものだったのです。でも、レンタルは利用しないので、すっかり忘れていたのでした。日本でも話題になっていたのね。
キーファーといえば、ディズニーの「三銃士(1993)」のアトスです。それから「ヤングガン(1988)」と「ヤングガン2(1990)」ですね。かっこよかったんですが、なんか、今回だいぶおっさんになってました。このドラマは2001年だから、仕方ないか…大きい娘のいる役だったし。

ちなみに「ヤングガン2」にはヴィゴ・モーテンセンが、馬に乗るいい役で出ています。「三銃士」には、ドラマのホーンブロワーでブッシュくんをやっている、ポール・マッガンが出ているんですね。どんな役だったのだろう。

それにしても、ドラマや映画を見ながら、すぐ細かいところが気になってしまうのは、悲しい性です。「24」では医者らしき人が、呼吸が止まった人に心臓マッサージのあと、もう尽くす手がありませんと言うシーンがありました。そんな斜めの角度で、心臓マッサージをするか?数回やっただけで、あきらめるのか?と言いたくなってしまいました。ERじゃないから仕方が無いんですが。とにかくその人が死なないと物語が進まないので、仕方が無かったんですが…。また、なんで訓練を受けているはずなのに、何発も銃を撃って全然あたらないんだ?あたらない距離ならなぜ撃つんだ?とか。誘拐した人の手だけ縛って、どこにもつながず野外に置くってありか?とか、いや実は他にいきさつがあったのでしょうけど、1回流して見ただけでは細かいところまではわからないので、そういう印象を持ってしまうのでした。
でも、そんなことは無視して、ぐいぐい引き込まれる、面白いドラマでした。ラストは予想外で衝撃的でした。

 '04年4月8日(木) 名残の7回目 

映画「マスター・アンド・コマンダー」は主な映画館で9日までです。明日は行けないので、最後の航海に行ってまいりました。映画館で見られたのは、結局7回でした。風の音で始まり、風の音で終わる、素敵な映画でした。この映画で、同じ映画館でも座る席の位置によって、全然印象が違うことを発見しました。今まであまり気にしていなかったのだけど、後ろのほうでは、波の音や木造の船体の軋む音がよく聞こえ、前のほうでは砲撃で飛び散ったものが、頭の上に振って来るようでした。鞭打ちの音は、ずっしり重くて痛そうなんて物ではなかったし、砲撃の音はお腹に響きます。本当に映画館で見るための映画です。名残惜しいなあ。
今日は、ゆったりストーリーを追って見ようと思いながら、やっぱり細かいところを探してしまうのでした。言われてやっと気づいたのは、ネルソン提督の肖像が、隻腕で袖を前ボタンに止めているものだったこと。ブレイクニーをお見舞いに来た艦長があげた本の挿絵です。ほんとうにいろいろな発見がたくさんある映画です。

ともあれ、来週からは落ち着いて「ロード・オブ・ザ・リング」を見に行く事にしましょう。あ、でも17日には「オーシャン・オブ・ファイヤー」が始まるのだった。

◆テレビ情報

 '04年4月5日(月) 無事これ名馬 

予定通り、桜の散る中での乗馬が出来ました。いい具合に風が吹くので、ひらひらと舞う花びらが本当に綺麗でした。今日は、CB君が仕事に復帰していたので、今年も栗毛に乗ってお花見乗馬が出来ました。もちろん黒鹿毛でも葦毛でもいいんですけれども。栗毛は、おひさまの光を受けると、金色に光ってとても綺麗です。

先日、NHKの「人間ドキュメント」でハルウララをやっていました。武豊が乗ったのを織り交ぜての取材でした。前回のは見ていないのですが、なかなか良い番組でした。実は私は、世の中でなぜあんなに人気が出るのかは、相変わらず良くわかりません。つまり、自分の意思でなく、人間に出走させられている姿を見て勇気付けられるというのが、わからないのです。でも、今回の番組を見て、なぜ彼女が走りつづけるのかは少しわかりました。
どうも、私は競馬の仕組みは良くわからないのですが、あの馬は調教師さんの持ち馬のようですね。で、調教師さんは走れるうちは走らせてあげる主義なのだそうです。馬は経済動物なので、用が無くなったら、たいていは処分されてしまうのです。他の人だったら、一勝もしていないハルウララ号もとっくに処分されてしまっていたかも知れません。でも、この調教師さんはそんなことはせず、かわいがっているのです。厩務員さんも、とても彼女を大事にしています。彼女も、彼らが大好きのようです。そんな人間の期待に答えようと、彼女は嫌なレースにもがんばって出ているんだなと思いました。馬は、人間よりさらに人の気持ちを察する動物ですから。
そして、彼女はほとんどレースを休んだことの無い、故障の少ない馬なのだそうです。勝てなくても、故障しないほうが、馬をかわいがる調教師さんとしては嬉しいのでしょう。一度彼女の足がはれた時は、とても心配そうにしていましたから。
それに、彼女は眺めるだけでも嬉しくなるような、綺麗なお顔をいました。

翌日「ロード・オブ・ザ・リング」や「オーシャン・オブ・ファイヤー」で、見事な騎乗ぶりを披露している、ヴィゴ・モーテンセンのインタビューを見ました。彼も、馬が好きなのですね。今回も主演の馬を買い取っていますが、そのことをインタビュアーにきかれた時の答えは「馬を『所有』したかったのではなく、会いたい時に会えるようにしたかった」という内容でした。馬好きとしては嬉しいことばでした。
それにしても、インタビューのなかに「ハルウララ」の名前が出てきたのには、びっくりでした。彼のユーモアだったのでしょうか? 

 '04年3月29日(月) 満開まであともう少し 

乗馬クラブの桜は、五分咲きを少し過ぎたところ。ものすごい風でしたが、やっぱり外の馬場で乗りました。桜が咲くと、景色が明るくなった感じがしますね。
ついこの前、桜の下で栗毛のAmnくんに乗った日記を書いたような気がするのに、一年たつのは早いものです。思えば、彼はもういないのでした。
今日もまた予約を入れていたCBくんは不調で、Aht君でした。ぽかぽか陽気というよりは暑いくらいで、運動の後の常足は、木陰を歩きました。
この分だと、来週も桜吹雪の下で乗れそうです。楽しみ。

 '04年3月28日(日) 「トムさんを探せ!」 

この前の休みに風邪で行けなかったので、仕事の帰りにレイトショウで見てきました「マスター・アンド・コマンダー」5回目。(これだからいつまでも完治しないのだが…)

今日のテーマは「トムさんを探せ!」(笑) 「飛魚亭」にアップした「マスター・アンド・コマンダー バックステージツアー」でお話を聞いた、トム・マクラスキーさんを探してみました。
◇一番わかりやすい、手術の場面では、キャラミー君の左、ボンデンたちの右にいます。真剣な面持ちで、マチュリン先生の手元に見入っています。ボンデンの言葉には、うなづいたりしています。長いお下げを前に垂らしているので良くわかります。
◇その前の、冒頭のシーンにもいます。ホロムとキャラミーが望遠鏡をのぞいているシーンの後ろに、黒い布を頭に巻いています。熟練水兵ドゥードゥルの右にも映りますが、すぐに見切れてしまいます。(同じシーンの写真が、メイキングブックにもあります)
◇キャラミーの乗る筏を、製作している夕暮れのシーン。筏を作っている後姿が映ります。金髪のお下げでわかります。
◇ラッセル・クロウの艦長とジェームズ・ダーシーの副長が、マストのてっぺんから楽しそうに降りてきたあと、入れ替わりにするすると登っていくのが、トムさんです。右端に映ります。
◇最後の切り込みのシーン、アケロン号へ向かって、ロープを投げているのが映ります。ほんの一瞬ですが、多分間違い無いと思われます。
以上、新しく確認したのは4箇所でした。多分そうだろうというのはもう少しありましたが、あとはDVDですね。

 '04年3月27日(土) 春風、、、春風邪? 

3月とは思えない寒さが続いて、固いままだった桜のつぼみも、やっと開いてきたようです。3部咲きぐらいです。

23日は、テノールのイアン・ボストリッジと内田光子の「冬の旅」を聴きに行きました。今年に入って、最初のコンサートかな。噂にたがわぬ美声でした。よく通る声量で、透明な光沢のある声。外国まで聴きに行く友達の気持ちが良くわかりました。それにしても、本当に細いからだで、どこからあの声が出るんでしょう。

コンサートの後は、いつものBBSのお友達、O様とSkさんとお茶をしました。歌舞伎の話やテレビドラマの話が主だったかな、楽しかったです。O様、お馬人形の絵葉書ありがとうございました。Skさん、お誘い&良い席のチケット取ってくださってありがとう。誘われなければ、行かなかったので、とっても得した気分でした。

コンサートまでは、絶対風邪をひかないとがんばっていたのですが、とうとう、その後ひいてしまったようです。のどが痛いです。まあ、この後しばらくコンサートは無いからいいや(笑)

 '04年3月19日(金) M&C三昧 

昼から映画「マスター・アンド・コマンダー」を見て、お台場の艦の科学館で「19世紀の英仏軍艦と海の男たち」展〜「マスター・アンド・コマンダー」公開記念〜を見て、そのあと「マスター・アンド・コマンダー バックステージ・ツアー」に行きました。そのあと、海洋小説ファンのお友達でオフ会。Tkさん、Tdさん、Kさん、Nさん、私の5人。私は、ギネスビールのあと「ジャックローズ」という甘いカクテルを頂きました。Nさんがメニューで見つけたのですが、私も一緒にたのんでしまいました。名前に縁があっていいでしょ。

映画は4回目、やっと雪の中でヘッド(艦の先端部分にあるトイレ)に腰掛けている人を視認しました。台所でロープを燃やしている人の片足が無いのも、今回初めて気がつきました。など、発見いろいろ(笑)
船の科学館は、無料展示だけに、品数は少なかったけど、ファンとしてはやはり嬉しいものでした。時間が少なかったので、また行く予定。

メインイベントは、「マスター・アンド・コマンダー バックステージ・ツアー」です。M&Cの主演女優、ジャックの艦サプライズ号を演じた帆船は、"HMS"ローズと言います。ローズの元クルーで、映画の撮影にもずっと参加していた、トム・マクラスキーさんの講演会でした。撮影地サンディエゴまでの、ローズの航海の様子や、映画撮影風景の写真を見ながら、日本語で解説してくださいました。なんと、その原稿をみたら、漢字とかなを使ってありました。アメリカの大学では哲学を専攻したとか、かなりインテリな方ですね。今は京都在住で、囲碁やそろばんを習っているとか。
船乗りというので、筋肉隆々とした方かと想像していたのですが、とてもほっそりとして色の白い方でした。髪は昔の水兵さんのように長く伸ばして三つ編みにしていました。映画にもこのヘアスタイルで、アップで映っています。もちろんロングショットは数え切れないのだろうと思います。でも、撮影に入る前に切れと言われた、と聞いて驚きました。いやだと言ったら、出演させないとまで言われたそうですが、何とか切らずに済んだそうです。
休憩時間には、質問にも答えてもらいましたが、とてもやさしい感じの素敵な方でした。実は私は、他の女の子たちに混じって、彼のサインをちゃっかり頂いてしまいました。
講演の内容は、他のページに期間限定でアップしたいと思っています。

彼は、映画で使った船首像や舵輪をもらったと言っていましたが、それは持って来てはいませんでした。でも、なんと、映画の本物の台本を見せてくれました。製本されたものではなく、何枚もの紙を束ねただけのものでした。紙の色が水色、ピンク、等と何色か分かれていたのですが、第一稿、二稿とそれぞれ色が分かれているからなのだそうです。本物の台本に触れるなんて、物凄い感動でした。何箇所か、気になるシーンの会話を確かめたりしました。
撮影用に、実物大の艦のレプリカも作られたのですが、その青写真もありました。映画の冒頭の、フランス船の砲撃を受けて飛び散る部分が、ラインマーカーで塗られているものでした。映画の絵コンテも数枚ありました。なかなか、すごいお宝でした。

会場の雰囲気もよく、お話も楽しくて、意外なエピソードも聞けたし、とっても良かったです。また、映画を見に行くのが楽しみです。

 '04年3月15日(月) 切ない叫び 

馬に乗りに行きました。また3週間ぶりになってしまいました。どうもこの頃、時間調整がうまくいきません。10年前なら、ちょっと無理しても朝一番に乗ってから出かけるということを、平気でしていたんだけど。この頃体力的にもそれはきついし、そんなにカリカリ乗らなくても、この次があると思うようになっています。ちょうど、落馬で6週間休めと医者に言われた頃からだったかな。
今日は、CBくんの予定が故障で休養中なので、またATH爺に乗りました。相変わらず、鞭には律儀に後ろ足を上げます(笑)そんな事するより、普通に走っていたほうが楽だとおもうんだけど。
ともあれ、お天気の良いぽかぽか陽気だったので、外の馬場で気持ちよく乗りました。前回行った時は、まだつぼみだった辛夷の花が五部咲きでした。辛夷、大好きです。それから雪柳も満開でした。
乗り終わって手入れをしていると、馬房中にひびく、悲鳴のような叫び、それも何度も繰り返して聞こえてきます。どうも、発情している牝馬がいるらしく、それに反応して牡馬くんが1頭、しきりに啼いているのでした。どうも、お気の毒というか…野生だったら、めでたくゴールインするか、牝馬に蹴られて引き下がるかになるんだろうけど、舎飼いのお馬は切ないですね。

家にかえってから、またレアル・マドリッドのサッカーの再放送を見ました。みんな喪章を腕に巻いていました。そういえば、スペインのテニスの選手も喪章をつけて試合に出ているそうです。

「飛魚亭」少し更新しました。

 '04年3月12日(金)「M&C」3回目&サントラ 

映画「マスター・アンド・コマンダー」のサントラをやっと手に入れました。何しろ、ちょっと出遅れたら、近場のCDショップでは軒並み売り切れの上メーカー切れだというのです。仕方が無いので、通勤圏外の店に電話で問い合わせ、最後の一枚のお取置きを頼んでやっとゲットしてきました〜。ふう。そんなわけで、すっかりM&Cの世界に浸っております。本当に、この映画は映像だけでなく、サントラもいらない部分が無いという、素晴らしい出来です。
でもって、今日はやっとTHX設備のある映画館で見てきました。本当に、砲撃の音にはドキーンとしてしまいますね。また、艦の木材や索の奏でる音の嬉しいこと。そして、音楽がまたいいこと。ジャックとスティーブンのバイオリンとチェロもいいし、オリジナル曲の太鼓の音がわくわくします。和太鼓も使ってるんですよね。歌舞伎では太鼓の音で海や川の存在を知らせますが、この場合の太鼓は、艦の推進力を表しているようです。とにかく、すっかりM&Cの世界に浸っております。

と言いながらも、11日には映画「ヘブン・アンド・アース」に行きました。平日のレイトショウとはいえ、150人の客席にたったの二人という閑古鳥。映画は、シルクロードの素晴らしい映像と、登場人物のみんながずっと馬に乗って移動しているのが、良かったです。後は、今度馬の映画の方に書きますね。

そのほか、漫画家の友達の家へアシスタントに行ったり、馬関係で初めてお会いした方と何時間も馬話をしたり、「M&C」を見たり、確定申告に行った帰りに廉価版DVDを(2つだけのはずだったのに)4つもまとめて買ってしまったりと、ばたばたしている日々です。
もちろん、日記ネタはてんこ盛りなんですが、なかなか書く時間が取れないのでした。「飛魚亭」「Ride on!」も少しずつ更新していますので、時にはのぞいて見てくださいませ。


一番上に戻る現在の日記へこの前の日記へホームページに戻る

このページの背景は「十五夜」さんからいただきました