2003年11月〜12月分
参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
帆船の話題:「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:'03年12月26日(金) 女性客の心をつかめ?レディースデイだったので、乗馬のお友達と、映画「ラストサムライ」に行ってきました。風景がね、植物体系とか遠景とかが、違う…って思ったけど、「自殺」と「切腹」の違いがわかっていないなあとも思ったけど、それ以外は、ハリウッドの娯楽映画ってことで、オッケーでした。忍者は別として、あの時代の日本って全然詳しくないから、そんなもんかなで終わってしまう(笑)それに、トム・クルーズ主演だけに、娯楽アクションが主眼だし。トムもかっこよかったし。小雪も綺麗だったし。渡辺謙は噂どおり存在感がありました。
それに、思ったよりお馬がいっぱい出てきて楽しかったし。見終わってから、役者馬たちって本当に凄いね〜って話になりました。もちろん、馬スタントマンさんたちも凄いです。あの爆発や斬り合いのシーンでよく馬をコントロールしたり、転ばせたりするなあって。とにかく、楽しめる映画でした。でも実は、本当に楽しみにしていたのは、本編より、予告編なのでした。よこしま?(笑)
見ましたよ「マスター・アンド・コマンダー」。見てびっくり(というかその前にチラシで予習はしていたけれども)ネットで見慣れた映像に、聞き慣れないか細い青年の声で「僕たちは生きて帰れるのだろうか…」なんてイメージの台詞がかぶるのです。どっひゃ〜〜。ネットでは、ラッセル・クロウの勇ましい台詞が入るところなのに。これって、女性客集客の技?と思ってしまいました。原作の知名度が日本では低いし、アカデミー賞の話題はありそうだけど、荒っぽいし、帆船物なんて、興味のない人の方が多いだろう。だったら女性客を寄せるのはなんだ?と宣伝部の人が考えたんでしょうね。チラシの裏面に写真のあるのは、キャプテンの他には士官候補生の二人だし。ブレイクニーは《戦う天使》だし(笑)
それにしても、ちまっこいPC画面で何度も見た映像ながら、映画館の大スクリーンで見ると感動しますね。いいです。凄いです。楽しみです。ううう、2月末なんてまだまだ先じゃないか。早く見たいです。
とりあえず、皆様も見に行ってくださいね!!他にも、もちろん「ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還」も見ました。これも楽しみです。それに「トロイ」も、もうやっているんだよ、来年5月なのに。映画によって、予告が入る時期っていろいろなのね。これで、ハリポタとスパイダーマン2が入っていれば、パーフェクトだったのに。ああ、また見たいなあ。また「ラストサムライ」見に行ってしまおうかしら(笑)>それはあんまり?
「マスター・アンド・コマンダー」日本語公式サイトhttp://www.movies.co.jp/masterandcommander/index.html
気がついたら、ここでも映画館と同じ予告が見られるようになっていました。'03年12月25日(木) マエストロの背中
ずっと楽しみにしていた、マエストロの第九もとうとう3回とも終わってしまいました。どの日もとても素晴らしかったです。このために生きてるな〜という幸福感。マエストロの音楽はいつ聴いても素晴らしいです。今回は、特に東京オペラシンガーズのコーラスが良かったし。
いつも、思うのですが、マエストロのどこがかっこいいって、もちろん音楽が一番なんですが、その指揮する姿が美しいんですよね。あの、ぴんと伸ばした背中、無駄のない動き。バレエダンサーのような肩と腕の使い方なんです。時々、何でそんなにあなたが暴れる必要があるんですか?って動き方をする指揮者もいるんだけど、マエストロ・チョンは必要なときにだけ、大きく振る、でも良い姿勢はくずれない、だから効果的で感動的なんです。
上手く説明できないんだけど、以前バレエの基本動作を習ったときに、腕を上げるときに肩を上げてはいけないといわれたんです。なるほど、肩を上げてしまうと美しくないんですね。でも、普通人が腕を上げようとしたら、肩ごと動いてしまう。その辺が美しさを分ける一つのポイントのようです。
ちょっと違うんだけど、昔の時代劇の役者さんは、立ち回りが綺麗でした。背筋がぴんとのびて、走るときでも上半身を振らないの。これは、日本の古武術の基本のようですが、それがとても美しく見えるのですね。
マエストロが、かっこよく見えるのは、その動きが美しいからだと、いつも惚れ惚れしながら眺めてしまう私でありました。'03年12月22日(月)〜24日(水) 油断大敵
24日は今年最後の乗馬でした。久しぶりのレッスン付。先生の号令に全然ついていけませんでした。今までだらだら乗っていたから、自業自得。乗ったのは、SIくん。前回は、ちょっと引っ掛かってしまったので、駆歩をしなかったのだけど、今日乗ってみたらとても気持ちよかったです。大きいので足が長いせいか、歩度を伸ばすとぐんぐん進む感じ。
しかし、このお馬、乗っているときは悪さもいたずらもしない代わりに、もっさりした性格。まるで「牛」のようだと言っても、誰も否定しないのでした。運動中もまるで寝ているみたいなので、片手に手綱をもって、もう片方を後ろに回して競馬のように鞭を使って歩かせたりします。そうしないと速歩が出ない馬って、初めて乗りました。
ところが、このお馬、食いしん坊だという部分では、すばやいのでした。馬房から馬を出した瞬間に、前においてあった(多分狙いをつけていたらしい)麦の袋にすかさず首を突っ込まれてしまいました。帰り道も、ふとした拍子に道端の草のほうへぐいっと首を伸ばされたが最後、引っ張ってもびくともせずに食べ続けるのでした。馬を引いているこっちの緊張感がなさすぎなのかもしれないけど、他のお馬はそんなことしないんだよ。22日は、チョンさんの第九2回目。さらに素晴らしくなっていました。そして、明日が私としては最後の3回目です。楽しみ☆
'03年12月18日(木)〜21日(日) ニッポンの年の瀬
といえば「第九」ですね。今年は、大好きなマエストロ、チョン・ミョンフンの第九に3回行きます。まだまだ先だと思っていたのに、もう21日、初日でした。やっぱり、マエストロかっこいいです。そして、東京オペラシンガーズの合唱が素晴らしかったです。バリトンも良かったな。明日も行きます。うふふ、楽しみ。
ところで、日本では第九は暮れの定番だけに、アマチュア合唱団でもみんな暗譜で歌えるそうです。でも、外国の人はそうでもなくて、プロの合唱団でも楽譜を見ながら歌うんですって。今日のソリストも、バリトンの人は見ていました。ソプラノの人も楽譜は持っていたけど、見てはいなかったな。もしかして、アルトの日本人の人が持っていないので、意識して見なかったとか?
'03年12月16日(火)〜17日(水) 映画「シービスケット」
試写会に当たったので行ってきました。日本では1月24日から公開。アメリカの実話に基いた小説の映画化作品です。「シービスケット」は競走馬の名前です。この映画には、悪い人が出てきません、というよりいい人ばかり。敵は、怪我や事故や貧困など。ちょうど株の大暴落があって、アメリカがつらい時代だった頃、人々の元気の元になったお馬と騎手と調教師と馬主さんのお話。素直な気持ちで感動するのによい作品でした。紅葉した景色の中でお馬を走らせるシーンがとても綺麗でした。
以下、ややネタバレ入ります。
冒頭、しばらくはそれぞれの登場人物の境遇が描かれるのですが、かなり地味な表現で、ぶつ切りになっているので、ちょっとこれは…と思ってしまいました。映画のあらすじを読んでいないと、ついていくのが大変かも。でも、みんながシービスケットに出会ってからはドラマが手に汗握る展開になります。特にレースは迫力がありました。笑いを誘うラジオのアナウンサーもよかったです。
ただ、これが実話でなかったら、ちょっと出来すぎだわというくらい、凄い話です。そういえば、「チャンピオンズ」も凄かったわね。
お馬的には、騎手たちのレース中のやり取りが面白かったです。他の騎手の邪魔をして鞭でたたいたりするシーンもありました。ちょっと、ディック・フランシスの小説を思い出してしまいました。小説の中にも、観客から見えないところでそんなことがあったと書いてあったわ。逆に落ちそうになった騎手を助けたりもしていたし。映画では、レース中に騎手同士がしゃべっていました。馬のシーンって、つい自分が乗ることを考えてしまうので、あの速さで走っている馬の上で、しゃべるのって驚異的にみえるけど、私ならしがみついているのがやっとだけど、彼らはそれが普通のことなのよね。
パンプキンというお馬も、出番は少ないながら、いい役でした。ヤギさんは気の毒だったけど。実際、気の荒い競走馬の気を静めるために、羊などのコンパニオンアニマルを一緒に置いておくことはあるそうです。でも、シービスケットには、効かなかったようですが。ともあれ、この映画、レースのシーン以外は、けっこう地味です。日本で受けるのかどうかは疑問。不況の時代だけど、アメリカとは気質が違うしなあ。
でも、原作を読んでみたいという気にはなりました。うう、また積読が増えてしまう…「シービスケット」公式サイトhttp://www.seabiscuit.jp/
トレイラー(予告編)は、いいのか?というくらいネタバレです。この場合、実話だからいいのかなあ。'03年12月12日(金)〜15日(月)本「終わらざりし物語」
本屋さんを歩くのって大好きでうきうきします。まして欲しかった本を買って帰った日はほくほくです。待ちに待った、J.R.R.トールキンの「Unfinished Tales」の翻訳本。目次を読んだだけで、ふるふるしてしまうくらい嬉しいです。翻訳は「トールキン研究会『白の乗り手』」のみなさんなので、読むのがさらに楽しみです。河出書房新社もさすがです。そして、これもPJ映画がヒットしたおかげだわね。なんだかんだいっても、PJさまさまだわなんて思ってみたり。そういえば、「指輪物語」追補編の文庫版も12月中には出るらしいですね。
それにしても、今日この本を買いに行ったいつものデパートの中の書店では、探すのに苦労しました。外国文学のところには、ハリポタはどっさり平積みになっているのに、この本はないんです。他の本屋にはあるのに。まさか売り切れのはずはないんだが、店員さんは接客中だし。仕方がないので、児童書のところに行ったら、やっぱりありました。翻訳絵本などの並びに。「指輪物語」のハードカバーも常備してあるのはいいんだけど、ここでいいのか、とは思いますよね。ハリポタはあっちなのにね。
この「終わらざりし物語」は上下巻になっていますが、どの書店でも平積みの高さはほぼ同じでした。やはり、買う人は迷わず両方買っているようです。当然といえば当然。もちろん回りより、ぐぐっと低くなっているので、本をとるのはちょっと大変です。
カバーの絵は、知る人ぞ知る、J.R.R.トールキン画の竜のスマウグの絵なんですよ。帯も絵が隠れないようになっているのが嬉しいです。はあ、しかしこれを読み始めてしまうと、冬コミの準備が間に合わない…どうしよう…
'03年12月10日(水)〜11日(木) 年の瀬街は派手派手しく賑やかで、抽選のガラガラの音や当たりの鐘が響いています。新聞の折り込み広告も新聞本体よりずっと多くなっています。コンサートに行っても、渡される広告の束がずっしり重い季節になりました。吹く風は冷たくて、手袋やマフラーがありがたいです。
テレビでも、ウェストミンスター寺院のクリスマス・コンサートやら、バレエ「くるみ割り人形」など、いかにもな放送があります。年の瀬ですね。
もうすぐチョンさんの第九があるし、年賀状も書かないとだし、冬コミもあるし、「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDもまだ見終わっていないのに、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のがもうすぐ届くし。来週はフランスのテレビドラマ「ナポレオン」があるのです。遊んでばっかりで、また、お掃除などしないうちに歳が明けてしまいそうだわ。'03年12月9日(火) 安心馬
今日も馬に乗りました。空気は冷たくても、日が照れば昼間はぽかぽか、銀杏の木の下では、落ち葉をさくさく蹴散らしながら、外の馬場でお気楽に乗りました。クラブ長が高い脚立で木の剪定をしていたので「気をつけて」といわれたけど、つまり脚立を動かすときの金属の音や、見慣れない大きなものが動くのには馬は驚くものなのですが、そこはベテランAthくんなので、安心なのでした。実は、馬が安心というより「これは安心な馬だ」と思って乗っていることが安心なのですね。乗り手の緊張が馬を一番緊張させるので、乗り手がリラックスしていれば馬もちょっとしたことで跳ねたりしないもののようです。ともあれ、ぽかぽかおひさまのもと、日向ぼっこ気分で気持ちのよい乗馬でした。でも、彼は拍車が触ると、ぴょんと蹴って教えてくれるので、「すいません」と言いなながら、ちゃんと乗り方も教えてもらったのでした。
'03年12月8日(月) 忘年会@ホテル「海洋」
音楽友達3人でぷち忘年会をしました。ホテル海洋のロビーで待ち合わせ。クリスマスの飾り付けが綺麗でした。電飾のトナカイさんはこっそり首を動かしたりして。
1Fの中華でお食事をした後、22Fのラウンジで夜景を見ながらおしゃべりしました。早い時間に待ち合わせをしたのに、帰りは結局遅くなってしまいました。5時間くらいはしゃべっていた事になるわね。楽しかったです。このホテルのロビーには、日本丸と海王丸の油絵が飾ってあります。喫茶室のウインドウにも、ちょっと大型の帆船模型が二つあります。1800年代のと、先代の海王丸。それから中華料理「海王」の店内には、立派な帆船模型がありました。艦の名前はわからないのですが、馬の頭と前足に胴体はドラゴンのような動物の船首飾りのついた立派なもので、大砲も沢山ついていました70か80か(すでに酔っていたので、数えられなかった)ありました。もちろん船体の他の部分にも綺麗な彫刻が施されていて、本当にこんな艦が海に浮かんでいたのだろうか、そして本当に大砲で打ち合いをして、いたんだろうかと思ってしまいました。ちょっとでも傷つけたらもったいないよなあとね。
バー・ラウンジにも、壁に艦の絵が沢山飾ってありました。多分18〜19世紀前半の艦を描いた版画のようでした。それと、カウンターになぜか小さい舵輪があるとおもったら、生ビールを注ぐ道具でした。舵輪を少し回すと、ビールが出てくるの。でも、私はビールはやっぱり苦手なので、ラムベースのカクテルと、ポートワインの20年熟成というのを頼みました。ポートは、茶色がかった赤をしていて、甘くてスモーキーでビターな香りとでも言うのでしょうか。小さい綺麗なカットグラスに注いでくれました。美味しかったです。でも20度もあるので、ちょっときつかったんですけど。
ホテルの売店には、マリタイム・ミュージアムの売店にあるような、簡単な帆船模型も売っていました。なぜか「カティーサーク」だけは値札に名前があるんだけど、その他はみな「帆船」となっているのですよ。「ヴィクトリー」や「コンスティテューション」もみんな「帆船」。この辺が、新宿と横浜の違いでしょうか?いや、ホテルとミュージアムの違いか(笑) 間違いではないけれど、私でも知っている艦の名前くらいは書いてあっても良いのでは?と思ったものでした。(ちなみに艦の姿を見てわかったのではなく、台座に書いてあったのです。念のため(笑))
ともあれ、おしゃべりを満喫した上に、目にも楽しい忘年会でした。満足満足。'03年12月1日(月)〜7日(日) 小さな幸せたち
このところ毎晩天気が良くて、月がとっても明るくて綺麗です。日ごとにまるくなっていく姿を見るのは、なんだかうきうきします。小さな幸せ。
この頃どうも、生活時間のペース配分が上手くないので、日記を書く時間が出来ません。書きたいネタはいくらでもあるのに、そうこうしているうちに、消費期限が過ぎてしまうのでした。
今、テレビではなんだか凄い音楽会をやっています。アルゲリッチとキーシンが連弾していたり、ピアノ8台の演奏とか。レーピンやクレーメルのオーケストラ!? ヨーロッパってこういう楽しめる音楽会がいろいろあっていいですね。お客さんも時には曲にあわせて手拍子したり、ブラボーの変わりに口笛を吹いたり。日本だと、どうしてもまだ、クラシック音楽は「お勉強会」的にお行儀良くしていなければならないイメージがあるものね。
たとえテレビでも、こんな凄い音楽会が聞けるなんて、やっぱりテレビはありがたいです。5日は、横浜そごう美術館の「上海博物館展」へ行きました。どうも、紀元前数世紀の物など、あんまり古すぎてぴんとこないのですが、それでも、動物さんの彫り物があったりすると一生懸命見入ったりしてしまいます。今から大体千年くらい前には、陶器の枕を使っていたそうですね。硬くて冷たそうですよね。
美術館のショップは中国ものがいろいろあって、お馬の切手があったので、思わず買ってしまいました。唐代に彫刻の馬が動き出して、皇帝の軍を助けたという伝説があるそうで、その馬の図柄でした。このお話は始めて知りました。今度調べてみよう。3日は、待ちに待った、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のスペシャル・エクステンディッド・エディションDVDが届きました。早速一回通して見ました。前回と同じく、なくてもいいシーンもありましたが、おおむね増えてよかったシーンが沢山ありました。やなぎ爺さんには、びっくり。感動しました。ブレゴのシーンは、説明が増えてもやっぱり、なくていいなあと思いました(笑)
2日は、馬に乗りに行きました。12月とは思えない、ぽかぽか陽気。乗馬クラブの駐車場は銀杏の葉が落ちて、まさに黄金の絨毯。ふかふかの足元を良く見ると、所々に桜の赤い葉もあって、綺麗でした。
乗ったのはM君なんだけど、彼は蝿が大嫌いで、運動中も気にして大変でした。首にたかるのでふるふるしながら歩いていました。外の馬場は前日の雨で水溜りがあるし、それをよけながら乗ったので、どうも運動をしたんだかなんだか良くわからない状態でした。まあ、そんな日もあるさ。'03年11月27日(木)〜30日(日) ヌレーエフと森下洋子のジゼル
テレビでバレエ「ジゼル」のハイライト版をやっていました。1983年のだから20年も前のですね。テレビで見るには、このぐらいの長さがちょうどいいかも。森下洋子さんは一番いいときでしたね。とってもかわいくて綺麗です。絵に描いたようなバレリーナの足をしていました。ヌレーエフはすでに晩年といった感じでしたがそれでも、ヌレーエフだったわ。彼はフォンティーンの頃がやっぱりいいですよね。
さて、海の向こうではテニスのデビスカップをやっていたのですが、最終戦はスペイン対オーストラリア。スペイン代表の王子ことファン・カルロス・フェレーロは、どうも調子が万全ではなかったらしく、結果オーストラリアが優勝したそうです。王子、こないだのマスターズカップからこっち、ずっと戦績よくないよね、大丈夫かな?足の調子もわるいそうで、心配です。
'03年11月25日(火)〜26日(水) 「貝塔尼」とか「布雷克尼」とか
これはありがたい尼さんのお名前…じゃなくて、BETTANYとBLAKENEYの中国語の当て字なんです。映画「Master & Commander」の公式ページには、日本語はないけど中国語やハングルはあるんです。ポール・ベタニーと、ロード・ブレイクニーの「ニー」の所が「尼」の字になっているんですね。漢字しかないから、どの字を使っても仕方がないんだけれども、不思議なのは、これが斜体字にも太字にもなっていなくて、なぜ当て字だとわかるのか、ということなんです。意味のある漢字の文章の中に、突然、意味に意味のないただの音のためだけの文字があるのが、とっても不思議ですよね。それに、日本語みたいに、姓名のあいだに中点があるわけでもないから、区切り目さえわからないし。ちなみに、ラッセル・クロウは羅素克洛、ビリー・ボイドは比利鮑伊。
以前、中国人の人に、まだ漢字を覚えていない子供は文章を書くときにどうするのかと聞いたら、外国人が中国語を習うときのアルファベット表記を使うんだそうです。だったら、わざわざ漢字を当てないで、アルファベット・漢字交じり文にしてもよさそうに思うのだけどね。まあ、発音が違うのでだめなんでしょうね。'03年11月14日(金)〜24日(月) そんな…グィネヴィアが…
寒いと思ったら、オリオン座が綺麗に見える季節になっていました。気がついたらまたずいぶんと日にちがあいてしまいました。他のページをさわっていると、日記にまで手が回らなくてすみません。
相変わらず毎日PCの前には何時間か座っているんですが、たいていM&C関連のサイトをまわったり、自分のHPの構造をいじくったりしているだけです。なんだか不毛…とも思うのですが…楽しいけど、これがなければもっと余裕のある人生だったかも…なんて思ったり(笑)
18日は乗馬に行って、ATH爺に乗せてもらったあと、お友達と三人でファミレスへ行って長話をしました。久しぶりで楽しかったです。
実はこのお二人両方ともネットのない生活をしているのです。一人はパソコン無し。もう一人は持っているけどネットにつないでいない!!のだそうです(仕事で表計算に使うだけ)。というわけで、この日記も読んでいないのだった(笑)
なんだかちょっとうらやましいような気もしました。ネット情報がなければ「M&C」や「LotR RotK」を海外まで見に行きたい(でもいけなくて悲しい)なんて気持ちにはならなかっただろうし。さて、前にもちょっと話題にした映画「King Arthur」の映像がそろそろネットに出回っています。まだ動く映像はないんですが、鎧兜のデザインって、あれでいいんですか?まあ、アーサーの話は本当に沢山映画化されていて、それぞれオリジナルでやっていますが、あれは…あまりにも、ローマ風すぎるのでは……
ホーンブロワーのヨアンくんがランスロットに扮した写真もあります。ちょっと体に力入ってませんか、乗馬姿。あれで走れるのか?さらに、背中にしょった剣がすごい。おもわず「忍者部隊月光」を思い出してしまいました。ははは。で、もっと凄いのが、グィネビアのキーラ・ナイトレイです。あの「パイレーツ・オブ・カリビアン」のお姫様はそれなりに綺麗だったけど、今度のはアマゾネス?まるで蛮族の女戦士だよ。グィネヴィアって、深窓の姫君で絶世の美女が基本のはずなのに……。これってたしか、ディズニー映画だよね。
どうも見に行くのが怖いような映画になりそうですが、だいたい日本で公開されるのかもわかりません。海の向こうでは2004年の後半のようです。MCNのKing Arthurのページ
http://www.moviecitynews.com/arrays/king_arthur.htmlEmpire Movies.comのヨアン君の写真のあるページ
http://www.empiremovies.com/gallery/king_arthur/king_arthur_pictures_16.shtml'03年11月12日(水)〜13日(木) 華岡青洲の花
チョウセンアサガオの花があちこちで綺麗に咲いています。エンジェルトランペットとも言うようですね。先日お友達の家に行ったときも、ご近所の家で見事に咲いていました。「でも、あれって毒があるんだよね」という話になって、確かにそんな話も聞いたことがあると家に帰って毒草の本を見てみたら、確かにありました。曼荼羅華(まんだらげ)とも呼ばれる植物で、スコポラミンやアトロピンという成分を含むそうです。そして、江戸時代の医者、華岡青洲が世界で初めて全身麻酔の外科手術をするのに使った麻酔薬が、この植物から作ったものだったそうです。
華岡青洲の話は、小学校の頃、学習雑誌に漫画があって知っていたのですが、そのあと市川雷蔵かだれかの映画「華岡青洲の妻」で見て感動したものです。でも、チョウセンアサガオの事までは覚えていませんでした。
もちろんその頃使われたものと、今園芸店で売られているのではずいぶん違うものです。ナス科の植物で、花もずいぶん小さくてナスに似ています。ちょうど、ボタニカル・アートの話もありましたが、私の持っているその本にも、ボタニカル・アートで図解されていました。'03年11月10日(月)〜11日(火) 雨の覆馬場
乗馬クラブの銀杏の木はすでにすっかり黄金色のもあり、まだ緑がかっているのもあり、桜の葉も赤や黄色や茶色や緑で、すっかり秋の彩りです。雨の中の落ち葉はまた、色が鮮やかに見えていいですね。
でも、外の馬場が使えないので、覆馬場(室内馬場のこと。「おおいばば」ですが「おいばば」と普通言います)で乗りました。8〜10頭位の馬がそれぞれの運動をしているので、避けて運動をしなければいけないので、ちょっと大変です。いつも2〜3頭の状態なのでとても緊張してしまいます。
でも、こんなときの強い味方が、やっぱり乗り慣れたお馬なのでした。今日は栗毛のCB君。ちょっと他の馬を気にして耳を倒すものの、乗り手の指示には素直で、駆歩の乗り心地は滑らかで最高です。安心して乗れるので、周りのお馬たちの動きを見ながら楽に乗ることが出来ました。これが慣れない馬だったら、馬のコントロールと周りのごちゃごちゃした馬たちの動きでパニックしてしまうところでした。良かった良かった。'03年11月8日(土)〜9日(日) 日本丸 総帆展帆
9日は横浜のみなとみらいにある帆船「日本丸(にっぽんまる)」の総帆展帆(そうはんてんぱん)の日だったので見に行きました。お友達のT子さんが付き合ってくれました。ちょっと寒くて、午後から雨の予報。本来は総ての帆を広げるところ、雨の中の畳帆(帆を畳むこと)が予想されるため一番上の帆はひろげない略式でした。
作業をするのは、訓練を受けたボランティアの皆さん約80名と日本丸の皆さん。船長さんがマイクで解説をしてくれます。
総ての帆をひろげて走るということは、やはりあまりないそうです。冬で20%くらいとか。日本丸は大きな船で高いマストが4本立っていて、そのうち3本に大きな帆が横に6枚ず張られます。途中、真ん中の帆を2枚ずつひろげたところで、これが嵐を乗り切る帆のひろげ方だと言っていました。思ったより広く感じました。船長さんは2〜3年に一度嵐にあったそうです。今は気象レーダー等が発達しているからそうなのでしょうが、昔はもっとあったのでしょうね。
船長さんが最初に乗ったころは、帆は麻などで出来ていてぬれたままにすると大変だったそうですが、今は化繊なので、ぬれたまま畳んでも大丈夫なんだそうです。今の日本丸の帆は、やはり別のボランティアの方たちが9年かけて縫い上げたものだそうです。一番小さい帆でも、畳数十畳分の広さがあり、それが29枚もあるのだそうです。
展帆ボランティアの皆さんが、するすると帆の梯子のようなロープ(横静索)を上って行き、帆桁に体を預けてロープを解き、降りてきてから今度はロープを引っ張って帆をひろげます。上から2番目と4番目の帆桁は下の帆桁と同じ所まで下がっていて、下から大勢の人がロープで引っ張ると上に上がる仕組みです。帆を縛るロープを解く作業が一箇所で2本分できて効率的ですね。
総ての帆が開いた姿はさすがに壮観です。そして100ほどの人がみんなで力をあわせてそれが成し遂げられるのです、なかなか感動でした。楽しそうで、私もやってみたいと思うのですが、すでに年齢制限で参加できないのでした、残念。
でも、日本丸はそよとも動かないように出来ているのですが、これが揺れる波の上だったら、そして風の強い日だったら、かなり大変な作業なのでしょうね。ところで、命令はリーダーの人達が英語と日本語を交えてかけていましたが、ロープを引く時の掛け声は「わっしょい!わっしょい!」なのでした。これはなんだか意外な感じでした。でも、ほかになんと言えばいいのかといっても考えてしまいますが。
ちなみに英語で何と言うのかT子さんに聞いたら「Heave!」で、「ヒーヴ!」なんだけど「ヒー!」としか聞こえないそうです。そういえばホーンブロワーのドラマでもそう言っていたわ。字幕は「よいと巻け!」でした。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも総督の威勢のいいお姫さんが、ジャック船長を助けようと行動を起こしたとき「Heave!」と叫んでロープを引っ張ったのに、海賊たちは誰も参加してくれなかったというシーンがありましたね。あそこの字幕はどうだったっけ。少なくとも「わっしょい!」じゃなかったわね(笑)総帆展帆のあと、ぷかり桟橋に停泊している帆船「海星」を眺めながらおしゃべりしてから、お昼を食べて、午後から用事のあるT子さんとわかれ、私はマリタイム・ミュージアムへ行きました。黒船来航の模型が面白かったです。ゆっくり眺めてから、ライブラリーでネルソン提督の伝記を拾い読みし、日本丸の畳帆を見てから、便箋と来年の大きなポスタータイプのカレンダーを買って帰りました。けっこう盛りだくさんの一日でした。
「海星」も高いマストの帆船なんですが、日本丸を見たあとではずいぶんと小さく見えました。日本丸が2278tで、海星は180tだそうです。海星では、有料で乗船体験が出来るのです。こっちは年齢制限も大丈夫なので、いつか私も参加してみたいものです。
'03年11月2日(日)〜7日(木) バラの花のボタニカル・アート
6、7日と泊りがけでまた漫画家の友達のお手伝いに行きました。私としては、今度も朝6時に起きて、翌朝6時に寝るという暴挙をしてしまいましたが、ともかくその日(?)のうちに無事終わりました。締め切りまでに仕上げるのは無理だと思っていた、と言いながらきっちり終わらせるのはさすがプロです。プロの資質というのは、もちろん巧拙もあるけれども、継続して仕事をこなしていく事が出来るかどうかだそうですね。
翌日はお昼過ぎに担当さんに原稿を渡した後、市川のコルトンプラザというショッピングモールに行きました。5時にインド&ネパール料理の店で3.5人前の料理を2.5人で平らげました。お子様ディッシュと大人用のカレー3種、チーズと野菜の揚げ物一皿ずつ。カレーは海老のトマトカレー、豆のカレー、ほうれん草とマッシュルームのカレーと、赤黄緑の色とりどりでそれぞれ美味しかったです。ナンも砕いたアーモンドや香りの高い実を砕いたものをのせたほんのり甘いのがあって、美味しかったです。
コルトンへ行った目的は「ローズフェスティバル」という催しがあったからなのですが、残念ながら生のお花は先週の展示の花が終わってしまって、また明日展示換えになるためほとんど見られませんでした。でも、花屋さんにはオールドローズが沢山入荷してあって、けっこう楽しめました。花弁が本当に沢山で、優しい丸い形でとても綺麗です。香りも、いかにも甘いバラの香り、青い草のような香り、フルーツのような香りと様々でした。
もう一つは、ボタニカル・アートの展示会でした。Botanicalというのは「植物学の」という意味です。これは堪能できました。行ってみたらビズという雑誌の協賛で即売会になっていました。保存状態がとてもよくて、額の中に入っていても紙の質が良いことが良くわかりました。版画作品で、もともとは本になっていたのがばらされて、一枚の絵として流通しているようです。本も2冊ほど展示してありました。フランス語のと英語のでした。
展示物は18〜19世紀の作品で、ちょうど私がいま興味を持っている時代だったのでさらに楽しめました。今までも、見たことはあったけど、ただの綺麗なバラの絵としてしか見ていなかったのですが、この頃、植物学的な興味が高まって、詳細な描写をした絵をつけた図鑑が作られていたのだそうです。もちろん、大航海時代でいろいろな国の珍しい者をヨーロッパの人が目にするようになり、博物学が盛んになった時代です。ちょうど「Master & Commander」の軍医マチュリン先生が、いろいろな動物に興味を持っていて、同じ趣味の人達の集まりに出たりしていたのが思い出されます。
「バラ図鑑」で有名なのがフランスのルドゥーテです。彼はマリー・アントワネットやジョセフィーヌの依頼でバラの絵を描いていたそうです。ただし、出版が1817年頃でワーテルローの戦いつまりナポレオンの失脚の後なんだけれども、最終的な資金はどこから出たのかしらなんて、考えながら見ていました。本は売り切れだったのですが、凄い厚さの豪華本がわりと安いお値段で日本語訳つきでした。ちなみに楽天サイトにありました。絵が出ていますので興味のある方は見てください。http://www.rakuten.co.jp/bookshop/468813/463191/
もう一人「ボタニカル・マガジン」を出版したことで有名だそうな、ウィリアム・カーティスの弟子ジェームズ・サワビーの作品が、私は気に入りました。植物学者でもあった彼の作品は、絵を楽しむのと同時に葉の裏側や葉脈、がくの後ろ側から見た花などを、綺麗に見られるような絵を描いているのです。もちろん、出版物の目的もあるのですが、より図鑑的なのに、綺麗でした。植物に対する愛がありました。
展示会場で解説をしてくれたお姉さんが、一本のドライフラワー化したバラの茎を見せてくれたのですが、それが一枚のルドゥーテの絵にあるバラと同じ種類でした。本当に同じ葉やガクの形で、茎のたわみ方の特徴までそっくりなのでした。今でも種が守られて栽培されているのですね。
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