手話とフットボールライフ
@はじめに
A学生時代/遥かなる甲子園
B20代後半/手話サークル
C2016年8月/アンドウさんとの出会い
D2017年-2018年/デフリーグ
E2019年-2020年/手話検定試験
F2021年/近況
Gオモシロ手話
H手話と聾者を題材にした小説

@はじめに
趣味がフットサルというのはそんなに珍しいことではないですが「趣味で手話が少しできます」と言うと驚かれます
「何で手話をやっているの?」とか聞かれることもありますが、自分でもよくわかりません(笑)
なんとなく手話を勉強していることについて少しお話しさせてください(^U^)
A学生時代/遥かなる甲子園

高校時代の話です。
通学中のギュウギュウ詰めの満員電車の中で隣のオジサンが読んでいる漫画雑誌がたまたま目に入って「遥かなる甲子園」というマンガを知りました。
1980年代前半に沖縄の聾者の高校生が甲子園を目指すという、実際にあった出来事がベースになっている”ノンフィクションを基にしたフィクション作品”です。
単行本を買って読んでみたら面白かったのでハマりました。お勧めなのでよかったら読んでみてください。
手話のことはその前からもなんとなく知っていましたが、この作品のおかげで手話と聾者のことをよく知ることができました。
そして「いつか、そのうち、本格的に手話を勉強しよう」なんて思ったりもしました。
B20代後半/手話サークル
20代後半に時間に余裕のあった時期があって、そのときに不意に「あ、あの時の『いつか、そのうち・・・』って今なんじゃないか」と思いつきました。
インターネットで検索したところ、ある大学生のホームページに行きつきまして、その大学生とメッセージのやり取りをして彼の所属している手話サークルに参加してみることにしました。
そこは相鉄線星川駅付近で活動しているサークルで、健聴者と聴覚障がい者が交流しながら手話を学習することが主な活動内容でした。
このサークルに参加して初めて聾者と交流することできました。
実際に聾者とコミュニケーションをとってみるといろいろな発見があり、とても貴重な体験ができました
このサークルのおかげで基本的な手話を覚えることができました。
とても楽しかったのですが、一年くらい経つと仕事が忙しくなってきたので足が遠のいてしました。
それからしばらくの間は手話を使うことがなりました。
C2016年8月/アンドウさんとの出会い

以前に海老名の個人フットサルに頻繁に参加している時期がありまして、そのときにアンドウさんという聾者と出会いました。
一緒にプレーしたら自分とプレースタイルの相性が良いと感じたので、手話を使って話しかけてたところ仲良くなりました。
★久しぶりに手話を用いましたが、なんとかコミュニケーションがとれました。もっともLINEによる筆談(?)も多用しましたが。
そしてアンドウさんは僕が厚木で活動しているフットサル団体に参加してくれるようになり、一緒に大会に参戦したりするようになりました。
残念ながらアンドウさんは2018年末にお仕事の関係で九州に引っ越してしまいましたが、彼のおかげで他の聾者のフットサルプレーヤーと知り合うことができましたし、デフリーグにも参加することができました。
D2018年-2019年/デフリーグ
2018年4月にアンドウさんに誘われてデフリーグというサッカー大会に参加しました。

開催地は川崎でしたが首都圏以外からも多くの聴覚障がい者のプレーヤーが参加していました。
デフリーグの参加者は基本的には聴覚障がい者ですが、健聴者も参加可能なのでアンドウさんのチーム「のんべえ」の一員として参加させていただきました。
★最初はフットサルの大会かと思ったので意気揚々と参加しようと思いましたが、8人制サッカーの大会でした。
★広いコートのサッカーはしばらくやっていなかったので、サッカーのうまい厚木のフットサル仲間と一緒に参加しました。
★勝利に貢献できたかどうかはわかりませんが「のんべえ」は5チーム中3位でした。
そしてこの大会でも多くの聾者のプレーヤーと知り合うことができました。彼らと今でもときおり一緒にボールを蹴っています。
2019年のデフリーグにはプレーヤーではなくボランティアスタッフとして参加しました。
★違った角度で聾者のサッカー大会を見てみたいと思って裏方にまわったのですが、傍で見ていたらやっぱり自分もプレーしたくなりました。

2020年もボランティアスタッフとしてエントリーしたのですが、コロナウィルス感染拡大の影響で大会が中止になってしまいました。
E2019年-2020年/手話検定試験
仲の良い友達がたまたま手話を勉強し始めていて、手話検定試験を受けるということを知って、なりゆきで自分も手話検定試験の5級を受けることにしました。
それで2019年10月12日の試験日を目指して一所懸命に勉強していましたが、台風19号の影響で中止となってしまいました。
★ちなみにこの日は試験の後に新横浜でラグビーワールドカップ『イングランドvsフランス』を観戦する予定だったのですがコチラも中止になりました★
せっかくテキストやDVDを購入して勉強していたのに試験が中止(延期)になってしまい、モチベーションが下がりましたが、代わりの試験日が2020年2月15日と発表されてからは、なんとか気持ちをもう一度高めて勉強をやり直しました。
それで本来の試験日から4か月後に受験したところ、筆記試験の方は満点の自信がありましたが、面接試験の方は初対面の聾者の手話をうまく読み取れなくて手応え不十分でした。
というわけで合格できるか不安でしたが、

4月30日に無事に合格通知が届きました!(^U^)/♪
F2021年/近況
・デフリーグは2021年に開催されるのか不明で、開催されるのであれば何らかの形で参加したいですね。
・手話検定試験4級を受験しようか考え中です。5級を受験した時に感じたのは、筆記試験は個人の勉強次第だけど、面接は聾者と手話で会話した経験が多くないと難しいと思うので尻込みしています。
・聾者を一緒にフットサルするときは手話を多用してコミュニケーションをとっていきたいと思います。
とにかく手話の読み取りの経験を積まないとね。(^U^)/
Gオモシロ手話
ここでは手話の中でも面白いものを集めました。
兄 弟 兄弟



中指を立てた状態で下に移動させれば「兄」の手話になります。欧米の方々にやったら怒られそうな手話ですね。
この中指を立てた状態で下に移動させれば「弟」で、両手で上下させれば「兄弟」になります。
中指ではなく薬指で同じ動作をすれば「姉」「妹」「姉妹」になります。
ダメ

これはアメリカなどでは"GOOD"(=良い)のジェスチャーですが、日本の手話では正反対の「ダメ」という意味になります。
そして「男」・ひらがなの「た」・アルファベットの「t」という意味もあります。
なぜこの親指を立てたサインが「ダメ」かというと、江戸時代の悪者を追いかける「御用だ!御用だ!」のちょうちんがモデルになっているからだそうです。
トイレ

これは見ての通りアルファベットのWとCをくっつけた形の手話であり、一般にWCといえば Water Closet のことで、つまりトイレです。
しかし個人的にはこの手話を「ワールドカップ」という意味でも使っても良いのではないかと思っています。
ちなみにこの手話はあんまり上品ではないと言われているので、女性がトイレという事を言いたい時は、両手をこすり合わせるこの手話(↓)を使えばいいと思います。
お手洗い

または「化粧室」(化粧をするまねをする)などがあります
H手話と聾者を題材にした小説
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)
(文春文庫 丸山 正樹著)

殺人事件などを扱った推理小説ですが、日本手話と日本語対応手話の違いなど、手話と聾者のことが良く分かる物語です。そしてCODAである主人公の苦悩が書かれています。
★CODA(コーダ/Children of Deaf Adults):聾者の親を持つ聴者★
こちらもお勧めなのでよかったら読んでみてください。
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