6月11日(第2日目−その1−)

セゴヴィア観光
水道橋とアルカサール


Madridのホテルから
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スペイン観光初日は、先ずマドリーの西北80km位のところにある町セゴビアを訪れ、古代ローマの水道橋とアルカサールAlcazarを見学する。

セゴビアへの途中にビジャルバVillalbaと言う町があるが、ここは私の高校同期生で逗子在住の中丸明君(ペン・ネーム)が1年の半分位を過ごす場所。彼の著作『スペインひるね暮らし』<文藝春秋1997年>で読んだ“こんな楽しい国があるなんて”を思い出しつつハイウェイで通り過ぎた。


セゴヴィアの水道橋
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セゴビアに着いてバスを降りると、目の前に水道橋があった。(セゴビア旧市街とローマ水道は『世界遺産』に登録されている。)フランス周遊旅行で行ったことがある南仏のポン・デュ・ガールも古代ローマ時代の水道橋だが、それは街から外れた谷あいにあった。セゴビアの水道橋はポン・デュ・ガールよりもやや規模は小さいものの街の中を通っているところが違う。
水道橋に向かって左手前に教会があり、その尖塔の上にコウノトリが巣を構えているのが見られた。この先、アルカサールの松の樹上にもコウノトリがいて、ヨーロッパではコウノトリは日本の鷺のように普通に見受けられる鳥なんだと思った。

水道橋をくぐって、セゴビアの市街の中心に向い坂道を登って行くと、マヨール広場に出た。正面に市庁舎、左手に堂々としたカテドラルがある、ヨーロッパでは典型的な広場である。
暫しの自由時間を過ごした後、アルカサールに向って広場からゆるい下りの細い道を進むと突然視界が開け、アルカサールが目の前に姿を現した。
セゴビアのアルカサールは、ディズニー映画『白雪姫』のモデルとなったお城と言われ、その姿はなかなか優雅な佇まいであった。

セゴヴィアのアルカサール
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1474年イサベル・ラ・カトリカがこのアルカサールを出て、カスティーリャ王国の女王として即位を宣言したという謂れのある城である。
そんな謂れから、イサベラや夫のフェリペの肖像が飾られていたり、11世紀のカスティリャ王国の英雄エル・シドの出陣場面の絵などがあった。 鎧・兜や槍・刀の武器庫、イサベラが金貨を鋳造させた部屋などがこの城の見所。

イサベラ女王

イサベラの花嫁姿
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アルカサールを反対から振り返る
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セゴビア観光を終えて、昼食を採るためマドリーに帰る。バスが待ち受ける場所まで城から下ってアルカサールを振り返って見ると、逆光の中 優雅な姿を反対方向から眺めることができた。



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