毎日一句、気に入ったものを
記していきます。
ご感想をいただけたら幸いです。


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2017/06/01
ありがとうだけは忘れぬ日々の汗
2017/06/02
日本の厚み豊かな高齢者
2017/06/03
お湯割りの武勇伝聞く冷や奴
2017/06/04
元気かい名刺代わりにする笑顔
2017/06/05
手のひらを見せて不運を鼻に掛け
2017/06/06
引きこもる老いの書斎に初夏の風
2017/06/07
空白の日が書きすぎになる手帳
2017/06/08
胡坐かくゴミをおだてて戦後処理
2017/06/09
流される自分へ投げる浮き袋
2017/06/10
日が昇る悩みを一つ抱えてる
2017/06/11
暗い世で研ぎ澄まされる眼が暗い
2017/06/12
いつか来るきっとくるはずバスを待つ
2017/06/13
目をつむり鬼の太鼓を打つ仏
2017/06/14
ハス一輪こころの隅でポンと咲き
2017/06/15
胸に棲む鬼と仏が笑い合い
2017/06/16
飢えたえた昭和の底の綴り方
2017/06/17
泣き虫へやれば出来ると陽が昇る
2017/06/18
笑えない喜劇案じたような老い
2017/06/19
残照で道確かめる老い二人
2017/06/20
雑踏へ逃げ込み増える孤独感
2017/06/21
使わないけれど捨てない古語辞典
2017/06/22
延命はノーサンキューのありがとう
2017/06/23
子へツケを回し晴れのち曇り雨
2017/06/24
亡き母を呼んであの日を語り合い
2017/06/25
引きこもる老いのこころへ初夏の風
2017/06/26
油断して転けて投げ出す宝物
2017/06/27
ゲンコツに劣等感を握りしめ
2017/06/28
訥弁の汗が遺産の宝物
2017/06/29
天の声聞かない振りの地獄耳
2017/06/30
やりきった風と去りゆく二番打者