ひとりごと
2005年(平成17年)


母の死

2005年10月29日、母が他界しました。(享年八十八歳)
最後の4年間は一緒に住み、集中治療室で心拍が停止するまで見守ることことができました。心から感謝の気持ちと、冥福を祈り手を合わせました。

何かと気ぜわしいなかで「百か日」の法要を済ませましたが、心の中に出来た大きな空白は当分消えそうにもありません。


自由時間(2005年6月)

早朝、仙台の句会に行く妻を東京駅まで送り、その後、久しぶりの自由時間を過しました。

  • 日本科学未来館」訪問して:科学はリアル世界を対象にしミクロ〜マクロと無限の広がりを持ち、大変に面白い世界であることを再認識しました。将来を担う子供・若人にリアル世界の面白さと素晴らしさをもっと知って欲しいと思いました。
  • 映画「ミリオンダラー・ベイビー」観賞して:人によって、感想、評価が大きく異なる映画だとおもいました。「愛(男女、友人、親子、家族、師弟、神)、友情、人間の尊厳、死(尊厳死)」に対する強烈な問題提起を感じた映画でした。

大らかな宗教観(2005年4月)

 親戚の葬儀(仏式)での出来事です。
故人の孫が「オカリナ」で賛美歌を演奏したのです。追悼の言葉の中でも、故人は賛美歌(キリスト教)が好きで、一緒に歌った思い出を話していました。
祭司僧は、故人は育てた花を供えて欲しいと、よく寺にもって来てくれた信心深い人だとと話をされました。

葬儀の後、喪主に聞いたところ、追悼の言葉、オカリナでの賛美歌の演奏の件は祭司僧に事前話、了解を貰ったとにこと。
葬儀参列者のなかで不自然な感じを持った人は少なかったようです。

世界では、宗教対立、原理主義等が深刻な問題となっている例が見受けられます。

あらためて日本人の大らかな宗教観を認識した出来事でした。

合掌


ある葬儀(2005年4月)

 親戚の人が急逝し伊豆で行われた神式葬儀に参列しました。4月6日夜7時の通夜祭から、翌日の朝8時半からの出棺祭・火葬祭・埋葬祭・葬場祭、葬儀の後の「もてなし」(仏式の精進落とし)が終わったのは午後3時過ぎでした。
ゆったりとした時間の流れ、厳粛な雰囲気のなかで、故人を偲び、心から御冥福を祈りました。

 通夜祭・出棺祭・葬場祭は「JAメモリアルホール」で行われました。故人の住んでいた家で伝統に則って隊列を整え、満開の桜、色とりどりの花をつけた草木のなかを徒歩で墓地まで歩き、埋葬祭・納棺を行いました。
神式の伝統的な「形」を重んじる葬儀は貴重な経験でした。

 田舎では当然かも知れませんが、大勢の地元(組)の人達が葬儀を手伝っていました。
田植えも機械を使い個人でやるようになり、組の人達との助けあいの場が少ない状況で、組の連帯意識、コミュニティー意識を維持していく上で、葬儀に協力することは重要なことなのです。昨年、経験したことのない水害に見舞われましたが、災害発生時に頼りになったのは組の人達でしたよと、施主が話していました。
都会における、地元の人達の連帯意識はどの様に作られ得るのか・・・考えさせられる話でした。

 葬儀は、疎遠になっていた親戚との再開、会ったことの無い遠戚を知る場でもありますが、私にとっては思いがけない再会がありました。
小学校3年までこの地に疎開していましが、58年ぶりに当時の友5名と再会しました!
本当に久しぶりに、当時のことを懐かしく思い出しました。悪童会でも作ろうか、という話で盛り上がりました。

 東海道線が 強風のため1時間運休したこともあり、横浜の自宅に戻ったのは夜7時をすぎていました。疲れましたが、多くのものを心に残してくれた葬儀でした。

故人の御冥福を祈りながら…


「国税電子申告・電子納税システム(e-Tax)」のすすめ??(2005年3月)

 この2年間は、パソコンを使って国税庁ホームページで「確定申告作成」(自動計算機能あり)を行い、印刷して税務署に納付しています。便利になったことを実感しています。

 国税庁から「国税電子申告・電子納税システム(e-Tax)」資料が送られてきました。来年からはもっと便利になるのかなと、深く検討せずに取り組んで見ることにしましたが・・・・(少しは早すぎたか? なぜ個人宛に案内が来たの?・・と思っている昨今です)

@「電子申告・納税等開始届出書(本人確認書類添付):」提出(1月27日 所轄税務署宛て)
A「電子申告・納税等にかかわる利用者識別番号の通知書」+「利用者用ソフトウェア(CD−ROM)」受領
B住民基本台帳カード申請・作成:区役所(500円)
C電子証明書(利用者ソフトCD−ROM付き)取得:区役所(500円)
D「ICカード・リーダー/ライター」購入:自己負担(3300円)
Eパソコンへ「ICカード・リーダー/ライター」ドライバソフトインストール&接続
Fパソコンへ「公的個人認証サービス・利用者クライアントソフト」インストール
Gパソコンへ「電子証明書(ルート証明書)」「e-Taxソフト」のインストール
Hパソコン上へ「利用者ファイル」の作成
I初期登録(暗証番号の変更・納税者番号等の登録・電子証明書の登録)
Je-Taxメッセージボックスにて「電子証明書の登録」受付を確認

個人納税者にこれだけやらせて、どんな利便性を提供してもらえるのか、楽しみです。


パネルディスカッション:「60歳からの生き方を考える」
(2005年1月19日/TNJ新年フォーラムにて)
(パネラーとの一人として、発言した内容をまとめてみました。
いざ話をするとなると、格好をつけてしまうものだな・・・と思いました。)

質問:
現役時代定年後のことを考えたか
答:
会社勤務時代は仕事がライフワーク。定年後のことは働くだけ働いてから考えることとした。
下記2点については留意した
・40歳頃から自分自身の健康管理(規則正しいバランスのとれた生活)を意識
・45歳ごろからリタイア後に備え大まかな経済設計&準備(フィナンシャルプランナー講座受講)
質問:
どの様に定年(60歳)迎えたか
予測外のことが起こった。
大垣市のT社に勤務していたが、高齢の母を横浜の留守宅に一人でおくことはリスクがあると判断、監査役の任期途中で依願退職し横浜の自宅に戻った。
横浜に戻った直後、妻が健康を害し入院。現在は週3回の病院通いの状態。
質問:
現在の状況は
答:
妻と老母のサポートをしながら、自分のやりたいこと(小さい頃・若い頃の夢の延長か?)をやっている
年金生活に入った時に、「社会的・経済的な付加価値を生むという貢献が少なく/出来なくなる」との認識を持ち、下記事項を「心がける」こととした。
・極力社会負荷・環境負荷とならないように
・家族・世話になった人・社会へ感謝の気持ちを持ち、小さくてもよいから恩返
・恥ずかしくない「立ち振る舞い・言動」(孫、子供は親をよく見ている、他人も・・・教育)
・そのために、極力物事の本質を知り、適切な対応、対処するよう努力
・自己啓発を忘れない
質問:
現在の活動は
答:
人生を楽しむ
趣味を深める(歩く、読書、アマチュア無線、庭仕事、ゴルフ、写真、パソコン・・・)
社会、コミュニティーへの参加(TNJ、新現役ネット、歩く会、写真の会、非常通信連絡会・・・)
質問:
これからは
答:
個人としては、心地良さの追求と同時に充実感、達成感を得られるような活動をしたい。
社会人としては、先ず社会人としての認識・意識を持ち続け、社会人・人間としての責務を果たせるように努力したい。
自分に与えられた制約の中で、納得の出来る日々を過ごしたい。
・妻・老母のサポート・・・学ぶべきこと、工夫すべきこと多い
・我々の世代として、ITとどう関わるか(課題)
・地域社会との係わり合いを模索(→老齢化社会における地域社会のありかた)(課題)
・機会を捉えて、家族貢献、社会貢献
・趣味を深める
将来の課題が見えてくるような年になるような気がしています。
あまり張り切らずにマイペースで、夢を持ち、死ぬまでに完結しなくても良しと考えています。
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