WORKここでは少し長くなるが、導入編、学習編、参考書編、受験編から成り立っています。今後は合格後編、警察学校編、仕事編などを追加していく予定です。導入編 「警察官になりたい」といっても、なりたいと思っているだけでは、なれません。では、警察官になるためにはどうしたらいいのでしょうか。 それには各都道府県ごとで行っている警察官採用試験を受験しこれに合格しなければなりません。では、いったい採用試験はどのように受ければいいのでしょうか。まずは採用試験の仕組みについて説明します。 1. 受験資格があるのか確認しよう 一般に警察官採用試験は高校卒業程度と大学卒業程度の区分に分かれています。前者は警察官BとかU類、後者は警察官AとかT類と呼ばれています。学歴によって受ける区分が違ってくるんだよね。もちろんお給料とか昇進の仕方にも多少の差が生まれてきます。 自分の受ける区分が決まったら、次は受験資格があるかどうか調べよう。たとえば警察官Aを受験しようとするものがいる。大学を卒業見込みの人、既卒の人なら誰でも受験できるかというと、そうではないのだ。都道府県警察によってあらかじめ定められている受験資格や身体基準を超えていなければならないのだ。これは各都道府県警察のホームページや受験情報誌に記載されていることが多いので、必ずチェックをしておこう! たとえば神奈川県警の場合、注1のとおりである。もしこの基準にぎりぎりの場合は採用係の人に尋ねてみよう。仮に基準に達しなくても受験することはできますが、身体検査等で不合格になってしまいます。 2.願書を提出しよう 受験資格が認められるなら、次は受験手続をしよう。受験するにはまずは申し込みが必要です。申込書は郵送で手に入れる方法、警察本部や警察署、交番などに直接取りにいく方法などがあります。パンフレットといっしょに申込書をもらえるところがほとんどです。申込書をもらったら、もう一度受験資格があるのかよく読んでから記入をはじめてください。記入を終え指示されている場所へ配達記録で受け付け期限に余裕をもって郵送してください。(郵便事故などに巻き込まれる可能性があるので。)ちなみに私は受験番号が23番でした。 これで手続きは終了です。本試験の10日〜2週間前に受験票が届くと思います。直前になっても届かない場合には必ず連絡をしてみてください。 3.採用試験を受験しよう 申し込みがすんだのなら、いよいよ採用試験を受験することになります。採用試験は5月、7月に第一回試験が行われるところが多いです。ちなみに関東地区の場合、平成16年度の試験は警視庁、神奈川県警、埼玉県警、千葉県警が5月23日に一斉に行われました。もちろんすべてが同じ問題ではないですが。採用試験の内容は1次試験と2次試験で構成されています。1次試験は教養試験と論文試験や適性検査、2次試験は面接や体格検査などを行います。注2のとおりである。 なお、採用試験は年に2回〜3回行われるところが多く、警察官になるチャンスが広がっています。また、採用試験は日程が重ならない限り他のどの都道府県の採用試験を併願してもかまいません。さらに共同試験という制度もあり合格のチャンスは大いにあります。注3のとおりである。 4.最終合格したら こうして採用試験を見事合格すると最終合格案内が送られてきて、採用意向調査(採用を希望するかどうか)を提出します。そうすると、採用候補者名簿に登載されます。そしてこの名簿に登載された人は、警察本部長からの請求に応じて成績順に提示されて、そこから採用者が決定されます。まぁ最終合格したならば、犯罪や大きな病気、怪我などをしない限り、ほとんどの人が採用されることとなります。 このように難関を突破し、見事最終合格を勝ち取り採用されたのならば、警察学校へ入校することになります。高卒程度は10ヶ月、大卒程度は6ヶ月訓練を受けて、警察官としての一歩を踏み出します。もちろん学校といっても給料やボーナスはきちんともらえます。ここで、しっかり訓練して立派な警察官を目指してくださいね。 注1
また、ほとんどの自治体が30歳未満までの人が受験可能となっています。だたその年度や自治体によっても違うので募集要項でよく確認するようにしましょう。
共同試験とは、各都道府県が協力して採用試験を実施し、受験者がその中から志望都道府県を選択して併願できる制度のことを言います。 私が実際に公務員である警察官を目指したのは高校生の時からである。そして大学に入学して、1年生のときは、勉強よりも試験の情報、どうすれば警察官になれるのかとか、試験のレベルはとか、試験の倍率はとか、いつ受験をすればいいのかとかといったこのホームページで公開している内容を中心に図書館、本屋、インターネットで情報収集をはじめた。そしておおよそのイメージをつかみ、2年生の4月から勉強をはじめるわけである。このとき使用した参考書は後に記載してあるものである。あまり勉強の好きではなかった私であったが、勉強のペースをつかむために1日1時間は机に向かう習慣をつけた。 講座の教材を使って本格的な受験対策に取り掛かることになった。3年にもなるど大学に行かない日が多くなるので勉強の時間も取りやすくなります。まず、私は1日に3時間30分程度のの勉強時間を確保するようにしました。中には1日7〜8時間もやる人がいるけれども、確かにこれだけ勉強したという達成感はあるかもしれません。しかし、効率が悪い上に、人間そんなに集中できません。要はいかに効率よくそして集中して勉強ができるのかが重要なのです。私は一般知能分野に90分、一般知識分野に120分。必死に机に向かい勉強しました。ただ、土日などの休日は友達と出かけたりしてリラックスタイム。このようにメリハリをつけて学習を進めていくのがよかったと思う。 このようなサイクルで勉強を進めていき、夏休みが終わり9月に。このころになるとすべての範囲を一通り学習したことになりました。ここからは問題演習で実力養成の期間です。大卒程度警察官過去問300と標準判断推理・数的推理(これらの教材は参考書のページで紹介)のテキストを使って問題演習に取り組みました。ただ解いて解答を確認するだけではなく、解けなかったところは必ず講座のテキストで確認してまとめるようにしました。このような演習を続けていきやがて12月、そして新年を迎えるのであった。 そして3月になると試験まで2ヶ月ということで直前期である。私は問題集を使って最後のまとめを開始する。この時期はひたすら問題を解き、解説を読みの繰り返しでとにかく問題演習を欠かすことはなかった。第3回の模試も受け、このとき今まで受けてきた中で一番成績がよかった。私の勉強方法が間違っていなかったのだ。これに流されることなく4月に入り、最後の追い込み期である。受けた模試をもう一度図書館などで試験形式と同じようにに時間を計って復習を重ね、4月11日最後の模試である公開模擬試験に挑むのであった。ここで試験の雰囲気を味わうとともに、ライバルとの顔合わせ。絶対こいつらを倒して俺が栄光を掴み取る!そう思いながら問題にとりかかる。 私は休日は勉強をせずに頭を休めていた。また勉強の合間にトレーニング(5kgのダンベルで左右それぞれ50回。腕立て、腹筋、背筋それぞれ50回、全身のストレッチ)をし勉強に集中していた。 私が受験の時に使用した参考書を紹介します。本とその書評とおすすめ度を書いておきましたので、気になったものはぜひ購入して勉強してくださいね。 上・中級公務員 標準数的推理 / 田辺勉 / 実務教育出版/ 公務員教養試験 短期集中知識問題/高橋書店/ 値段は安く手ごろな感じ。中身は各省ごとに分かれており、公務員試験の全内容をカバーしている。また、問題数もほどほどである。ただし、解説がすくなすぎる。本当に時間がない、もしくは最後の追い込み期に使用するには適している。 上・中級公務員試験 20日間で学ぶ 政治・経済の基礎/実務教育出版 / 10時15分くらいになり、試験管の人が教室に入ってきた。教室はし〜んとしている。彼らが受験の説明をすすめ、問題用紙と解答用紙が配られた。そして10時30分。「はい。試験をはじめてください」と試験管の合図でみんな一斉に問題にとりかかる。問題内容は一般知識25問、一般知能25問の計50問で構成されていて、これを120分で解かなければならない。私は得意の一般知能からとりかかった。分からない問題を飛ばしながら、一般知識の問題に移る。そして私が文章理解の問題を解いている最中、「ス〜、ス〜、ぐ〜〜」と音が聞こえてくる。それはなんと、隣の受験生がいびきをかいて寝ていたのである。まぁライバルが1人減るのはかまわないけど、周りには迷惑をかけないでほしいよな。と心で思って問題をといていた。しばらくしていびきがだんだんと大きくなり、あきれた試験管が彼を起こしたのであった。試験時間残り10分、飛ばした問題をもう一度考えながらすべて解答終了!そして12時30分、試験終了! ちょっとしたハプニングがあったが、無事に午前の教養試験が終了した。 お昼休みはタバコをすってもご飯を食べても、飲み物飲んでも、隣の教室の受験生とお話しても、外出さえしなければ何をしても自由である。私は昼食を済ませ、軽くストレッチをしながら音楽をききながらやはりリラックスをしていた。あっそうそう、教室によっても違うかもしれないけど、私の受験した教室は椅子が隣の人と一緒でしかも、背もたれがないのでかなり腰が痛くなります。一番後ろの席なら問題ないけれど、私は一番前の席だったので、後ろの人にも、隣の人にも気を使いかなり疲れました。 午後は適性検査と論文試験です。適性検査はクリペリン検査といって、与えられた数字を足していくだけの簡単な検査ですが、これが結構量があり、やってみれば分かると思いますが、かなり手が疲れます。軽い腱鞘炎みたい。この検査は何の対策もいりません。むしろぶっつけ本番でやったほうがいいかもしれません。それが終わってから10分程度休憩があって論文試験になります。論文試験は「現在の治安情勢を踏まえて、あなたの目指す警察像を述べなさい」というテーマが黒板に板書され、それについて60分で800字程度で解答します。30分たって、できた人から順に退場することができます。4時までにはすべての課程が終了するはずです。
平成16年6月4日この日は先日行われた1次試験の合格発表日。朝からどきどき。でも本当に自信がなかった。10時にインターネットで発表があった。私の番号は23番。そして・・・・・・あった!!よっしゃ〜!思わず叫んでしまった。まさに奇跡がおこった。そして、お昼になると神奈川県警警務課採用係の人から携帯に連絡が入った。なんと6月9日に2次試験を受けてくださいという内容だった。これで本当に合格を実感した。夕方に速達で2次試験の書類が届いた。さぁ2次試験まであと5日。どのように準備をしようか悩みどんどん時間がたっていくのであった。 そして受験生控え室にもどり2次試験の結果を送るための封筒に自分の住所、名前を書いて提出。さらに1枚の書類をもらう。これは、大学の成績証明書と高校の調査書(就職用)の提出についての内容であった。提出期限は6月30日までであるが、高校の調査書などは結構時間がかかってしまうから、1次試験合格したなら、事前に取り寄せておくといいかもしれません。もちろん偽造防止のために発行者に封緘してもらう必要があります。してもらえない場合はのり付けで印鑑を押す。 このような感じで2次試験は終わった。時間はだいたい3時くらいだったと思う。長かった。でもかなり気が楽になった。2次試験の結果発表は7月の下旬に郵送で通知。かなり時間が空くので、その間は何をしたらいいのか分からなかった。神奈川県警の場合3次試験というべきか(?)に身体検査がある。もし2次試験に不合格なら薄い紙1枚の不合格通知が、合格なら薄い紙2枚の身体検査通知が送られてくるのだ。 7月下旬、20日になっても通知がこない。21日、22日になっても届かない。やばい、もしかしたら落ちたかなと思っていたら、23日の午前に神奈川県警警務課採用係の人から携帯に連絡があり、「おめでとうございます。2次試験に合格したので身体検査を受けてください。なお2次試験の通知を今朝郵送しましたから」という内容だった。よっしゃー!思わず電話でいってしまった。それほど興奮した。そして夕方速達で通知が届いた。これには2次試験と書いてあるけれど、実際は3次試験のような扱いだろう。(ここからは3次試験と解釈する)現に2次試験で落ちてる人もいるのだから。私は7月28日に身体検査つまり3次試験を受験することになった。
7月28日私は身体検査を受けに神奈川県警本部に出発した。この日は朝から暑くてスーツなんて着てられない感じだったが就職試験なので気合を入れていった。しかし、朝は集合時間は早い。8時に集合なのだ。しかも検査に影響がでるから、朝食は食べてはいけいない。飲み物類はいいのだが。私は早く家を出たのだが8時5分前とかなりぎりぎりになってしまった。そして、本部に入り受付を済ませ、受験者控え室のある17階だったっけな(確かそこらへん)にのぼり入り口で席順を確認して着席した。そして試験管の挨拶が始まり、それが終わってから1人の受験者が手をあげ、「すみません。今から事態することは可能ですか?」と質問し足早に去っていった。彼は私服できていたので、私服は彼1人だけだったんで、気まずかったのでしょう。しかし、ここまできて、事態するのはもったいないな。ちょっと話しがずれたが、朝の挨拶の後列ごとに検査をはじたのであった。検査の内容は検尿、レントゲン、聴覚、採血、血圧、心電図、問診が行われた。採血が終わるまでは昼は食べてはいけなかったのでおなかがグ〜となる。また検査の間にまたアンケートをやった。内容は採用予定日時、警察学校に入校するのに不安などはあるのか、など一般的なチェック方式のアンケートであった。もちろんこれは合否に影響しないのはいうまでもない。また採寸も行うのである。採寸とは警察官になったときに着る制服の試着である。帽子、靴、ズボン、ベルト、上着、防寒着、活動着など。試着してサイズを用紙に記入して提出するのである。試着したときはちょっとえらくなった気分でした。まぁこんな感じで3次試験は終わり、最後に1人ずつまた軽い質問を受けることになる。私の番では、採用試験はきつかった?申込書に書いてある試験の結果はどうだった?これから他の試験を受ける予定はある?といった確認事項で、私は神奈川県警しか望みはないので、すべてこの試験にかけています。といったようにアピールして終了。
そして運命の8月20日。またしても神奈川県警警務課採用係から携帯に連絡が。しかし、とれなかった。仮に電話に出ることができなくても不合格になることにはなりませんので、ご安心を。また、連絡は合格した人にくるのだけれども、連絡がくる人とこない人がいるそうです。これは申し込みのときに携帯の番号を記入した人にのみ連絡がくるのだと推測されます。連絡がきた=合格なのでひとまず安心。バイト先で祝福。そして家に帰ると速達で最終合格通知が届いていた。まさに奇跡が起きた!運を使い果たした感じ!!ちなみにその内容は合格通知、採用意向書、学歴調査書、採用候補者名簿に登載された旨の通知などかなり分厚いものであった。さっそく採用意向書、これは採用の意思があることを示すものである。学歴調査書、これは読んでのごとく学歴の証明を記入して提出しました。希望者には警察学校見学会の通知がこれから先届くようなので、楽しみにしたいと思います。 長かった受験勉強が終わり、見事警察官採用試験に合格することができました。これは自分努力と運で勝ち取ったものだと思います。しかし、これからが大変です。平成17年4月には警察学校に入校することになります。二輪の免許をとったり、基礎体力をつけたりしながら、着々と警察官になるための準備を進めているところです。しかし、その前に大学を卒業しないといけません。卒論も本格的にやらなくては!!これから忙しくなるけれども、時間の許す限りトレーニングを積んで、立派な警察官になりたいと思います。 このように私の受験を振り返ってみました。長くなってしまったけれども、採用試験のだいたいの流れをつかんでくれたと思います。すべての試験がこのようではないと思いますが、これを参考にして合格を目指して、最後まであきらめずにがんばってくださいね。私も影ながら応援していますよ!!
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