2003年9月〜10月分
参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
帆船の話題:「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:'03年10月31日(金)〜11月1日(土) テレビ煩悩帰り道に空を見上げると、大きな半月が真っ赤に見えました。何で月の大きさって違って見えるんだろう。何で赤く見えるんだろう。…ネットで調べれば答えはすぐにみつかりそうですが、こういう事って、不思議のままにしておくのもまた風情があっていいわ。
毎度のことながら、月末近くなってケーブルテレビやWOWOWのプログラムが届くと、見もしないのにチェックだけは沢山入れてしまいます。そのくせ、1日深夜のGAORAのテニス・マスターズシリーズをすでに見逃してしまったり…
2日と29日にはWOWOWで「スパイダーマン」をやります。これは、今度のアカデミー賞の有力候補「シービスケット」の騎手役トビー・マグワイアが主演です。「楽園をください」でもわりと良かったので見てみようかな。
テレビ朝日では「グラディエーター」。いわずと知れたラッセル・クロウ主演のアカデミー映画です。仇役のホアキン・フェニックスって、私の好きなリバー・フェニックス君の弟なんだって、知りませんでした。
3日には「クイック・アンド・デッド」をBS2でやります。特撮西部劇?なのかな、あまり興味はなかったんだけど、クロウのハリウッドデビュー作品だそうです。
BS2では昼間に歌舞伎のバラエティー番組があるらしい。ゲストが松本幸四郎とか「初めて歌舞伎を見る人のためのコツ」なんて書いてあると、どうしようかなと思っちゃうけど。
6日はBS2で「地獄門」。長谷川一夫や京マチ子で衣笠貞之助監督1953年作品。アカデミー特別賞をとっている作品。ずっと前にテレビで見たけど、絢爛な平家物語の時代のおはなしで、競馬(くらべうま)のシーンもあったような気がします。
9日はWOWOWで「ニューヨークの恋人」。Ride on!の方に書いたのですが「ロード・オブ・ザ・リング」の飛蔭たちの調教師ドン・レイノルズが馬の調教を担当した映画です。
11日WOWOWで「I am Sam アイ・アム・サム」。これも「ロード・オブ・ザ・リング」の頃よく映画館で予告編を見た映画。本編は未見。『おらはサムですだ』だったら迷わず見に行くだろうと、あのころ指輪物語ファンのサイトで誰かが書いていたのが面白かった。(指輪物語の影の主人公(?)サムは、こういう口調なのです)
25日WOWOWで「タイタニック」。これはデカ様じゃなくて、レオ様の超話題作ですが、主人公の女の子を助けに来るボートに乗った人が、ドラマ「ホーンブロワー」のヨアン・グリフィズなのだそうです。終わりの所だけ見てみようかと…もう一度全部見る気にはなれない映画だし(笑)船内の調度や衣装は綺麗だったけれども、沈没シーンが長いのよね。私は見られないんだけど、BShiでは、8日にチョン・ミョンフンとバルトリ&ターフェルのジョイントコンサートをやります。これはたしか以前に見たことがある番組。この二人の歌とチョン氏の指揮は絶妙の組み合わせです。
一緒に「華麗なるバレエ・ガラ・コンサート」もやります。プリセツカヤやハートとレニングラードバレエの東京での録画のようです。でもでも、こうやってチェックしていても、見ないで終わってしまうのがほとんどだったりします。まあ、1日24時間しかないんだから、しかたがないですね。
'03年10月22日(水)〜30日(木) なんだか忙しい…
別にたいした事もしていないのですが、日記を書く時間がとれません、ネタはありあまっているんですが…
22日は、いつものBBSのお友達、金沢在住のSさんが東京に来ていたので、またミニオフ会でした。私は夜のお食事だけお付き合い。カレッタ汐留でおそばを食べました。
家に帰るとアマゾンに注文してあったCD「Musical Evenings with the Captain」が届いていました。うう、嬉しい。これは私がいま騒いでいる映画「Master & Commander」の原作に出てくる音楽を集めたCDです。船長のジャックがバイオリン、軍医のスティーブンがチェロで艦のなかでよく演奏しているのです。この時代の音楽は良く知らなかったので、聞きたくて検索していたら見つけたのでした。このシリーズのパワーって凄いわ。(近いうちにあっちのページで紹介しますね)
ちなみに、サントラのほうは、ヨー・ヨー・マのチェロらしいですよ。24日は、ビデオにとってあった映画「ブレイブハート」を見つけたので見ました。これもお馬がいろいろ出てきます。お話も面白かったです。なぜ見つけたかと言うと、「ワーテルロー」を録画できるテープがないか探しているうちに、テープの整理が始まっていたのでした。お気に入りのテープにカビがはえていたりして、ちょっと悲しい思いをしました。
26日は前日の深夜にビデオ録画した映画「ワーテルロー」を見ました。本当にほとんどワーテルローの戦いだけなんですね。勝ったほうの将軍だからか、ウェリントンがやたらとかっこよかったです。ナポレオンのお馬は、確かに葦毛でした、名前は出ていなかったけどかの有名なマレンゴです。ウェリントンの馬は栗毛のコペンハーゲンでした。あの映画実写のはずですが、物凄いスケールの大軍団でした。ロシアの軍隊の協力で撮影したとなっていました。話に聞くナポレオンの騎馬軍団や、英国軍の騎馬隊も、白い馬だけの軍団や、栗毛だけの軍団とかあって、なかなか凄かったです。
27日から29日の朝まで、千葉県在住の漫画家のお友達のところへ、アシに行きました。手伝いに行ったのか、おしゃべりに行ったのか定かではないですが、手は動かしていたから、よしとしましょう。とっても楽しかったです。「先生(と編集さんは呼ぶ)」の手作りのお食事も美味しかったし。久々に朝から20時間以上起きているという結果になりました。それはそれでハイになっちゃって大丈夫なものですね(笑)あ、でも必要な絵までホワイトでペタペタ消してしまって「もう寝ましょう」と言われてしまったんだった。えへ。
29日の昼に家に帰ったら、アマゾンに注文してあった「Master & Commander」のメイキング本が届いていました。ハッピー。あんまり嬉しいので、出かけるのに持っていって電車の中で眺めていました(読んだと言えないのが悲しい)。US版とUK版、ハードカバーもありましたが、どっちにしようか迷った挙句、UK版のペーパーバックという安い方にしました。ちょっと印刷がぶれているページもありましたが、十分楽しめるものでした。表紙はUK版ハードカバーと同じ帆船を曳航している写真で、裏表紙がUS版の表紙と同じ艦長の図柄でした。なるほど。
29日の夜は、楽しみにしていたヴィオラ奏者ユーリー・バシュメットさんとモスクワ・ソロイスツのコンサートでした。ゲストはトランペットのナカリャコフ。彼はいつ見ても細くて綺麗ですね。眼福眼福。いや、もちろん演奏も良かったですよ。バシュメットさんは、2曲はヴィオラを演奏して2曲は指揮だけでした。
そんなこんなで、もう10月も終わろうとしています。ああ、また年賀状の季節がやって来るのね。
'03年10月21日(火) 小さいお馬〜ワーテルローの戦い
今日は馬に乗りました。はじめましてのMくん。小柄な子です。西部劇に出てくるクウォーターホースみたいな感じ(厳密にはクウォーターは大きさは色々なんですが、サラよりは小さめ)。乗り手が足でお腹を抱えてしまえるようでした。他の子に比べると歩幅が小さくて、乗りやすいのか乗りにくいのか、慣れるまで時間がかかります。でも、他の馬や物音なども気にしないで落ち着いているので、室内馬場で足慣らししてから、外の馬場で乗りました。彼も視界が開けているほうが気持ちが良いらしくって、するする動いてくれました。レッスンなしのお気楽乗馬には、こういう小柄で落ち着いた子が嬉しいです。モンゴルかニュージーランドの大草原を走りたい気分になりました。いつものピリピリしたサラブレッドじゃ不安だもの。
さて、話し変わって今日10月21日は、トラファルガー沖海戦の日です。ネルソン提督率いる英国艦隊が、フランス、スペインの連合艦隊を破った海戦です。
それにちなんででは全然ないと思われますが、NHK BS2で映画「ワーテルロー」をやります。ワーテルローの戦いは陸軍のウェリントンがナポレオンを破った戦い、でいいのかしら。この戦いで、ナポレオンの有名な愛馬「マレンゴ」号がイギリスの捕虜になり、いまだに軍事博物館で見世物にされています。かわいそう?
マレンゴは、確か14ハンドスぐらいの小さいアラブです。絵を見ると、本当に純血アラブ種の顔をしています。小柄な馬で、今ならポニーの部類に入る大きさですが、ナポレオンも背が低かったそうなので、多分乗りやすかったのでしょう。大きいお馬に乗ると、小さいのが目立ってしまうしね。ちなみにこの映画「ワーテルロー」は1970年のソ連・イタリア合作で、ナポレオンをロッド・スタイガー、ウェリントンをクリストファー・プラマー、ルイ18世をオーソン・ウェルズが演じています。マレンゴが出てくるかどうかは不明。C.プラマーは「ビューティフルマインド」でお医者さん役をやった人なんですね。いや、無理にラッセル・クロウまで関連付ける必要はないんですが(笑)
興味のある方は、「飛魚亭」(という名前にしました)〜帆船関連・コメント・リンクメモ〜から関連リンクへ行ってみてください。
'03年10月19日(日)〜20日(月) 王子快勝!
この頃ぼや〜としていて、ローカル(自分のパソコンの中)だけで更新して、アップロードしないということが良くあります。前の日記も18日に書いたのに、今見たらアップされていませんでした。というわけで、また、まとめて2回分です。すみません。(その上、長い)
テニスのマスターズ・シリーズのマドリッド大会で、王子フェレーロが優勝しました。フェレーロって、現在ランキング1位になるほど強いのですが、闘志が表面に出るタイプではないのです。普通、勝つぞって思っている選手って、目の光がギラっとするでしょ、あれがないのね、とても淡々としていて、内に秘めたというのもまた違って、クールというのでもなく、なんだか不思議な雰囲気を持っているのです。そこが私としては好きなところなんですね。さすがに勝った瞬間は嬉しそうにするんですけれども。
ちなみに「王子」というのは、愛称ですもちろん。王様と名前が同じなんだそうです。ほっそりしているので「モスキート」とも言われるとか。日本だったら、蚊より「蚊トンボ」かな。この頃、お友達の影響でグランドスラム以外のテニスの試合も気にするようになりました。グランドスラムとは4大大会とも言われる、イギリスのウィンブルドン、フランスのローランギャロス、全豪オープン、それに、U.S.オープンの4つですね。NHKかWOWOWで放送します。それ以外だとテレビではほとんどやらないので、ぬるいファンの私は気にしていなかったのですが、気がついたら、ケーブルのチャンネルで、マスターズシリーズというのを放送しているのでした。
18日、19日が、マドリッドの大会の準決勝、決勝でした。すべて生放送のはずが時間がずれて、決勝は20日にずれ込んで録画でしたが、まあ、見られるだけでもありがたいです。放送された試合、みんな接戦で、とても見ごたえがありました。
フェデラーとロペスの準々決勝は、4−6,7−6,6−4とすごい白熱した試合。しかしなあ、最後の2ゲームぐらいのところで、「この後フェデラーとフェレーロの試合を放送します」ってアナウンスは入れて欲しくなかったですよ、いくら昨日の録画だからって、途中から見始めた人もいるんだからね。
その後の、今年の全仏優勝の王子フェレーロと今年のウィンブルドン優勝のフェデラーとの準決勝は、予想通り良い試合でした。二人とも上手い、見ていて楽しいです。
王子の準々決勝の相手はスリチャパンでした。この試合も見たかったな。
もう一つの準々決勝は、この前ジャパンオープンで見たグロージャン、相手はエルアナウィでした。エルアナウィが勝って、次の相手はマスー Massu。チリの選手です。まだあまり日本では有名ではないから、表記はまちまち、テレビ画面は「マス」になっていた。アナウンサーは「マスー」と言っていたし、スペルを見ると「マッス」かなとも思いますね。彼も良い試合をして、とうとう決勝に進みました。今23歳、ランキング20位くらいの選手です。
決勝戦は、1位の王子フェレーロとでは一方的になるかと思われましたが、そんなことはない、見ごたえのある良い試合でした。両方とも強いサーブではなく、ラリーをして得点するタイプです。長いラリーになると、王子が痺れをきらしてエラーすることがあるので、また面白かったり。スコアこそ6−3、6−4、6−3とストレートでしたが、決して試合を投げることもなく、手を抜くこともなく、それぞれの良いところを見せてくれた、気持ちの良い試合でした。もちろん、王子が勝って嬉しかったのは言うまでもありませんが(笑)
次はパリ大会、決勝は11月2日です。締めくくりが、ヒューストンであります。'03年10月17日(金)〜18(土) ラクダの速歩
上野で大英博物館展をやっているのと、関係があるのかどうかはわかりませんが、先日「ハムナプトラ」をテレビでやっていたので、ビデオにとって見ました。博物館にあるような、エジプトのミイラの臓器を入れた器などが出てくる映画です。
紀元前に罪を犯した神官が呪いを掛けられて生きたままミイラにされ、現代の墓荒しのために、その封印が解かれ動き出してしまってさあ大変というお話。ブレンダン・フレイザーが主人公の、ちょっとコミカルで面白いお話でした。そういえば、インディ・ジョーンズと比べられたりしていたけれども、こっちのほうが私は好きかも。ところで、砂漠につき物のラクダが今回も出てきました。実はラクダって「側対歩(そくたいほ)」なんです。四つ足の動物は普通、速歩(はやあし)の時に、右の前と左の後ろ足、左の前と右の後ろ足、というように対角線上の足が同時に前に出るんですが、ラクダのばあい、右の前後の足、左の前後の足が同時に出るんです。とっても不思議。こういう速歩の馬もたまに自然に出ますが、とても珍しいそうです。(一部モンゴルの馬は、全部側対歩だと思われているようですが、それは間違いです。馬がたくさんいるから、側対歩もいるという程度です) 反動がとても少ないので、王様が乗る馬をわざわざ側対歩に調教したという話も聞いたことがあります。
今回、ビデオでラクダの歩き方をじっくり見てしまいました。今まで映画などで見ても、ストーリーを追うのに気を取られてそこまで良く見ていなかったから。本当にみんな側対歩ですね。駆歩になると、他の四つ足動物と同じようなんですが、常足のときも、ちょっと側対歩気味に見えました。この歩き方をするのは、ほかにゾウぐらいなんだそうです。
馬に乗るのが上手な人は、みんなラクダは乗りにくいと言うようです。映像を見ていると、側対歩でも上下動はずいぶんありそうで、確かに乗るのは難しそうでした。'03年10月16日(木) 本屋めぐり
どうも私は、説明不足というか、説明下手ですね。13日の日記になぜいきなり「ギロチン」が出てきたのか、ほとんどの皆様わからなくて驚いたことと思います。すみません。
ご案内のように、この頃「海洋冒険小説」というか帆船物に凝っています。今読んでいるのは、みんな英国海軍のお話なんです。ちょうど、ネルソン提督の頃、陸軍ではウェリントン、敵はフランスのナポレオン、という時代です。で、ネット上でその頃の歴史とか博物館のHPなどを検索しているうちに、見つけた話題だったのです。これからも、このあたりの時代のお話がまた出てくるかと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。今日は、通りかかった横浜の地下街の催し場で、バーゲンブックフェアをやっていました。新古書市と言うんでしょうか。書店が古い本で値下げできるものを半額ぐらいで売っているのです。そういうのを見ると、一通りひやかさずにはいられません。
そして、見つけてしまいました。「船と航海 ビジュアルディクショナリー」という大型本変形B5くらいの本です。翻訳本なんだけど、元の出版社はわかりません。ともあれこの本、あまり時代などにはこだわっていないんだけど、何が気に入ったかって、帆船の部分の名称の図解に、英語、カタカナ、漢字、そして読みにくいところにはルビまでふってあるのです。
実は、小説を読んでいて、時々船の用語の漢字の読みがわからないときがあるんですよね、ルビは英語のカタカナ読みがついているから(笑) でも、この本はそんな私にもとても親切です。たとえば「メーン・トップ・レール、大檣楼手摺り、だいしょうろうてすり、Main top rail」とか。さらに、グロウン・オークGROWN OAKS(オークの木)の部分、「ニー、肘材、ちゅうざい、Knee」なんて船を作る木材の図解まで載っているのです。また、帆を繕う針と糸や、針の包み紙(帆船の絵がある)の写真もあります。こういうのって、書き手が楽しんでいるのがわかるようで、見ているほうも嬉しいです。もっと昔のバイキング船や、現代の鉄製の船、潜水の項目もあります。写真はどうも帆船模型のようですが、眺めているだけで、わくわく物の絵本という感じです。
ちなみに値段は定価の半額以下になっていました。そのあと、普通の売り場の文庫本コーナーで、トマス・キッド・シリーズの1とボライソー・シリーズの3を買いました。ともに帆船物、ハヤカワ文庫です。実は、ボライソーの2巻は版元切れなんですが、お店のお兄さんは「絶版です」と言い切ってくれました。このシリーズってまだ続いているのに、本当でしょうか? ホーンブロワーシリーズは、NHKがドラマをやったおかげで、1〜10巻とも増刷されて、店頭に並んでいるのに。でも、平積みではないあたりが寂しいね、横浜だというのに。だからかな?
どちらにしろ、ブック・オフ通いをまたすることになりそうです。そのあと、漫画売り場へ行って「百鬼夜行抄11巻」を買いました。これは帆船とは関係ありません。夜読むとちょっと怖いけど、読まずにはいられないのでありました。
本を買って帰った日って、なんとなくほくほくです。でも、実は積読が山になっているのも事実なんですが。
'03年10月15日(水) オペラ「午後の曳航」
楽しみにしていたオペラに行きました。といってもコンサート形式です。原作は三島由紀夫の小説「午後の曳航(えいこう)」。私は三島由紀夫が好きで、以前は良く読んでいたのですが、この頃ごぶさたでした。行く前に再読しようと思っていたのに、結局読まずに行く事になりました。実はほとんど内容は覚えていなくて、少年たちが猫を切り刻む話としてしか印象がなかったのでした。
作曲は、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ。ドイツ語訳された作品を読んで、1986〜89年に「裏切られた海」という題でオペラ化した作品。それを今回アリアや間奏曲を増やし、歌詞を日本語にして、タイトルも「午後の曳航」に改め、日本初演されたのでした。演奏は読売日響、指揮はゲルト・アルブレヒト。アルブレヒトはヘンツェの親友だそうで、今回の改訂も、彼の勧めによるものだそうです。
ヘンツェは三島が舞台の仕事をしている頃にも、来日していますが、直接あったことは無いそうです。もし、逢って話をしたら、また違ったものになったのでしょうか。物語は「陸(おか)に上がった船乗りの悲劇」もしくは「少年の純粋と狂気と残虐性」とでも言いましょうか。船乗りにあこがれる主人公の13歳の少年と、未亡人の母親、彼女と結婚して海を捨てた貨物船の二等航海士の男、そして屈折した理想を追い求める少年の仲間たち。憧れの船乗りから、物分りのいい(ふりをする)父親に成り下がってしまった、男に対する少年の絶望と軽蔑。いかにも三島テイストな作品です。
音楽は美しくも不穏な雰囲気で、私はとても気に入りました。状況や風景、登場人物の心理などが巧みに、ドラマチックに描かれていました。惜しむらくは、日本語の歌詞がよく聞き取れないこと。私は舞台の後ろのP席で、後ろ向きだったのでなおさら聞こえなかったのですが、正面で聴いた人もそういっていました。やはり今の時代、オペラは字幕があったほうが親切かも。そういえば、パリでフランス語のオペラを見たときも、フランス語の字幕がちゃんと出ていたわ。
一幕目は、クラシックのコンサートにしては照明が暗くて、客席は真っ暗でパンフレットに書いてある歌詞を読むのは無理でした。衣装を着けないコンサート形式とはいえ、照明で演出の工夫などがしてあったので、効果のために暗くしたのだと思います。でも、休憩の後少し客席の照明が明るかったのは、もしかして、何処かから会場側に要望があったのかしら?楽器は打楽器がいろいろな種類が使われていたのも面白かったです。和太鼓もありました。良くお祭りの櫓の上でたたくあれです。それをサントリーホールの舞台で、燕尾服を着た人が椅子に座ってたたいているのは、なんだか妙でした(笑)
数少ない舞台装置として、舵輪がオーケストラの上に下がっていたり、船のライトアップをイメージした電飾ロープが点燈するシーンがあったりしました。少年の台詞の中には「六分儀だ!」「コンパスだ!」「海図は?」などと、はしゃいでいる所もありました。ただし、聞き取れなかったのですが(後でプログラムを読んでわかったの)。テレビカメラは入っていたけど、どこの局だったかは不明です。
'03年10月14日(火) 冬毛の季節
久しぶりに馬に乗りました、ほぼ一月ぶりなのでまた明日筋肉痛だわ。コスモスが満開でした。もうすぐ銀杏が色づきますね。
今日はお気楽乗馬に最適のAthくん。なぜ最適かというと、ベテランだからこっちの意向をわかってくれるし、落ち着いているし、跳ねても乗り手が気がつかない(笑)くらいの軽さだし、問題といえばお年寄りなので、無理をさせないように乗り手がちょっと気を使ってしまうところかな。どうも、本当に疲れているのか、ふりだけ、なのかよくわからないのでした。
黒鹿毛の彼は、すでに冬毛でもこもこしていました。そんな季節ですね。彼はたてがみももちろん真っ黒なんですが、歳のせいか少し白髪があります。馬の場合不思議なんですが、ほんの一筋二筋あるだけで、決して真っ白にはなりません。どんなに歳をとっても、基本的な毛色は変わらないのですが、少しだけ白い毛が混じるのです。不思議でしょ。若い子にはないから、やっぱり年齢的なものよね。'03年10月13日(月・祝) ギロチンの真実〜目から鱗の日々
物騒な話ですみません。ネット検索でいろいろ探していると、続々と知らなかった真実が発見されて、目から鱗、というより自分の無知さかげんにがっかりしたり。
中でも、驚いたのが、残酷なだけの処刑道具だと思っていたギロチンが、実は受刑者の苦痛が少ないから、という理由で使われるようになったという事。私がギロチンを自分のボキャブラリに入れたのは、多分「ベルサイユのばら」を読んだ時だったと思うのですが、まさかそんなこととはまったく思いませんでした。当時は、もっと受刑者に苦痛になり、それが長引く極刑の方法が普通だったそうです。たとえ斬首だったとしても、道具を持って振り下ろすだけだと手元が狂って一回では終わらなかったり。それに比べると、一瞬で終わるギロチンは、画期的だったらしいです。とはいえ、やっぱり受刑者の恐怖は相当なものだし、見ているほうもショックは大きいです。さらに、簡単に処刑できるため、受刑者の数が増えたのも真実のようです。革命の当時は、市民はあまりのショックに返って慣れっこになってしまって、アクセサリーやこどもの玩具になったといいます。そういえば、テレビドラマ「紅はこべ」でも、ギロチン模様のボタンとか、イアリングがありましたが、本当にあったものだったんですね。どちらにしろ、恐ろしいことに変わりは無いですけれども。'03年10月12日(日) 十三夜と長唄
お芋を焼いているので、家中甘いにおいがします。秋ですね。本当は、焚き火で焼くのが美味しいんだけど、残念ながらガスの火を使っています。
今月8日は十三夜(じゅうさんや)でした。ちょっと頼り無げな丸い形の月が、とても綺麗に見えました。十三夜は「後(のち)の名月」というそうです。天気予報のお姉さんによると、例年「中秋の名月」より、晴れる確率が高くお月見には適しているんですって。(あ、またテレビの話だ)十三夜ときくと、長唄の一節「月ならば十三夜」というのをいつも思い出すんですが、これが何の曲だったか思い出せない。で、持っているCDの中にあるんだろうと、久しぶりに聴いてみたんですが、ないんですね。そこで、またネット検索してみたら、見つけました「吉原雀」でした。結構見つかるものですね。ネットの海は広い。「げに花ならば初桜、月ならば十三夜、いづれおとらぬ粋同士(すいどし)の…」と続くようです。しかし、吉原雀なら絶対に昔FMで録音したのがあるはずなのに、探すと見つからないものです。仕方が無いので、「道成寺」を芳村伊十郎さんと一緒に唄ったりしてまぎらわしています(笑)
十五夜、十三夜といえば、あわせて思い出すのがやっぱり「十六夜清心(いざよいせいしん)」ですね。河竹黙阿弥作の有名な歌舞伎狂言です。この十六夜というのは、清心と心中をはかる遊女の名前ですが、なんともはかなげで良いではないですか。
満月も確かに美しいですけれども、少し前や、後の微妙な形を愛でる日本の文化っていいなあと思います。'03年10月11日(金) 裸馬のレース
NHKの「地球に好奇心」を見ました。イタリアはシエナの裸馬のレースでした。「パリオ」と呼ばれる中世から続く催しです。シエナの町は17のコントラーダと呼ばれる地区に分かれていて、それぞれ「ユニコーン」「亀」「キリン」「塔」「雌オオカミ」「貝」などシンボルがあります。いかにも中世ですね。地区の住民の結束は固く、人生の節目の行事やお祭りにはそれぞれのシンボルの柄のスカーフをして集うそうです。そして年に一度(正確には7月と8月の2レース)の大イベントが「パリオ」と呼ばれる競馬大会なのでした。競馬といってもギャンブルではなく、地区同士の名誉を掛けたレースで、商品は記念の旗だけです。参加するのは17地区のうち10地区が抽選で選ばれ、馬も抽選、出走時の並び順も抽選という、まさに運試しの連続で、それぞれに人々は一喜一憂です。騎手だけは、それぞれの地区が自由に選べ、報酬として1千万円以上を払うそうです。強い馬が当たった地区は、強い騎手を大金を払って雇います。弱い馬が当たった地区は、若手の未勝利騎手を選んでいました。強い騎手を乗せても勝てないし、強い騎手は勝ちたいので乗りたがらないのでしょうね。今年のレースは、常勝の本命騎手と組んだ強い馬が勝ちました。「毛虫」地区でした。住民は男の人も涙を流すほど喜んでいました。うううん、中世の息吹が残っているなあ。それともイタリア人気質か。勝った瞬間、馬の周りに群集が走りより、押しくら饅頭の真ん中でもみくちゃにされ、体中べたべた触られていましたが、馬くんは多分あっけにとられて、暴れるどころではなかったでしょうね。
テレビでレースの映像を見たとき、見覚えがあると思ったら、持っている雑誌に短い記事と白黒写真で紹介してありました。でも、説明には『裸馬』とは書いてありませんでした。写真も良く見ないとわからない。このレースは、なんと鞍なしで走るのです。騎手は足で馬の胴体にしがみついているかたちです。それも、普段は広場になっている貝殻型のコース。雑誌の写真は、壁に激突して落馬しているシーンだったので、何で騎手が乗っていて壁に当たるんだろうと思っていたんですが。テレビで見て納得。手綱はあるけど、馬は興奮してほとんどハミを受けていない(折り合いがついていない)ように見えます。さらに、このレース、進路妨害どころか、他の騎手を鞭でたたいたり、引き落としたり、何でもオーケーなのだそうです。過去の映像では、観客が柵に近づいた他の地区の騎手を引っ張ってるのまでありました。さらに、馬が騎手を振り落として単独でゴールしても勝ちなのだそうです! かえって、その馬は賞賛されるんだそうです。所変わればですね。本当に、馬の文化って世界中でいろいろ面白いものがあります。
'03年10月10日(金) TVドラマ「アヴァロンの霧」
このごろ、テレビを見た話ばかりですみません。今回は、友達に借りたビデオで見ました。アーサー王伝説を、女性の立場から書いた物語で、原作はマリオン・ジマー・ブラッドリー、ハヤカワ文庫から出ているそうです。アメリカのドラマで、NHK BS-Hiで放送したものです。
アヴァロンの女神に使える巫女ヴィヴィアンとその跡継ぎモルガン、グィネヴィアなど女性の心理を中心に、アーサー王の出生の秘密から最期までの物語が展開します。前後編で、全部で3時間位かな、人物の心理がそれぞれわかりやすく、大げさにならずに描かれていて、見ごたえのあるお話になっていました。でもやっぱり、つらい部分が多いですけれども。
時代が時代だけに、もちろんお馬がたくさん出てきて、みんなすごく巧みに乗りこなしていました。主人公モルガンの子供時代には、弟のアーサーを前に乗せて大平原を駆けていました。大人になってからのホースアクションはさらにすごかったです。敵に追われた林の中、乗ったまま馬を横たわらせて隠れ、去った後には、そのまま立ち上がらせて走るという離れ業もありました。もちろん、剣を振り回して敵に切りつけるシーンもあります。女の人も全員鞍に跨って乗っていました。
モルガン役のジュリアナ・マルグリース Julianna Margulies は、子供の頃に乗馬をやっていて、障害飛越競技にも出ていたんだそうです。(私は見たことがないのですがドラマERに出ている人です)一応サイトがありました。また英語版ですが。 The Mists of Avalon
急に思い立って掲示板を設置してみました。良かったら書き込みしてくださいませ。
'03年10月8日(水)〜9日(木) ダウティ、ダバティ、ナポレオン
いま、自分のHPをあけたら、33333のぞろ目でした。別にキリリク等はやっていないからいいんですけれども…
ビデオにとってあるイギリスのドラマ「シャープ」を見ていたら、ナポレオンが出てきました。舞台はスペイン。本当に肖像画に出てくるのとそっくりなメイクとヘアで関心してしまったのですが、あれ、どっかで見た顔だとおもったら、ダバティ…じゃなかったダウティをやった役者さんなのでした。ホットスパー号でのホーンブロワー艦長の当番兵です。「シャープ」は陸軍、「ホーンブロワー」は海軍ですが、同じナポレオン時代で、かたやイギリスにとっては敵の親玉、かたや洗練された執事役で、ちょっと面白かったです。(ドラマのダウティは原作より損な役回りでしたが)
ところで、この「ダウティ」の名前を思い出す時、なぜか「ダバティ」…じゃなくてダウティだ、と頭の中で修正することになっています。ちょうど、三巻「砲艦ホットスパー」を読んでいる頃、WOWOWでテニスを見ていて、フローラン・ダバティが番組にで出ていたんです。どうも記憶回路が混乱してしまったらしい。ダバティ氏は、サッカーのトルシエ監督の通訳より、自由なことをしゃべっているほうが日本語が流暢ですね。当然か。
ドラマには出てきませんが、ナポレオンの愛馬「マレンゴ」号。これまた日本語のネット検索だとほとんど出てきません。ちょっとくらい話題になっていてもよさそうなんだけれどもね。「マレンゴの戦い」(イタリアの村マレンゴでナポレオン軍がオーストリア軍を破った)はいくつも出てきます。多分この戦いにちなんでつけられたんだろうけど、持ち馬が130頭いた中でも、たいそうお気に入りで、ワーテルローの戦いでも彼に乗っていたそうです。
ワーテルローで敗れた後、マレンゴはイギリスに連れて行かれて余生を送ったそうです。享年38歳。小さいアラブ馬で長生きだったようですが、ナポレオンの愛馬として見世物にされていたという話もあります。彼はただ、ご主人を乗せてがんばって走っただけなのに、ちょっとかわいそうですね。骨格はロンドンの軍事博物館に展示されているようです(死んでも見世物?)。ちなみに、英国のウェリントンの愛馬は「コペンハーゲン」号です。さらに「ジャック・オーブリー」シリーズの3話にも「マレンゴ号」というフランスの船が出てきます。このお話は何年なんだろう、少なくとも1801年以降な事は確かですよね。ナポレオンのマレンゴの戦いはたしか1800年だから、やはりそれにちなんでつけられたのでしょうか。
'03年10月6日(月)〜7日(火) サイドサドル再び
ホーンブロワーの馬のページを作ったのがきっかけで、またサイドサドルのサイトを検索したりしています。以前に探したときより、ずいぶん増えているようで、また、以前のサイトがリンク切れになっていたりするので、近いうちに改定しなくてはと思っています。
しかし、私の興味があることと、少しずつ情報がずれていて、なかなか思うような答えが見つかりません。これは見当違いな検索なのだろうか、などとも感じてはいるんですが。
その、興味というのは、西洋のコスプレ映画やドラマでは、たいてい女性は横鞍=サイドサドルにのっているのですが、時々跨って乗っているのもあるのです。同じような時代でです。いったいこの時代は、どのくらいの女性が馬に乗っていて、現代のようにまたいで乗る人は本当にいたのか、どういう場合だったのか、などということなのです。うううん、こんなこと考える人はあんまりいないよなあ。
映画「タイタニック」で、主人公の女性はイギリスの上流階級の人でしたが、窮屈な生活から逃れたがっていて、その象徴的な台詞と行動のひとつとして「馬に(男性と同じように)跨って乗る」というのがあり、後でその写真も映るのです。私としては、とても印象的だったのですが、タイタニックの事件は1912年だったそうですね。ホーンブロワーの時代、つまりナポレオンの時代から約100年後です。ホーンブロワーの翻訳は、高橋泰邦と菊池光です。菊池光はあのディック・フランシスの競馬シリーズの翻訳者でもあります。ホーンブロワーの10巻の翻訳は高橋泰邦ですが、そのなかで女性の鞍を「かたくら」と訳していて、漢字は「婦人鞍」となっていました。これは初めて見ました。今は少なくとも馬関係の人は「横鞍(よこぐら)」とか、そのまま「サイドサドル」といいます。Sidesaddleだから、確かに片鞍(?)でもいいように見えますね。昔はそう呼んでいたのかしら、ちょっとネット検索してみたところでは、創作小説をアップしているサイトがいくつか引っ掛かりました。ファンタジー系が多いようです。これは、もしかしたら翻訳小説の中では「片鞍」というのが今でも多く使われているということなのでしょうか? うううん、こっちも謎ですな。
翻訳ついでに言うと、高橋訳では、馬の速歩(はやあし)に「だく」とルビをふっています。競馬の世界では今でも速歩をダクというようですが、乗馬ではあまり聞きませんね。軍隊用語だとどうなんだろう。そういえば、今年日本の警視庁の騎馬隊ができて100年なんだそうですね。騎馬隊ってどこで仕事をしているんだろう?◆『ホーンブロワーに出てくる馬』更新しました。
'03年10月4日(土)〜5日(日) はじめての生テニス
4日はジャパンオープンテニスを見に行きました。いつものBBSのお友達の中のテニス好き、Ysさん、Cさん、Sgさん、そしてYsさんのお友達A子さんの5人でした。Cさんが本当に美味しいサンドイッチをお弁当に作ってくれて、とても幸せな観戦でした。席はサービスライン側なので、ちょうどテレビで見るような角度でした。席の番号を見て遠いのかと思っていたけど、全体が見渡せて良かったです(Ysさんチケット手配ありがとう)。でも、すごく寒かったです。日差しは強いけど湿度が低く風が冷たいので、日陰の席は凍えるほど。夜のために持って行ったフリースを昼から着込んで、日よけの為の帽子を防寒のためにかぶっての観戦でした。ひざ掛けもしっかり使いました。さらに時折、日向の空いている席へ、ガラパゴスのイグアナよろしく体を温めに行かなければ我慢できないほどでした。いやあ、アウトドアの観戦は大変だ。でも、あったかいで席は、コートの真横から見られたので、球の速さが良くわかって、一石二鳥でした。鳥といえば、鴎は飛んでいなかったな。場所は有明、いつもの即売会が開かれるビッグサイトの近くなんですけど。
試合は、女子の準決勝シャラポワと鄭潔の試合を途中から見て、男子準決勝、シュットラーとソルニーア、同じく、スリチャパンとグロージャンの試合、女子シングルス準決勝のあと、女子ダブルス決勝これにもシャラポワが出ていましたが、寒さに耐えかねて、一セットだけ見て帰りました。
シュットラーは相手がちょっと格下だったので楽勝でしたが、グロージャンとスリチャパンは見ごたえのある接戦でした。スリチャパンは途中、ボールを足でぽんぽんと数回蹴ってボールボーイに渡すというシーンがありました。さすがタイ人、セパタクロー(タイ式蹴鞠?)の技ですね(笑)5日は、男子決勝をテレビで見ました。昨日見た、シュットラーとグロージャン、結果は第1シードのシュットラーでしたが、見ごたえのある良い試合でした。彼は今年初優勝だそうです。とても嬉しそうでした。
テニスは4大大会ぐらいしかテレビではやりませんが、毎週のようにどこかしらで大会が行われていて、各選手そはそれぞれの成績に応じて世界ランキングが決まるそうです。なので、こんな極東の国での試合でも、気が抜けないし優勝できればそれは嬉しいのでした。特に彼はこの試合に勝つかどうかで、世界8強だけが出られるマスターズカップの出場が決まるからなおさらだそうです。女子決勝のシャラポワの試合も10分ほど放送していました。さらにすごい接戦だったようです。フルセットで疲れがピークに達している、最終セットのタイブレーク、審判の判定になみだ目で抗議するようなシーンもあり、みんながもうだめだと思うような点差から、踏ん張って逆転勝ちをしてしまうあたりは、将来楽しみなプレーヤーです。優勝はこれが初めてとか。16歳の彼女は、183センチの長身でバービー人形のように手足がスラリと長くて、ピンクのウエアが似合うかわいいロシアの女の子です。
NHKの放送は、せっかく彼女のインタビューが流れているのに、その上に解説の聞かなくても良いような内容を重ねるので、何にもわかりませんでした。多分苦情の電話殺到だったのではないでしょうか。それで、いつもテニスには時間をさかない7時のニュースで、彼女のインタビューを少し映したのではないかと思ってしまいました。最後に日本語で「ありがとう」と言っていました。ところで、日本人ってまじめ、なんて、会場に行って思ってしまいました。試合と試合のあいだに松岡修造がでてきて、お客さんが帰らないようにしゃべったりゲームをやったりしていました。その中で、選手に対する応援の声のかけ方を教えてくれました。選手のファーストネームを呼ぶことと、タイ語とフランス語の「がんばれ」は「ソーソー」「アレ」ということ。その後試合では、声をかける人はみんなそれを使っていました。これが、他の国だったら、きっと自分の国の言葉で言うんじゃないかな?「カモーン」とか。と思った次第です。どうなんでしょうね、その前に、声のかけ方の指導なんてしないんじゃないかな(笑)
しかし、決勝では、ほとんどグロージャンばっかりで、シュットラーには声がかかっていませんでした。彼だって、すごく上手いプレーヤーだし、観客がどよっとざわめく好プレーは、彼のほうが多かったのにね。人気の差の一因は、フランス人とドイツ人の愛嬌の違いか知らん?プレイ自体にもその特徴が出ているようではありますね。朱色のTシャツも似合わないと、誰か言ってあげれば良いのに。
'03年10月3日(金) M&C公式サイト始動!!
やっと、映画「Master and Commander」の公式サイトが動き出しました。写真もいっぱいアップされています、早く映画本編が見たいなあ。それにしても、何でこんなに字が小さいんだろう?
映画「Master and Commander」の公式サイト 英語です
'03年10月2日(木) もうすぐ5周年
窓を開けると、どこからともなく金木犀の香りがしてきます。もう、そんな季節になったのですね。
すっかり帆船物にはまっている今日この頃、こんなページをアップしてしまいました。 『ホーンブロワーに出てくる馬(仮)』
どこまでも、乱雑になっていくこのHP。初めからそうだったけど、メインのタイトル「花遊戯」って、全然内容が想像できないですよね。でも、いまさら変えるのもなあ。今月22日で、このHPも丸5年になるのでした。長いような短いような。皆様いつもお立ち寄りありがとうございます。
'03年9月28日(金)〜10月1日(水) 映画やら役者やら
映画「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDが発売になって、早速アマゾンjpから届きました。とりあえず特典映像をざっと見ました。テレビで見たことのあるものがほとんどだったとはいえ、やはり楽しかったです。メイキングなどの部分が、この映画はたのしいですよね。12月にでる延長版は、さらに楽しみです。
WOWOWでは、映画「ビューティフル・マインド」をやっていました。今までも何度かテレビでやったのだけど、見逃していたのです。アカデミー賞を「ロード・オブ・ザ・リング」と同じ年に同じ数4部門獲得したのでしたね。実話をもとにした話というのは、確かに説得力がありますね。そうでないと、そんなわけないでしょう、で終わってしまう。前に小説家の人が、「編集の人はニュースにある突拍子もない事件のような話を書けと言うけれど、そんな話を書いたら、あまりにも現実離れしていると採用されないんだ」というような事を言っていました。この映画も、ノーベル賞をもらった人の半生として描かれているわけですが、その事実がなかったら、かなりとっぴな話ですよね。現実と幻覚の区別がつかず、自分の想像上の人物と友達になり、仕事を依頼されていると思い込んでしまう、統合失調症の天才数学者と献身的な奥さんのお話です。奥さんもすごいですが、本人もすごい。自分の病気を認めた後の、本人はたいそうつらかっただろうと思います。頭が良くプライドが高い故の症状だし、だからこそ弱みを認めたくないというところ。周りの友人たちの協力があればこそです。見ていてつらい映画でしたが、ラストは静かな感動で終わったので救われました。
実はこの映画、ラッセル・クロウとポール・ベタニーなので是非見ようと思ったのです。そう、今度のアカデミー賞候補の呼び声高い「Master & Commander」の主人公コンビなのでした。ポールは「ロック・ユー」の登場シーンではすっぴんでしたが、今度もまたか?と思わせるショットがありましたね。M&Cではどうなんでしょう?原作にはそれをほのめかすシーンは確かにあるのですが。もちろん、私は期待しているわけではありません。コスプレ好きなので、コスなしには興味ないし(笑)
そうそう、この二人の並んだシーンで、あれ、クロウ小さい、と思ってしまいました。ベタニーさんがのっぽさんなんだけど、M&Cではクロウのオーブリー船長が巨漢で、ベタニーのマチュリン先生が小柄だからね。まあ、映画だから良いけど。それに、クロウの長い金髪はなかなか、だと思うし。それにしても、アメリカでは11月公開だというのに、まだ、公式HPが本格的に始動していないのよね。
'03年9月25日(木)〜27日(土) 砂時計
また、日記をまとめてアップしてしまいました、すみません。
先日、マクドナルドに行ったら、砂時計で待ち時間を計って、60秒を越えるとクーポンがもらえるというのをやっていました。
砂時計を見ると、思わず帆船を思い出してしまうのは私です。今すっかりはまっている海洋小説には、必ず砂時計が出てくるのでした。来年春公開の「Master & Commander」の予告編も砂時計の映像から始まりますよね。もうすぐアカデミー賞の話題も出てくる頃ですね。この前テレビの映画紹介番組で、「Master & Commander」もちらっとやっていました。馬映画「シービスケット」もあるし、「ロード・オブ・ザ・リング」もあるし、アカデミー賞にはあまり興味のない私ですが、今年は注目映画がいろいろあってちょっと楽しみです。'03年9月23日(火)〜24日(水) 映画「サハラに舞う羽根」
レディースデイなので、コスプレだし、お馬がたくさん出るというので、やっぱり見に行きました。実は、予告編があんまりメロドラマ風なので、どうしようかとは思っていたのです。でも、面白かったです。すごくよかったから、是非見に行ってね、というほどではありませんが。お馬好きの人なら一見の価値はあるかも。
CGを使わない、砂漠の戦闘シーンは、「アラビアのロレンス以来」という宣伝文句をつけなくても、すごかったです。やっぱ、実写は良いですね。ホース&キャメル・アクションもすごいです。主人公はヒース・レイジャー。この前の「ロック・ユー」より、乗馬シーンがさらに迫力あります。馬は良いけど、ラクダに乗るのは難しかったとか、確かに馬とは全然違いますね。★以下これから見に行く方には先入観になってしまうかも:注意★
原作つきのドラマだと思って見たせいか、本当はもっと何か違うんではないかという印象がぬぐえませんでした。特に、主人公の行動の動機が弱い(行動自体はすごいのに)。それが一番重要なところだけに、映画全体の説得力がいまいちでした。戦争の空しさとか悲惨さとか、そういうものが丁寧に描かれているのにもったいない。これは私だけの印象かもしれませんが。
あと、砂漠から帰ってきた主人公のお肌が、きれいすぎ。もう少しぼろぼろしていた方が、現実感があったと思うのですが。そこが、メロドラマ的に安っぽく感じてしまったところでした。せっかく、そこまでは盛り上がっていたのに。それとも、あのシーンって、とても時間が後だったのかしら?そうそう、お約束ではないですが、字幕のお話をひとつだけ。とにかく英語はほとんど聞き取れないので、文句は言えません、字幕さまさまの私です。でもね、その場面で英語ではどう言っていたのかわかりませんが、陸軍の上官のライフル隊への号令に「銃を肩に担げ!」のような(うろ覚えですみません)字幕が出た時は、見ていて思わず呼吸が乱れました。え?「担え銃(になえつつ)!」じゃないの?
'03年9月19日(金)〜22日(月) 悩まなすぎ・馬も乗り手も
22日は馬に乗りました。初めてのSくん。5歳か6歳くらいなんだけど、ぼ〜っとした子で、初めてでも安心馬です。ただし、重い。駆歩(キャンター)は少し鞭を使わなければ出ないよ、と言われていたので、鞭と拍車で出したら、なぜか豪快にごーっと走り出しました。大きな馬なのでこんなもんかなとも思ったのですが、ちょっと引っ掛かり気味。やばいかなと思ったら、私のレッスンではないのにそばにいた先生が、馬を落ち着かせる声をかけてくれたので、そうかこれはやっぱり、引っ掛かってるのか、と思って、ちょっと無理して止めました。こういう、全然わかっていない乗り手って、本来なら『私に馬に乗る資格があるのかしら?』とか悩む物でしょうが、私って馬に関しては、とってもお気楽過ぎるみたいです。『あ〜かっこ悪かった』で終わらせてしまうのでした。ただ、その後すぐに初心者の人がレッスンで馬場に入ってきたので、また引っ掛けるといけないので、駆歩しないで終わってしまいました。気弱ではあるのです。
ちなみに、引っ掛かるとは、騎手の意思に反して速く走ってしまうことをいいます。普通は馬が興奮してしまうからこうなるんだけど、今回ののS君に限っては、止まったらそのまま、またぼ〜っとしていました。これって、馬のためにも良くない乗り方なんですよ。やっぱり、私は老練の練習馬によろしく乗せていただくのがお気楽で良いみたいです(笑)'03年9月18日(木) 暑さ寒さも
日が短くなったと思ったら、もうお彼岸なんですね。今日も一日家にいてパソコン遊びをしていたのですが、お天気が良くて2階の部屋は暑くて汗だくになってしまいました。でも、冷房に一度もあたらない日があるというのは体が休まっていいです。そんなわけで、お騒がせしました頭痛もなおったので、日記をどっさりアップしてしまいました。もしお時間がありましたら、よんでみてくださいませ。
'03年9月17日(水) ラム酒でヨーホー
いつものBBSの友達6人で、「カリブの海賊(つっこみ)オフ会」または「ラム酒オフ」をしました。3人は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見たあと、他の3人は別の日に見ていたので、みんなで、映画の話やら、例によってとりとめのない楽しい話で盛り上がりました。
場所は渋谷にあるジャマイカ料理「ロシナンテ」。ラム酒の種類が多くカリブ料理が食べられるお店です。料理は和風の物もありどれも美味しかったです。ラム酒は、お勧めのロンサカパ RON-ZACAPA(グァテマラ産)を頼みました。とても香りが良くこくがあってまろやかな味でした。他の皆さんの頼んだラムも味見させてもらいましたが、しゃきんとした味だったり、まるでウイスキーのようだったり、色も香りも味も本当にいろいろでした。おいしいけど、さすがに強いのでたくさん飲めないのが難ですが。
なぜ、ラム酒かというと、映画の中で海賊とお姫さんが無人島に取り残されて、ラム酒を瓶からラッパ飲みして、へべれけになって海賊の歌をヨーホーヨーホーと歌うシーンがあるのでした。あの強いお酒をあんなに飲んだら、私だったら次の日起きられないわ。
また、今はまっている、海洋物、帆船の上でもラム酒は船乗りたちの楽しみなのでした。ホーンブロワーのドラマでも、マグカップのようなもので配られていたけど、あんなにがぶがぶ飲んだら、そりゃ仕事にならんわな。'03年9月16日(火) いざ鎌倉
鎌倉の鶴岡八幡宮へ流鏑馬を見に行きました。今までずっと行きたいと思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず、やっと念願かなって行くことが出来ました。
乗馬のお友達と二人でいったのですが、お互い勝手が何もわからず、少し早めにと1時間前に到着したのですが、すでに自由席(といっても椅子などがあるわけではない、地面だけ)はいっぱい。ざっと眺めて仕方なく、木立の中に枝やくもの巣をよけながら立って見ることにしました。でもこれは実は正解でした。とってもいい天気だったので、何時間も炎天下にいるよりずっと楽だったのです。良い席を取るには神事の始まる2時間前に来ないとだめみたいです。神事が始まってから最初の馬が走り出すまで1時間、全部終わるまでにさらに1時間という具合。今回は、私たちは3時間ずっと立ちっぱなしでした。回りでは、奉納の3人が終わったら帰ってしまう人も多く、後半は、柵の一番前で見ることができました。的からは遠くて音しか聞こえませんでしたが、ちょうど目の前が鎧姿の人が下馬するところだったので、場所的にはよかったです。的に矢が当たると、ぱーんと板の割れる音が良く響いて来ました。流鏑馬は年に一度の例大祭の神事のひとつとして行われ、9月16日と決まっているそうです。
鎌倉時代の甲冑に身を包んだ、小笠原流宗家や射手たちが、やはり和式の馬装をした馬に乗って馬道を歩く姿は、華やかで綺麗でした。流鏑馬は、三人の鎌倉式の服装をした人が奉納として射たあと、江戸時代式の略式の服装の射手が15人ほどで、全部で18人の演技を見ることが出来ます。馬は6頭が交代で走っていました。254メートルのまっすぐな馬場を走り抜けるあいだに、80メートル間隔で立てられた四角い板の的を射ます。さすがに初めの三人は見事三つ当てていましたが、後の人たちははずしたり、矢を落としてしまったりしていました。馬は、キャンターですが、速い子やゆっくりな子、反動が大きそうな子といろいろで、それぞれ難しそうでした。馬場は普段は普通の道になっているので、馬が通るところは少し土を掘り返してやわらかくしてありました。石の参道を横切るところは砂がまかれていましたが、そこを走るときは、馬の反動が変わるので、乗り手も難しいだろうなと思いました。
テレビなどで見たときは、物凄く早くて弓をつがえるのは神業のように見えましたが、近くで見ていると逆に、一緒に呼吸を計ることができて、なるほど慣れれば出来ないことはない速さなのだとわかりました。もちろん、かなりな鍛錬は必要ですけれども。的と的のあいだが80メートル、馬場馬術の馬場の長蹄跡が60メートルということを考えて呼吸を計ると、なるほど箙か腰に挿した矢をとり弦に番えて引いて射つ。時間的には余裕です。ただしかなり興奮して早く走る馬の上では大変ですけれども。矢の先は鏑矢といって丸くなっているものですが、羽根のついているほうがどうなっているのかとても興味がありました。というのも、今まで地上で射る矢は見たことがありましたが、流鏑馬のは違うと聞いていたので。たしかに少しV字のように広くなっているようでした。遠くてはっきりとはわかりませんでしたが。ひとつ残念だったのは、馬の背中の毛布が丸見えだった事。そう、人が寝るときに使う毛布をたたんで、馬の背を保護するために鞍の下に敷いてあるのです。普通のお客さんは馬やら射手の装束やらを見て、毛布までは目が行かないのかもしれませんが、練習のときはどこの乗馬クラブでも毛布を使うのは普通ですが、晴れの舞台に毛布の丸見えは違うでしょ、と思った次第です。せめて、何かそれらしい布で覆ってほしかったですよ。
馬は、ほとんど見た感じサラブレッドかな、という鹿毛、栗毛、葦毛のお馬でしたが、一頭だけ、いかにも中間種というぶち毛のお馬がいて、かわいかったです。キャンターも安定して早すぎず、乗りやすそうでした。
馬に乗らないし、競馬や今時のテレビしか見たことがないだろう人達の会話から、「案外ゆっくりなのね」「本当の戦争だったらこんな速さじゃないわよね」など漏れ聞こえてきました。うううん。競争が目的で、さらにその為に生産されたサラブレッドの競馬の早さを標準と考えてしまうのは、日本では仕方のないことなのでしょうね。鎌倉時代は、威厳を保つために見目良いお馬に乗るのが基本だったし、『やあやあ、我こそは…』という戦をしていたんだけれども(笑) もちろん、早く駆けさせる事もしましたが、何しろ槍持ち役が走ってついて来ていたんだしね。
あと、後ろで見ていた「おばさん」の会話で笑っちゃったのが、「あら、あの馬は年取っているのかしら、ずいぶん太ってるわ」というもの。私が、ずいぶん痩せた(夏バテ?)ベテラン馬が多いけど、あの子は体の張りがあってまだ若いかなと思っていた子でした。そのおばさんには、お馬が太って見えたようです。きっと自分のお腹やお尻が気になっていたのね。射手の中には、映画「ラストサムライ」にエキストラ、または吹き替え?で出演した人がいるとか言っていました。どうも、場内アナウンスがあまりよく聞き取れなかったのですが、なるほど、さもありなんとは思ったのでした。
鶴岡八幡宮
細野喜由フォト・ギャラリー 流鏑馬の小笠原流公認写真多数'03年9月14日(日)〜15日(月) 映画「伝説の白い馬」
とってもベタなタイトルですが、なんと馬は葦毛ではありません(笑)「パロミノ」と言っていいでしょう、金色の体に銀色のたてがみの美しい野生馬のお話でした。多分日本の映画館では、やらなかったのではと思います。アメリカでもなかったらしいです。テレビでは以前やったのかしら?ともあれ、邦題をつける人が「シルバー」とあるのを「白馬」と思ったのね、ローハイドが好きだったとか? (残念ながら、日本ではビデオ発売もされていませんが「Silver Stallion: King of Wild Brumbies 」というタイトルでアメリカ版は手に入ります)
この映画は1993年のオーストラリア作品です。原題は「The Silver Brumby」といって、Elyne Mitchellという作家の同名小説だそうです。Brumbyというのは、私の英和辞典には載っていなかったのですが、オーストラリアの野生馬のことでアメリカで言うと「ムスタング」のようなもののようです。
主人公の毛色はどうも、クリーム色と書かれているようです。映画は、童話作家のお母さん=Elyne Mitchellの書く作品を中心にお話は進みます。現実世界ではその読者でもある娘と母が、馬で森の中を散歩したり、カンガルーの子供を助けたり、ほのぼのとしています。物語の中では、主人公であり『男』に追われ続ける美しい野生馬「サウラ(風という意味)」の誕生から群れのリーダー雄となる、緊迫感のある話が展開し、現実と錯綜していきます。
親子が森の中で助けるカンガルーの子供が、とってもかわいくて目が釘付けになってしまいます。布の袋に入れて、椅子の背やドアノブにかけてあるんだけど、その子の体がくるんと丸まって足の先が頭より高い位置にある様子、イメージできますか?
馬の世界では、こっちが主筋ですが、サウラのお父さんと他の群れの雄の戦いがあったり、サウラが奥さんの馬を人間のところから連れ出したりと、その美しい姿と自然の雄大さを見ごたえのある映像で描いています。この奥さんがまた、めっちゃ美人です。子供もかわいい。「黒馬物語」のように馬の言葉が音声になっていたりはしません。童話を読むようなナレーションで、かなり客観的に馬の行動が説明されています。
サウラの美しさに魅せられて捕まえようとする『男』はラッセル・クロウ、その愛犬も本当に彼の犬だという話です。特に何の芸もしませんが、とてもかわいいです。『男』も敵ながら悪い人間ではない、ということも話の初めの方のエピソードで描かれていて、大上段に振りかぶった「動物愛護映画」ではない所も好感が持てる所です。馬がいじめられるシーンも、別の人間ですが若干あります。お馬好きに限らず、静かな感動の秀作映画が好きな方にはお勧めだと思いました。今回WOWOWのラッセル・クロウ特集で取り上げられて、初めて知ったのですが、良くぞこんなマイナーなのを取り上げてくれたと、ありがたく思った次第です。
映画の写真があるページ(ラッセル・クロウのファンページなので馬は少ないですが、犬はいます)
http://www.crowemagnum.com/frames/filmphoto_frame/silvphoto.htmこれも同じくファンページ(文章は英語ですが、犬がかわいい)
http://www.geocities.com/Hollywood/Cinema/1501/indexsb.htmlこれはElyne Mitchell作品のファンページから。画像が沢山で重いですが、下のほうに映画のサウラがいます。
http://www.blaze.net.au/~sasami/brumby/covers.html「Brumby」について。Brumby保護グループのHP
http://www.thebrumby.org/about.htm
'03年9月12日(金)〜13日(土) 記録的な暑さと冷房と
ここのところの暑さはこの時期としてはかなりきついようです。でも、私は冷房がきつくて、防寒対策に気を使っています。その為かどうか、ここ2〜3日頭痛がして、画面見るのがつらいです。軽い眼精疲労もあるのかな。メールいただいているみなさま、お返事もうすこしおまちください。ごめんなさい。病気ではありませんので、ご心配は無用です。
'03年9月10日(水)〜11日(木) 船乗りとバイオリン
っと、この日記を読みに来てくださっている方で、これで「ジャック」とわかるのはYiさんだけね(笑)
何度かこの日記にも書いていますが、現在「海洋物」小説にはまっています。今読んでいるのは、パトリック・オブライアンのジャック・オーブリー・シリーズの2話目「勅任艦長への航海」の下巻です。この、ジャックは背が高くてちょっと太めと言われている金髪の艦長さんで、バイオリンを趣味にしているんです。親友の軍医スティーブンはチェロで、この二人が、揺れる船の中で音楽を奏でたりするのですよ。大体、この二人が出会ったのも音楽会だし、今回はジャックはアマーティの購入を考えたりしたりして、音楽好き的にも、ツボを抑えてある話なのです。
それにしても、バイオリンを持ってはいるけど、ぜんぜん弾けない私としては、うらやましい限りです。ジャックに限らず、「ホーンブロワー」の水兵さんの部屋でも、誰かしらバイオリンを弾いていたりするんですよね。同じ時代の、陸上のお話「シャープ」でも、キャンプの中にバイオリン弾きがいたり。あごでなく、無造作に胸の辺りに押し当てて、いとも気楽に弾いているんですよね。そういえば、ラカトシュなんて、ロマ(ジプシー)バイオリンだもんね。本来バイオリンというのは、持ち運びが出来る大衆的な楽器なのかも知れませんね。ついでに言うとこの「勅任艦長への航海」では、戦争が始まる前の艦に乗れない間、ジャックは狐狩りなどして、お馬に乗っているのです。でも、馬が彼の重さに講義して、振り落としたりしているんですが(笑) 彼は、私の2倍以上重いのよ。お馬好き的にも、面白いお話になっているのでした。
このシリーズの十話目が「Master and Commander The Far Side of the World」というタイトルで、映画化されていて、日本で来年3月公開ですが、ハヤカワ文庫で急いで翻訳出版しているようで、10日には三話目「特命航海、嵐のインド洋」が発売になりました。もちろん早速購入してきました。ホーンブロワーと違って、活字が大きいから進むのがちょっと早いです。嬉しいような残念なようなですが。
それにしても、このタイトルのつけ方って、いいのかどうか。今は平積みだから良いけれど、一話目がほしい人は店員さんに「『新鋭艦長、戦乱の海へ』はありますか?」と聞かなければならないのね、たぶんきっとまず「は?」って聞きなおされるよね。ちなみに原題は、一話目「Master and Commander」、二話目「Post Captain」、三話目は「H.M.S. Surprise」です。'03年9月9日(火)重い馬
9日は馬に乗りました。初めてでも先生なしで安心だというCNくん。割と小柄な鹿毛。安心安全タイプなのはわかるけど…重い。「重い馬」というのは、もちろん持ち上げてみたわけではなく、動きが重ったるいということです。すたすた歩かない「ぱかっぱかっ」というよりは「どたっどたっ」という駆け足になるんです。ええ、先生がそばにいればね、もう少しましなんでしょうけれども。それにしても、上に乗っている私ってそんなに重いですか?と聞きたくなるくらい、どうにも重かったです。確かに、もし先生がいたなら馬をピリッとさせられない乗り手のせいだと言われてしまうんでしすけどね。大体、乗り手に集中していないのは、耳を見ればわかります。悪さをするでもなく、物にびくびくするのでもない、けれども、耳は他のものを追っている。他の馬とか、物音とか、ずっと向こうの柵の外を通る大学生の女の子をぐるうりと耳で追っているのを見たときには、思わず力が抜けてしまいしたよ。
よく「馬に馬鹿にされた」という表現をする人がいますが、私はそういう言い方はちょっと違うと思うんです。ただ、馬は自分のしたいことをしているだけで、人を馬鹿にしているわけではないんですね。ただ、人が相手にされていないことを「馬鹿にされた」と感じているだけだと思うんです。微妙に違うでしょ。さて、この季節は乗った後はぬるま湯でお馬の体を流します。すると、お腹の下からしずくがぽたぽた落ちます。普通は別に気にしない子がほとんどだけど、時々とても嫌がる子がいます。このCNくんは物凄くて、身をよじって嫌がります。何処か体の具合が悪くなったのかと思うほど、じたばたするのです。そして「汗こき」という水分を払う道具でぬぐってあげると、すっきりおとなしくなるのでした。その落差がすごい(笑) 雫がお落ちてくるのではなく、ただ自分の体から落ちるだけなのに、そんなに気持ち悪いのかしらね。
'03年9月8日(月)全米オープンテニス閉幕
全米オープンテニス大会が終了しました。ほぼ3日間雨で中断したにもかかわらず、日程どおりに土日に決勝戦をすることが出来て、大会関係やテレビ関係の人はほっとしているんでしょうけれど、選手の負担は相当なものだったと思います。優勝候補の一角だった、女子シングルスの杉山・クライシュテルス組も、クライシュテルスがシングルスでも勝ち進んでいるために、到底こなせるスケジュールではなくなって、棄権することになってしまいました。
決勝戦も、3日、4日続けてプレーすることを強いられた選手たちは、かなりつらかっただろうと思います。もちろん、それだけ勝利の喜びも大きいのでしょうけれども。7日に途中でテレビ中継が終わってしまった、エナンとカプリアティの試合は、夜に録画でやってくれました。昼間にHPで見て知っていたにもかかわらず、手に汗握るすごい試合でした。まず、客席のほとんどがアメリカのカプリアティを応援するという、異様なほどの雰囲気。ベルギー選手エナンの好プレイにもほとんど拍手はなし、それどころかブーイングに近い反応がある中での試合。第1セットをカプリアティがとり、第2セットあと1ゲームでカプリアティが勝つというサービスゲームを、なんとエナンがブレイク!(ここで放送が時間切れ)そのあと、7−5でエナンが第2セットをとり、最終セットもまたカプリアティがリードして、あと1ゲームというとことでエナンが盛り返し、タイブレイクにもつれ込んでの大接戦。最後に制したのはエナンでした。小柄で体力的には限界を超えていて、足の痙攣をこらえながらの試合でした。カプリアティもかなりショックだったでしょうけれども、本当に良い試合でした。
決勝はまた、ベルギー対決。世界ランク1位のクライシュテルスを、2位のエナンがやはり破りました。勝負に対する貪欲さの違いですね。男子は、ハードコートは苦手とされていた、スペインのフェレーロがヒューイットを破り、アガシを破っての決勝進出。ハード巧者に対する試合のプレッシャーはすごかったと思います。ただ、それをクリアしての決勝戦は連日タフな試合をつづけてすでに4日目。やはり調子の良かった、アメリカのロディックの猛サーブの前に、あえなく屈してしまいました。残念。往々にして、決勝戦より準決勝のほうが面白いということはありますが、もう少し華のある試合にしてほしかったな。若いロディックは勝つ試合をするのがやっとで、楽しい試合には出来なかったみたい。その証拠に、試合中ずっとポーカーフェイスだったのが、勝った瞬間に泣き崩れていましたからね。いっぱいいっぱいだったのね。女子も男子も20代前半の選手の決勝戦になりました。これからが楽しみです。
しかしサンプラスやチャンが引退する中、ナブラチロワはダブルスで現役バリバリですね。試合巧者の技を見られるのは、楽しいものです。
ただ、今回のテレビ中継をみて、物凄いアメリカ国旗の数に圧倒されてしまいました。会場がニューヨークで9月11日が近いというのもあるんだろうけれども、決勝前のセレモニーや表彰式には、十数人の国旗を持った制服(軍隊じゃなくて警察?消防?)の人達がコート半面を覆っていました。男子決勝のオープニングでは、それがいないなあと思ったら、なんとコート全面を覆いつくす大きな大きな旗がアメリカの歌とともに広げられたのでした。うううん。派手といって済むことなのか。
ともあれ、以前はこのセレモニーに、選手を入場させていたそうですが、今は終わってから選手が入場することにしたそうです。そうよね、メンタルなゲームなのに、かわいそうだわ。
これもまたお国柄なんでしょうね。観客もアメリカはうるさいし試合中でも歩き回るし、会場では試合中の休憩の間には音楽がガンガンかかっていましたね。まあ、ウィンブルドンはロイヤルボックスに礼をしなければならないとか、それぞれのやり方があるし。ともあれ、グランドスラムがまたひとつ終わりました。'03年9月5日(金)〜7(日)胃が痛い
テニスの試合を見ていると、胃が痛くなりませんか?
7日は、テレビ放映が時間切れで終わってしまったので、その後公式HPで黒いスコアボードをじっと眺めながらすごしていました。実に3時間を越える大熱戦でした。◆「指輪ときどき日記」今日(9/7)の日記はなぜかテニスの話題です。良かったらご覧ください。
'03年9月1日(月)〜4(木)何かが違う
高校時代の漫画友達4人で新宿に「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見に行きました。(Aさん、待ち合わせ場所の指定が上手く出来なくてごめんなさいでした)
映画はやっぱり、楽しかったです。帆船って本当に姿が美しいわ。カリブの海にもよく似合います。アクションも楽しかったし。でも、船に弱いSさんは、見ているだけでちょっと酔ってしまうんだって、それは大変だわね。と言いつつ、彼女も2回目でした☆
映画を見た後は、トルコ料理店「イスタンブール」でお食事、お酒の強いTさんとAさんにご相伴して、白と赤のワインを一杯ずついただきました。お料理も相変わらず美味しかったです。ところで、映画館の前で待ち合わせをしていた時のこと、20代くらいの女の子二人づれが、前の回が終わって、話しながら出てきました。「面白かったね」「ジョニー・デップがあんな役をするとは思わなかった」「もう一人の人も、良かったよね」「なんて名前だろう?」(ポスターを見ながら)「ああ、キーラ・ナイトレイだ」「これから人気出そうだよね」………『ちがうよ、オーランド・ブルームだよ』と思ったのは、その場に居合わせた私だけでした(笑) だから、あのポスターのレイアウトって誰か反対しなかったのか?(注:この映画のポスターの上部には、役者の名前が4つ並べて書いてあり、そのすぐ下に同じバランスで顔の写真が4つ並んでいます。でも、その並び順はぜんぜん違うのでした)
◆映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」でインターセプター号を演じたLady Washington号のHPはhttp://ladywashington.linsect.com/こちらです。
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