WORK

ここでは少し長くなるが、導入編、学習編、参考書編、受験編から成り立っています。今後は合格後編、警察学校編、仕事編などを追加していく予定です。

導入編


「警察官になりたい」といっても、なりたいと思っているだけでは、なれません。では、警察官になるためにはどうしたらいいのでしょうか。
 それには各都道府県ごとで行っている警察官採用試験を受験しこれに合格しなければなりません。では、いったい採用試験はどのように受ければいいのでしょうか。まずは採用試験の仕組みについて説明します。


1. 受験資格があるのか確認しよう


一般に警察官採用試験は高校卒業程度と大学卒業程度の区分に分かれています。前者は警察官BとかU類、後者は警察官AとかT類と呼ばれています。学歴によって受ける区分が違ってくるんだよね。もちろんお給料とか昇進の仕方にも多少の差が生まれてきます。

自分の受ける区分が決まったら、次は受験資格があるかどうか調べよう。たとえば警察官Aを受験しようとするものがいる。大学を卒業見込みの人、既卒の人なら誰でも受験できるかというと、そうではないのだ。都道府県警察によってあらかじめ定められている受験資格や身体基準を超えていなければならないのだ。これは各都道府県警察のホームページや受験情報誌に記載されていることが多いので、必ずチェックをしておこう!

たとえば神奈川県警の場合、注1のとおりである。もしこの基準にぎりぎりの場合は採用係の人に尋ねてみよう。仮に基準に達しなくても受験することはできますが、身体検査等で不合格になってしまいます。

2.願書を提出しよう
 
受験資格が認められるなら、次は受験手続をしよう。受験するにはまずは申し込みが必要です。申込書は郵送で手に入れる方法、警察本部や警察署、交番などに直接取りにいく方法などがあります。パンフレットといっしょに申込書をもらえるところがほとんどです。申込書をもらったら、もう一度受験資格があるのかよく読んでから記入をはじめてください。記入を終え指示されている場所へ配達記録で受け付け期限に余裕をもって郵送してください。(郵便事故などに巻き込まれる可能性があるので。)ちなみに私は受験番号が23番でした。 これで手続きは終了です。本試験の10日〜2週間前に受験票が届くと思います。直前になっても届かない場合には必ず連絡をしてみてください。

3.採用試験を受験しよう

申し込みがすんだのなら、いよいよ採用試験を受験することになります。採用試験は5月、7月に第一回試験が行われるところが多いです。ちなみに関東地区の場合、平成16年度の試験は警視庁、神奈川県警、埼玉県警、千葉県警が5月23日に一斉に行われました。もちろんすべてが同じ問題ではないですが。採用試験の内容は1次試験と2次試験で構成されています。1次試験は教養試験と論文試験や適性検査、2次試験は面接や体格検査などを行います。注2のとおりである。

なお、採用試験は年に2回〜3回行われるところが多く、警察官になるチャンスが広がっています。また、採用試験は日程が重ならない限り他のどの都道府県の採用試験を併願してもかまいません。さらに共同試験という制度もあり合格のチャンスは大いにあります。3のとおりである。

4.最終合格したら

こうして採用試験を見事合格すると最終合格案内が送られてきて、採用意向調査(採用を希望するかどうか)を提出します。そうすると、採用候補者名簿に登載されます。そしてこの名簿に登載された人は、警察本部長からの請求に応じて成績順に提示されて、そこから採用者が決定されます。まぁ最終合格したならば、犯罪や大きな病気、怪我などをしない限り、ほとんどの人が採用されることとなります。

このように難関を突破し、見事最終合格を勝ち取り採用されたのならば、警察学校へ入校することになります。高卒程度は10ヶ月、大卒程度は6ヶ月訓練を受けて、警察官としての一歩を踏み出します。もちろん学校といっても給料やボーナスはきちんともらえます。ここで、しっかり訓練して立派な警察官を目指してくださいね。

注1
 ここでは神奈川県警の受験資格と身体基準を例にとります。他の都道府県ともそんなに差はないと思います。
 おおむねという表示があれば多少の誤差は認めてくれますが、〜以上であることとある場合は厳しいですね。

検査内容 男性警察官  女性警察官
身長 160cm以上であること 156cm以上であること
体重 47kg以上であること 45kg以上であること
胸囲 78cm以上であること
視力 両眼とも裸眼視力が0.6以上または矯正視力が1.0以上であること
色覚 正常であること
関節・五指の運動 職務遂行に支障ないこと

また、ほとんどの自治体が30歳未満までの人が受験可能となっています。だたその年度や自治体によっても違うので募集要項でよく確認するようにしましょう。


注2
試験は1次試験、2次試験から構成されているところが多いです。1次試験では教養試験と論文試験、2次試験では面接試験、適性検査、身体検査を行うのが一般的です。

教養試験は一般知識分野と一般知能分野から成り立っています。それぞれ25問ずつ、計50問を120分間で回答します。選択回答式をとっている自治体もあります。主な出題範囲は次のとおりになります。

一般知識分野(25問) 一般知能分野(25問)
社会科目(法律・政治・経済・社会)
人文科目(倫理・文学・日本史・世界史・地理)
自然科学(数学・物理・科学・生物・地学)
文章理解
判断推理
数的推理
資料解釈


論文試験はあるテーマに関して、60分または90分で800字〜1000字程度で回答するのが一般的です。ただ、教養試験の得点が一定の基準に達しない場合は採点されないのです。

2次試験は主に面接がメインになります。個別面接で2対1で行われるところが多いです。中には、集団面接を行ったりするところもあります。その他にもクレペリン検査や性格テストなどを受けます。身体検査(体力テスト)も行うところがほとんどです。ここで表1にある基準に達しなければなりません。達しない場合は再検査、それでもだめなら不合格になってしまいます。

注3

共同試験とは、各都道府県が協力して採用試験を実施し、受験者がその中から志望都道府県を選択して併願できる制度のことを言います。
たとえばA県、B県、C県、D県と共同試験を実施するY県の試験を受験したとします。その際に、A県も志望することを願書に書き込めば、Y県とA県の両県を同時に受験するものとして扱われます。Y県の1次試験で不合格になっても、A県に合格するということがあり、
合格のチャンスを広げる試験です

ただ、共同試験では志望できるのは第2志望までで、かつ受験地を第2志望にはできないといった条件があります。また、受験資格がそれぞれの都道府県で異なっている場合もあり、受験資格を満たす都道府県しか志望することができませんので注意しましょう。


学習編

私が実際に公務員である警察官を目指したのは高校生の時からである。そして大学に入学して、1年生のときは、勉強よりも試験の情報、どうすれば警察官になれるのかとか、試験のレベルはとか、試験の倍率はとか、いつ受験をすればいいのかとかといったこのホームページで公開している内容を中心に図書館、本屋、インターネットで情報収集をはじめた。そしておおよそのイメージをつかみ、2年生の4月から勉強をはじめるわけである。このとき使用した参考書は後に記載してあるものである。あまり勉強の好きではなかった私であったが、勉強のペースをつかむために1日1時間は机に向かう習慣をつけた。

勉強はあまりうまく行かない。すべてがうまくはいくはずなのだけれど。挫折しそうになったこともあったけれども、なんとか次につなげるために基礎中の基礎だけは理解していくようにした。まあ一般知識は高校でやったから、思い出しながら流れをつかめていけたけど、一般知能は推理クイズみたいで基礎のまったくなかった私にはただの暗号にしか見えなかった。本当に。こんな勉強に限界を感じた私は3年生になってから、通信講座を受験することにした。実務教育出版の大卒程度警察官合格講座である。この講座で勉強することで一気に自分のレベルが上がっていったのである。

講座の教材を使って本格的な受験対策に取り掛かることになった。3年にもなるど大学に行かない日が多くなるので勉強の時間も取りやすくなります。まず、私は1日に3時間30分程度のの勉強時間を確保するようにしました。中には1日7〜8時間もやる人がいるけれども、確かにこれだけ勉強したという達成感はあるかもしれません。しかし、効率が悪い上に、人間そんなに集中できません。要はいかに効率よくそして集中して勉強ができるのかが重要なのです。私は一般知能分野に90分、一般知識分野に120分。必死に机に向かい勉強しました。ただ、土日などの休日は友達と出かけたりしてリラックスタイム。このようにメリハリをつけて学習を進めていくのがよかったと思う。

具体的な勉強方法としては、一般知能分野に関しては、まずはテキストを読んで流れをつかむ→自分なりにノートで整理する→問題演習をする→もう一度テキストを読み総まとめをする。というサイクルを政治・経済・社会・法律・日本史・世界史・生物科目の順に学習した。一般知能は判断推理と数的推理それぞれ60分ずつやりました。私はこの分野が特に苦手であったので徹底的にやりました。まず問題を自分で解いてみる→解説を読んでそれをノートに書き写す→参考書で類似問題を解いてみる→最後に今日やった問題をもう一度解いてみるといったサイクルで同じ問題でも繰り返し解いていくことで解き方のパターンをつかんでいく練習をしました。同じテキストを3回くらい繰り返していくとだんだんと自分で解ける問題が増えてくるのが分かります。しかも一般知能は一回問題の解き方をマスターしたら必ず類似問題の応用が利くようになり、確実に解けるようになります。最初はぜんぜん解けなくて、心配でしたが、2ヶ月くらいの努力でぐーんと力がアップしました。そして一般知識の問題よりも確実に模試の得点源にすることができるまでになりました。

このようなサイクルで勉強を進めていき、夏休みが終わり9月に。このころになるとすべての範囲を一通り学習したことになりました。ここからは問題演習で実力養成の期間です。大卒程度警察官過去問300と標準判断推理・数的推理(これらの教材は参考書のページで紹介)のテキストを使って問題演習に取り組みました。ただ解いて解答を確認するだけではなく、解けなかったところは必ず講座のテキストで確認してまとめるようにしました。このような演習を続けていきやがて12月、そして新年を迎えるのであった。

年が明けてからは模試に挑むことにしました。月に1回ずつ模試を受けた。初めての模試の結果は正答率50パーセント。模試でも6割はとっておきたい。まだまだ努力がたりないのかな。そう思ったのでもう一度基本に戻ることにして、一度やり終えたテキストでもう一度基礎を徹底的に確認した。やはり人間。一度やっても忘れてしまう。だからこれでもかというくらい繰り返し何回も何回も復習した。そうした努力も空しく、2回目の模試では点数が下がってしまったのだ。これはかなりショック。でも一般知能の問題はほとんど正解してたけどね。これで自信をなくしてしまった私は、先生に相談をすることに。(通信講座では疑問に思ったこと、悩みなども手紙をだせばそれに答えてくれる。)

その解答は次の通りであった。ただし要約してある。‘‘自分で問題が解けなくても気にすることはない。あいまいな部分や間違えたところを解説で確認してその都度覚えていけばいい。そして最終的に本番で似た問題が出たときに自分で解く力をつけるのが学習である。問題が解けないことはそれほど問題はないのだが、自信をなくして学習が進まなくなるほうが問題である。行き詰まったときはもう一度志望動機を確認して、やる気を持続する工夫、柔軟性を持つようにしよう。‘‘とのことでまったくその通りだと思い、この回答を読んでもう一度やってやるぞとモチベーションがアップしたのだ。。私のように行き詰まったりした場合は誰かに相談してみるといいでしょう。心の支えになります。

そして3月になると試験まで2ヶ月ということで直前期である。私は問題集を使って最後のまとめを開始する。この時期はひたすら問題を解き、解説を読みの繰り返しでとにかく問題演習を欠かすことはなかった。第3回の模試も受け、このとき今まで受けてきた中で一番成績がよかった。私の勉強方法が間違っていなかったのだ。これに流されることなく4月に入り、最後の追い込み期である。受けた模試をもう一度図書館などで試験形式と同じようにに時間を計って復習を重ね、4月11日最後の模試である公開模擬試験に挑むのであった。ここで試験の雰囲気を味わうとともに、ライバルとの顔合わせ。絶対こいつらを倒して俺が栄光を掴み取る!そう思いながら問題にとりかかる。

論文試験対策も4月からはじめた。犯罪白書なんかに目を通し、どんな警察になりたいのか、警察になってどう貢献したいのか、犯罪についてどう思うのかなど自分でテーマを決めながら時間内に書けるのか訓練した。これと平行しながら教養試験の総復習も進む。このときは今までに間違えた問題だけを解くようにしていた。このような追い込み期を過ごし、5月。いよいよ試験の月がやってきた。あとは己の力を信じてがんばるだけである。合格のお守りをもって試験場に出発だ!!

私は休日は勉強をせずに頭を休めていた。また勉強の合間にトレーニング(5kgのダンベルで左右それぞれ50回。腕立て、腹筋、背筋それぞれ50回、全身のストレッチ)をし勉強に集中していた。
人がどれだけ勉強をしようがそれは関係ない。自分のペースでゆっくりと継続的にやっていけばいいのだと思う。これをやれば合格というのはない。後は自分の努力にかかっている。私のこのホームページを参考にしながら、ぜひがんばってほしい!!
    NEVER GIVE UP!!

参考書編

私が受験の時に使用した参考書を紹介します。本とその書評とおすすめ度を書いておきましたので、気になったものはぜひ購入して勉強してくださいね。

上・中級公務員 標準数的推理 / 田辺勉 / 実務教育出版/
上・中級公務員 標準判断推理 / 田辺勉 /実務教育出版/
  
2000円、2100円とちょっと値段が高いが、内容はすばらしい。ただ警察官試験対策としては少々難しい内容かも知れないが、何度も繰り返し解いていくことで幅広い知識を得ることができ、応用まできく内容となっている。一般知能はこの本からはじめてみるのもいいね。

公務員教養試験 短期集中知識問題/高橋書店/
公務員教養試験 短期集中知能問題/高橋書店/

値段は安く手ごろな感じ。中身は各省ごとに分かれており、公務員試験の全内容をカバーしている。また、問題数もほどほどである。ただし、解説がすくなすぎる。本当に時間がない、もしくは最後の追い込み期に使用するには適している。

上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 政治・経済の基礎/実務教育出版 /   
上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 社会・地理の基礎/実務教育出版/
上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 日本史・世界史の基礎/実務教育出版/

このシリーズはごく基礎的なものである。まとめ+チェックテスト+演習問題で構成されていて効率よく学習することができる。また解説もなかなかよい。ただ入門書であって、基礎は固められるが、それ以上は望めない。
 

2005公務員試験 大卒程度警察官採用試験問題集/実務教育出版/

これは問題演習中心の参考書である。一般知能、一般知識の問題のほかに、論文試験対策、面接対策の情報などが載っていて、警察官を目指す人にとってはおすすめ品。私は試験の1ヶ月まえの追い込み期に使用した。なんと実際の試験で類似問題がでたのだ。

2003年度版大卒警察官教養試験過去問300/実務教育出版/

この本はある程度基礎を固めてからとりかかろう。いきなりこれから勉強をはじめると自信を無くしてしまう恐れがある。しかし、基本的には解説もよく、問題演習にはもってこいの本である。

受験編

神奈川県警察官採用試験受験記録

1次試験

平成16年5月23日、日曜日。私は生まれて初めて公務員試験を受験することになった。当日は曇りで雨が心配な天気。私の心も不安で曇り気味。スーツをきて気合をいれいざ出発!!試験は東海大学湘南キャンパスで行われた。受付は9時30分からであり、私は余裕を持って9時に到着。ぞろぞろとスーツ姿の受験生たちがならんでいる。中には私服、それも今風のちゃらちゃらした感じの人もいた。ここにいるみんながライバルであり、蹴り落とさなければならない敵である。そして受付で座席番号表という小さな紙切れが渡された。これは、受験番号に関係なく座席番号表にかかれたところに座らなければならない。入り口を入ると案内看板がでており、そこは受験生たちで大変混雑している。無事受験する教室に到着し、試験時間までまだ時間があるのでトイレにいったり水分を取ったりしながらリラックスをしていた。ここで参考書などを開いて最後の確認をしている人もいるが、私は余計あせるだけなので一切参考書類は見なかった。これからいよいよ採用試験が始まろうとしている。

10時15分くらいになり、試験管の人が教室に入ってきた。教室はし〜んとしている。彼らが受験の説明をすすめ、問題用紙と解答用紙が配られた。そして10時30分。「はい。試験をはじめてください」と試験管の合図でみんな一斉に問題にとりかかる。問題内容は一般知識25問、一般知能25問の計50問で構成されていて、これを120分で解かなければならない。私は得意の一般知能からとりかかった。分からない問題を飛ばしながら、一般知識の問題に移る。そして私が文章理解の問題を解いている最中、「ス〜、ス〜、ぐ〜〜」と音が聞こえてくる。それはなんと、隣の受験生がいびきをかいて寝ていたのである。まぁライバルが1人減るのはかまわないけど、周りには迷惑をかけないでほしいよな。と心で思って問題をといていた。しばらくしていびきがだんだんと大きくなり、あきれた試験管が彼を起こしたのであった。試験時間残り10分、飛ばした問題をもう一度考えながらすべて解答終了!そして12時30分、試験終了! ちょっとしたハプニングがあったが、無事に午前の教養試験が終了した。

お昼休みはタバコをすってもご飯を食べても、飲み物飲んでも、隣の教室の受験生とお話しても、外出さえしなければ何をしても自由である。私は昼食を済ませ、軽くストレッチをしながら音楽をききながらやはりリラックスをしていた。あっそうそう、教室によっても違うかもしれないけど、私の受験した教室は椅子が隣の人と一緒でしかも、背もたれがないのでかなり腰が痛くなります。一番後ろの席なら問題ないけれど、私は一番前の席だったので、後ろの人にも、隣の人にも気を使いかなり疲れました。

午後は適性検査と論文試験です。適性検査はクリペリン検査といって、与えられた数字を足していくだけの簡単な検査ですが、これが結構量があり、やってみれば分かると思いますが、かなり手が疲れます。軽い腱鞘炎みたい。この検査は何の対策もいりません。むしろぶっつけ本番でやったほうがいいかもしれません。それが終わってから10分程度休憩があって論文試験になります。論文試験は「現在の治安情勢を踏まえて、あなたの目指す警察像を述べなさい」というテーマが黒板に板書され、それについて60分で800字程度で解答します。30分たって、できた人から順に退場することができます。4時までにはすべての課程が終了するはずです。

あ〜あやっと1次試験が終了したと心で思いながら、家に帰るのであった。私は論文試験の途中で退席したので、特に電車などは混雑しなかったけれど、やっぱり当たり前かもしれないけれど、事前に切符とかを買っておくといいかもしれませんね。 さぁて1次試験合格発表まで10日!!


2次試験

平成16年6月4日この日は先日行われた1次試験の合格発表日。朝からどきどき。でも本当に自信がなかった。10時にインターネットで発表があった。私の番号は23番。そして・・・・・・あった!!よっしゃ〜!思わず叫んでしまった。まさに奇跡がおこった。そして、お昼になると神奈川県警警務課採用係の人から携帯に連絡が入った。なんと6月9日に2次試験を受けてくださいという内容だった。これで本当に合格を実感した。夕方に速達で2次試験の書類が届いた。さぁ2次試験まであと5日。どのように準備をしようか悩みどんどん時間がたっていくのであった。

いよいよ6月9日がやってきた。この日は午前9時に神奈川自治会館に集合だった。受付を済まし受験生控え室に。恐らくこの日の受験生は100人位だったと思う。まず、はじめに出席の確認。大きく返事をしましょう。そのあと試験管から日程の発表があります。そのあと性格検査が行われた。これは、はい・いいえ・どちらでもないの三択のごく簡単な検査であった。これはすぐ終わる。2次試験は面接試験と体格検査である。午前に面接・午後に体格検査、午前に体格検査・午後に面接をするというように大きく2つのグループに分けられる。これは受験番号順である。私は午前面接・午後体格検査のグループであった。
 
いよいよ私の番である。緊張で心臓がバクバク。ドックンドックン。そして、ドアをノックしていざ入室。失礼します!と一言。そして受験番号と名前を大きな声でいい、着席する。面接官は2人。一人は三谷幸喜似のおっさん。もう1人は物静かなおっさん。基本的に私のグループは圧迫面接ではなかった。だから堂々とした態度でハキハキとジェスチャーを交えながら答えていった。時間は15分もかからなかったかな。聞かれた内容は本当に普通で会話をしているような感じでした。あまり対策をしていなかったので、少しほっとしました。どんな内容だったか気になると思うので、思い出す限り書いていこうと思う。

@志望理由は?Aずっと神奈川にすんでいるの?B警察官と接したことはあるの?C違反は?Dスポーツはして たの?E中学・高校で部活に入ってた?F友人はどのくらい?G友人はあなたの長所と短所についてどう思っていると思う?H警察官は大変だけどやっていけそう?I警察学校はいろいろあるけど、体力はある?Jあなたが警察官になることについて親はなんていっているの?K他の試験や一般企業は受けてるの?といった感じだったと思い ます。

さぁ2次試験のメインである面接試験が無事に終わり、午後まで時間があるので昼食を早めにとることにした。昼食の時間までにアンケートを記入することにする。これは合否に関係ないので正直に記入しよう。内容は志望動機、採用希望日時、希望勤務先、今一番興味のあることについて、家族構成と生年月日、免許を持っている人は免許番号の記入などであった。家族構成は事前に調べておくといいと思います。そうして記入が終わり、午後の体格試験を受けることになる。

まず体育館みたいなところに移動になる。このときネクタイと上着は脱いでいく。そして短パンとTシャツに着替え整列。まずは視力検査、色覚、身長、体重、胸囲など身体基準を満たしているのかのチェックがあった。特に視力検査は厳しいので、眼の悪い人は事前に新しいめがねを作っておくことをお勧めします。この検査に通らなかったら、他の検査が終わってから再検査を受けます。ちなみに私は視力の再検査を受けました。まぁぎりぎりめがねをかけた状態で1.0がみえて再検査合格でした。身体検査のあとには軽いラジオ体操をして、指がきちんと動くか、関節は異常ないかなどがチェックされます。そしてこれからが地獄なのだ。まずは回転ジャンプ。そして腕立て。これを10回くらい連続。そのあと今度は腕立てで伏せた状態で5秒くらい静止して腕をあげるのを10回くらい。そして前後の人と組んで腹筋20回、腹筋45度とめが1分くらい。そしてバービースクワットを15回くらい。こんなもんだったかな。もちろんすべてが完璧にできた人はいませんでした。なにしろ休みなしの連続ですから。まあこれを経験して日ごろから少しずつでも鍛えておけばよかったと思っても、もう遅いのだ。あっ、中には検査中体調が悪くなった人もいたので、無理はしないようにしましょう。その後に、正座をして黙祷をする。そして1人ずつ列ごとに軽い面接(?)というか問いが始まる。私の番だ。まずはスポーツをしていたのか。日ごろ体を動かしているのか。過去に大きな病気になったことは。手術はしたことあるのか。私は小学校のころ手術の経験があったのでその傷跡をみせた。などなど簡単な質問を一人5問位受けることになる。全員が終わるまで何分くらいかかっただろうか。おそらく10分から15分くらい正座のまま待たされる。ここは精神修行かというくらいきつかった。というか床に正座だから足がすごく痛いのだ。そしてゆっくり立ち上がって、終了!! このとき面接が午前でよかったと思った。これを受けてから面接では集中できないでしょう。次の日に筋肉痛になったのはいうまでもない。

そして受験生控え室にもどり2次試験の結果を送るための封筒に自分の住所、名前を書いて提出。さらに1枚の書類をもらう。これは、大学の成績証明書と高校の調査書(就職用)の提出についての内容であった。提出期限は6月30日までであるが、高校の調査書などは結構時間がかかってしまうから、1次試験合格したなら、事前に取り寄せておくといいかもしれません。もちろん偽造防止のために発行者に封緘してもらう必要があります。してもらえない場合はのり付けで印鑑を押す。

このような感じで2次試験は終わった。時間はだいたい3時くらいだったと思う。長かった。でもかなり気が楽になった。2次試験の結果発表は7月の下旬に郵送で通知。かなり時間が空くので、その間は何をしたらいいのか分からなかった。神奈川県警の場合3次試験というべきか(?)に身体検査がある。もし2次試験に不合格なら薄い紙1枚の不合格通知が、合格なら薄い紙2枚の身体検査通知が送られてくるのだ。

7月下旬、20日になっても通知がこない。21日、22日になっても届かない。やばい、もしかしたら落ちたかなと思っていたら、23日の午前に神奈川県警警務課採用係の人から携帯に連絡があり、「おめでとうございます。2次試験に合格したので身体検査を受けてください。なお2次試験の通知を今朝郵送しましたから」という内容だった。よっしゃー!思わず電話でいってしまった。それほど興奮した。そして夕方速達で通知が届いた。これには2次試験と書いてあるけれど、実際は3次試験のような扱いだろう。(ここからは3次試験と解釈する)現に2次試験で落ちてる人もいるのだから。私は7月28日に身体検査つまり3次試験を受験することになった。


3次試験

7月28日私は身体検査を受けに神奈川県警本部に出発した。この日は朝から暑くてスーツなんて着てられない感じだったが就職試験なので気合を入れていった。しかし、朝は集合時間は早い。8時に集合なのだ。しかも検査に影響がでるから、朝食は食べてはいけいない。飲み物類はいいのだが。私は早く家を出たのだが8時5分前とかなりぎりぎりになってしまった。そして、本部に入り受付を済ませ、受験者控え室のある17階だったっけな(確かそこらへん)にのぼり入り口で席順を確認して着席した。そして試験管の挨拶が始まり、それが終わってから1人の受験者が手をあげ、「すみません。今から事態することは可能ですか?」と質問し足早に去っていった。彼は私服できていたので、私服は彼1人だけだったんで、気まずかったのでしょう。しかし、ここまできて、事態するのはもったいないな。ちょっと話しがずれたが、朝の挨拶の後列ごとに検査をはじたのであった。検査の内容は検尿、レントゲン、聴覚、採血、血圧、心電図、問診が行われた。採血が終わるまでは昼は食べてはいけなかったのでおなかがグ〜となる。また検査の間にまたアンケートをやった。内容は採用予定日時、警察学校に入校するのに不安などはあるのか、など一般的なチェック方式のアンケートであった。もちろんこれは合否に影響しないのはいうまでもない。また採寸も行うのである。採寸とは警察官になったときに着る制服の試着である。帽子、靴、ズボン、ベルト、上着、防寒着、活動着など。試着してサイズを用紙に記入して提出するのである。試着したときはちょっとえらくなった気分でした。まぁこんな感じで3次試験は終わり、最後に1人ずつまた軽い質問を受けることになる。私の番では、採用試験はきつかった?申込書に書いてある試験の結果はどうだった?これから他の試験を受ける予定はある?といった確認事項で、私は神奈川県警しか望みはないので、すべてこの試験にかけています。といったようにアピールして終了。

そして全員にも同じような質問がされていた。解散になったのはだいたい3時くらいだったと思う。そして帰りだが、横浜スタジアムで高校野球の地区大会決勝戦が終わったばかりで駅はかなり混雑していたのであった。 
最終合格発表は8月20日。約1ヶ月とまた長く待たされることになる。その間は旅行に出かけたりしながら、リフレッシュしていた。


最終合格発表

そして運命の8月20日。またしても神奈川県警警務課採用係から携帯に連絡が。しかし、とれなかった。仮に電話に出ることができなくても不合格になることにはなりませんので、ご安心を。また、連絡は合格した人にくるのだけれども、連絡がくる人とこない人がいるそうです。これは申し込みのときに携帯の番号を記入した人にのみ連絡がくるのだと推測されます。連絡がきた=合格なのでひとまず安心。バイト先で祝福。そして家に帰ると速達で最終合格通知が届いていた。まさに奇跡が起きた!運を使い果たした感じ!!ちなみにその内容は合格通知、採用意向書、学歴調査書、採用候補者名簿に登載された旨の通知などかなり分厚いものであった。さっそく採用意向書、これは採用の意思があることを示すものである。学歴調査書、これは読んでのごとく学歴の証明を記入して提出しました。希望者には警察学校見学会の通知がこれから先届くようなので、楽しみにしたいと思います。

長かった受験勉強が終わり、見事警察官採用試験に合格することができました。これは自分努力と運で勝ち取ったものだと思います。しかし、これからが大変です。平成17年4月には警察学校に入校することになります。二輪の免許をとったり、基礎体力をつけたりしながら、着々と警察官になるための準備を進めているところです。しかし、その前に大学を卒業しないといけません。卒論も本格的にやらなくては!!これから忙しくなるけれども、時間の許す限りトレーニングを積んで、立派な警察官になりたいと思います。

このように私の受験を振り返ってみました。長くなってしまったけれども、採用試験のだいたいの流れをつかんでくれたと思います。すべての試験がこのようではないと思いますが、これを参考にして合格を目指して、最後まであきらめずにがんばってくださいね。私も影ながら応援していますよ!!







                      
                        

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